ラックスマン、半導体/真空管が両方楽しめるCDプレーヤー

-往年の木箱ケース採用「D-38u」。23万1,000円


D-38u

10月発売

標準価格:231,000円

 ラックスマン株式会社は、真空管回路と半導体回路の出力切替機能を備え、1台で2つの回路の音が楽しめるCDプレーヤー「D-38u」を10月に発売する。フロントパネルはシルバーのヘアライン仕上げ。価格は231,000円。

 同社往年の製品を彷彿とさせる、ロ(ろ)の字形状の木箱ケースを採用したCDプレーヤー。過去のモデルとの組み合わせや、2008年12月に発売した真空管プリメインアンプ「SQ-38u」とのマッチングも想定。横幅はSQ-38uと同じ400mmに揃え、付属のサイドウッド付きアルミリモコンでSQ-38uの音量調節も行なえる。

 DACはバーブラウンの24bit/192KHz対応「PCM1754」を採用。最大の特徴は、ローノイズの選別品を採用したソリッドステート回路で構成した半導体の出力回路と、真空管「ECC82」(12AU7)を使ったカソードフォロア回路の、2種類の出力回路を備えていること。

 出力回路はスイッチで切り替えでき、ディスクの再生中でも切り替えられる。また、真空管出力を選択した場合は、フロントパネルから見える真空管照明が点灯する。同社では各回路の音質について「高純度の半導体出力と、適度な倍音成分を付加した艶やかな真空管出力」と説明している。

 なお、ヘッドフォン端子も備えており、ヘッドフォン出力でも半導体/真空管回路の切替後に信号を増幅している。

背面
 ドライブの安定した信号読み取りをサポートするため、15mm厚の無垢アルミ製メカベースを搭載。木箱ケースは16mmのMDFで突き板仕上げを施した。FLディスプレイは3段階のディマー機能付き。“38シリーズ”の特徴と言える電源のリングインジケーターや上下の切替レバースイッチなど、外装パーツにもこだわったという。

 出力はアナログステレオ(RCA)、同軸デジタル、光デジタルを各1系統装備。全高調波歪率は0.004%。S/N比は95dB。消費電力は20W。外形寸法は400×280×168mm(幅×奥行き×高さ)、重量は9kg。



(2009年 9月 4日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]