アイ・オー、iPhoneにダビング可能なUSBワンセグチューナ

-録画番組を無線LAN経由でダビング。本体は薄型化


8月下旬発売

標準価格:6,615円


 株式会社アイ・オー・データ機器は、USBワンセグチューナの新モデルとして、録画番組をiPhone/iPod touchにダビング可能な「GV-SC310」を8月下旬に発売する。価格は6,615円。対応OSはWindows XP/Vista(32bit版のみ)。

 バスパワーで駆動する、USB 2.0接続のワンセグチューナ。接続したPCでワンセグの視聴や録画が行なえる。最大の特徴は、録画した番組をiPhone/iPod touchにダビング可能な点。株式会社マキエンタープライズのiPhone/iPod touchアプリ「TVPlayer」を利用し、PCに録画した番組をiPod/iPhoneの本体メモリに無線LAN経由でダビングでき、ダビング10の制限内で自由に取り込むことが可能。これまでTVPlayerの対応機種はマキエンタープライズのMac用ワンセグチューナのソフト「OneTV」のみで、アイ・オーの製品がWindows用では初の対応となる。

TVPlayerでダビングした番組のリスト表示

 「TVPlayer」はApp Storeで無料配布されており、iPhone OS 2.2以降のiPhone 3G/3GSやiPod touch(第1世代含む)で利用可能。「GV-SC310」を接続したPCにiPhone/iPod touchから無線LAN経由でアクセスし、PCからワンセグ番組をダビングする。なお、PC側からiPhoneなどにダビングの操作をすることはできない。また、従来モデルの「GV-SC300」(2007年発売)などと同様に、携帯電話のmicroSDカードや、PSP内のメモリースティック PRO デュオへのダビングも行なえる。ダビングされた元の番組(PC内)を、他の端末でダビングすること(ダビング10の範囲内)もできる。

 今回のSC310以外に、上位モデルの「GV-SC400」においても、同様にTVPlayerを使ったダビングに対応予定。9月下旬にアップデータを公開予定としている。

 「GV-SC310」のハードウェア面での特徴は、従来モデルSC300のコンセプトを踏襲しつつ、本体をスリム化したこと。外形寸法は、SC300の約24.3×70.3×12.7mm(幅×奥行き×高さ)から、約18×70.3×8.4mm(同)となり、「周りのポートを邪魔しないスタイリッシュデザイン」としている。重量は14g(SC300は18g)。

コネクタ部のキャップを外してPCに接続。キャップは本体後部に着けられるSC400(下)との比較本体は8.4mmに薄型化した

 SC300と同様に、ブースター回路とダブルノイズフィルタを搭載し、高感度で受信。また、秒間15コマのワンセグ放送を独自のフレーム補間アルゴリズムにより、秒間30コマで視聴/再生が可能な「なめらかモーション」機能も備える。

 テレビ視聴/録画ソフトは「SEG CLIP 3.5」。チャンネルスキャンはこれまで手動だったが、高速オートスキャンシステムを採用し、インストール時に設定されるようになった。従来同様に、字幕表示やデータ放送もサポート。タイムシフト機能や、映像調整機能なども利用できる。

 消費電流は150mA(SC300は100mA)。待機時に自動で消費電流を約70mAに下げる「ECOモード」も搭載する。USB延長ケーブルや、F型コネクタ変換ケーブルなどが付属する。



(2009年 8月 5日)

[AV Watch編集部 中林暁]