キヤノン、1,920×1,200ドットLCOS採用のプロジェクタ
-PHOTOモードを搭載。SXGA+モデルなども
キヤノンは、自社製LCOSパネルを搭載した液晶プロジェクタ新モデル「WUX10 MarkII」を10月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、市場想定価格は130万円前後。
1,920×1,200ドットのWUXGAパネルを搭載した液晶プロジェクタ。パネルはキヤノン製のLCOSで、開口率の高いLCOSの採用により、格子感の少ない映像表示を可能としている。
キヤノン独自の光学エンジン「AISYS(Aspectual Illumination System)」を採用。光の利用効率と均一性を高めて、コントラスト比1,000:1、輝度3,200ルーメンを実現している。ランプ出力は275W。レンズは光学1.5倍(F1.85~F2.65)の電動ズームレンズで、最小40型(投射距離1.2m)~最大300型(同9.1m)の投射が可能となっている。
新たに写真表示用の「PHOTOモード」を搭載し、明るい室内でも優れた階調表現が可能という。また医療用画像の国際標準規格である「DICOM」に近似した「DICOM SIMモード」にオプション(税抜き3万円)で対応。レントゲン写真を投影して大人数で見るなどの利用も可能で、医学系の学校における講義や学会発表などで利用できる。ただし、医療診断用機器ではないため実際の診断には利用できない。
入力端子はHDMI×1、DVI-I×1、アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1、S映像×1、コンポジット×1など。騒音レベルは36dB(標準)/32dB(静音)。外形寸法は284×336×114mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約5.0kg。
■ WXGAのLCOSプロジェクタなど
キヤノン製の1,400×1,050ドットLCOS搭載の「SX80 MarkII」と、透過型液晶採用の「LV-7370」と「LV-7275」も10月下旬より発売する。価格はSX80 MarkIIが470,400円、LV-7370が260,400円、LV-7275が207,900円。
SX80 MarkII | LV-7370/LV-7275 |
機種名 | SX80 MarkII | LV-7370 | LV-7275 |
方式 | 反射型液晶(LCOS) | 透過型液晶 | |
解像度 | 1,400×1,050ドット | 1,024×768ドット | |
レンズ | 光学1.5倍 (電動ズーム) | 光学1.2倍 (手動ズーム) | |
ランプ | 230W | 210W | |
明るさ | 3,000ルーメン | 3,000ルーメン | 2,600ルーメン |
コントラスト比 | 900:1 | 500:1 | |
騒音レベル (標準/静音) | 35/31dB | 35/29dB | |
接続端子 | HDMI、DVI-I、D-Sub 15ピンなど | DVI-I、D-Sub 15ピン、コンポジットなど | |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 332×340×121mm | 317×336×111mm | |
重量 | 5.2kg | 3.3kg |
(2009年 10月 1日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]