マランツ、高音質化を図ったプリメインアンプ「PM-13S2」
-5mm厚のアルミトップカバーを採用。262,500円
株式会社マランツ コンシューマー マーケティングは、プリメインアンプ「PM-13S2」を9月下旬より発売する。価格は262,500円。
5mm厚のアルミトップカバーを採用 |
6月に発売した中級プリメインアンプ「PM-15S2」をベースモデルとし、高音質化を図った製品。トップカバーに非磁性体であるアルミ材を採用。5mm厚の無垢材とすることで筺体の剛性を高めて振動を抑制している。
加えて、銅メッキシャーシを採用し、高い周波数におけるインピーダンスを低減。オーディオ帯域外のデジタルノイズを減衰させている。また、インシュレータもアルミ削りだしのものを採用。振動減衰特性を整えて、音のディティール表現力を向上しているという。
アルミ削りだしのインシュレータを採用 |
フルディスクリート構成のプリメインアンプ。定格出力は90W×2ch(8Ω時)、140W×2ch(4Ω時)。高速電圧増幅モジュールの最新バージョン「HDAM-SA3」を、コンスタントカレントフィードバックフォノイコライザーとリニアコントロールボリュームにおけるV/I変換回路に採用。ボリュームコントロールICにはMICRO ANALOG SYSYTEMS製の「MAS6116」を採用し、0dB~100dBまでの0.5dBステップで高精度かつスムーズな音量調整が行なえる。
CD入力端子の直近に専用の入力バッファアンプを搭載。HDAM-SA2を使用し、CD入力から入った信号を低インピーダンス化、チャンネル間/入力ソース間の干渉を抑えている。内部のレイアウトは、入力端子からスピーカー端子まで並行配置とし、左右チャンネルのクロストークを排除している。
電源部には、1.5mm厚のアルミケースと、ケース内のコアリングによる二重シールド構造のトロイダルトランスを搭載。パワー部には上位モデルのPM-11S2と同様にV/Iサーボ方式の電流帰還型回路を採用。入力回路とDCサーボ回路にはHDAM-SA2とトランジスタを組み合わせ、オンボードのHDAM-SA3回路を構築しているほか、パワー/プリアンプ回路の要所にフラッグシップセパレートアンプSC-7S2/MA-9S2開発時に生み出された高音質フィルムコンデンサ「ブルースターキャップ」を採用している。
本体構造 | 新開発のカスタムコンデンサ | ブルースターキャップ |
背面 |
PM-13S2を最大4台(8ch)まで接続し、シンクロ操作することが可能な「F.C.B.S.(フローティングコントロールバスシステム)」も搭載。バイアンプやマルチチャンネルシステムなどに対応できる。
液晶ディスプレイ部は、従来モデルよりも視認性を高めた反転表示型を採用。入出力端子は、フォノ入力×1、ライン入力×3(CD、LINE1/2)、テープ入出力×2。スピーカーターミナルは独WBT製。消費電力は220W。外形寸法は440×444×127mm(幅×奥行き×高さ)、重量は20.0kg。
発売に合わせて、PM-13S2、もしくはSACD/CDプレーヤー「SA-13S2」を購入した人に9月9日発売の「ビートルズリマスターBOX(35,800円)」をプレゼントするキャンペーンも実施。9月19日から11月20日までに両製品のいずれかを購入した人が対象となる。詳細については同社ホームページで案内している。
(2009年 9月 9日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]