コルグ、16bit/44.1kHz対応の音楽向けリニアPCMレコーダ

-31,500円の「Sound on Sound」。無限トラック録音可能


「Sound on Sound UNLIMITED TRACK RECORDER」

12月中旬発売

標準価格:31,500円


 株式会社コルグは、無限トラック録音が可能な音楽向けのリニアPCMレコーダ「Sound on Sound UNLIMITED TRACK RECORDER」を12月中旬より発売する。価格は31,500円。

 16bit/44.1kHzでのリニアPCM(WAV)録音が可能なポータブルレコーダ。何回でも重ね録りできる「無限トラック録音」機能を備えるのが特徴。音楽/楽器録音での使用を想定している。またタッチパネル式の液晶ディスプレイを搭載し、後述するエフェクト機能やリズム機能の操作に利用可能。楽器用(ギター/ベース/クロマチック)のチューナも内蔵しており、435~445Hzのキャリブレーションに対応する。

 外形寸法が135×69×35mm(縦×横×厚み)というコンパクトボディで、スラント型デザインを採用。片手での操作や、机の上などに置いて使用することもできる。本体上面に全ボタンを配置しており、使いやすさを追求したとしている。

 記録媒体はmicroSDで、16GBまでのmicroSDHCカードが利用可能。録音時間は1GBあたり約100分(16bit)。1ソングの最長連続録音時間は6時間。

本体側面

 ステレオマイクを内蔵。アコースティック楽器のサウンドもリアルにとらえる広い帯域特性に対応するという。TONE、AUTO LEVEL CONTROL、LOW CUT、NOISE GATEの4種類の録音調整機能を搭載。ステレオミニのマイク入力端子とアナログ音声入力端子や、ギター用標準PHONE入力端子、ヘッドフォン出力(ステレオミニ)も備える。

 特徴として、録音した曲を再生しながら音声を多重録音する「無限トラック録音(Sound on Sound)」が可能。トラック数を気にすることなく、何回でも重ね録りすることができる。ファイルは多重録音したものと、各録音したもの(1トラックファイル)が別々に作成され、microSDカードに保存される。

 そのほかの録音機能として、何回でも可能なアンドゥ/リドゥ機能を搭載。アンドゥしたデータは全てトラックごとに残すことができる。A/Bループ機能や再生速度を調整できるサウンド・ストレッチ機能も備える。

 同社独自のモデリング技術「REMS」を採用した、楽器に適した100種類のエフェクト機能も搭載。ギター用エフェクト「GTR」が36種類、マイク使用時のエフェクト「MIC」が25種類、ライン入力に適したエフェクト「MST」が32種類。残りの7種類はルーパー、フィルター、スライサーなど、ディスプレイに触れて効果をかけることが可能な「TOUCH」エフェクトとなっている。

 リズム機能も備えており、50種類×4バリエーションのリズムを収録。液晶ディスプレイに触れて、リズムパターンのバリエーションを変更することもできる。

 0.4W出力のスピーカーを内蔵。電源は単3電池2本で、約10時間の録音が可能(内蔵マイク使用)。別売のACアダプタ(KA191)でも駆動できる。重量は140g(電池・microSDカード除く)。

 同社ホームページから無償ダウンロードできる、フォーマット変換/オーディオCD作成ソフト「KORG AUDIO UTILITY」が使用可能。対応OSはWindows XP/Vista。Mac版は2010年4月上旬に提供予定とする。


(2009年 11月 5日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]