NECエレとルネサスが'10年4月に合併、新会社設立へ
-システムLSIなど製品の強化やソリューション提案も
NECエレクトロニクス株式会社と株式会社ルネサステクノロジは15日、2010年4月1日を合併期日とする合併契約を締結したと発表した。
両社は4月27日以降、事業統合に関する協議を進め、9月16日付けで事業統合に関する統合基本契約を締結。今回の合併契約締結により、2010年4月1日付けで、NECエレクトロニクスを存続会社としてルネサスを統合する方式で合併を行なう。両社は「統合による相乗効果を引き出し、収益力高めて半導体市況の変動に耐えうる“強い半導体専業企業”を目指す」としている。
合併比率はNECエレクトロニクス1に対し、ルネサスが20.5。また、事業統合を実施するにあたり、ルネサスによる日立製作所および三菱電機を割当先とした総額約717億円の株主割当増資(9月29日を払込記期日として実施した550億円の株主割当増資分含む)を、本効力発生日に統合新会社によるNEC、日立製作所、三菱電機を割当先とした総額約1,346億円の第三者割当増資を実施する。
事業統合後の新会社名は「ルネサスエレクトロニクス株式会社」。資本金は1,532億5,500万915円(本効力発生日に実施予定の第三者割当増資に伴い増加する資本金含む)。代表取締役会長にはNECエレクトロニクス代表取締役社長の山口純史氏が、代表取締役社長にはルネサス代表取締役 取締役社長の赤尾泰氏が就任予定となる。
事業統合後の新会社では、「マイコン、システムLSI、個別半導体という3つの製品群それぞれの分野で、これまで両社が培ってきた強みを一層強化するような開発リソースの選択と集中を進め、グローバルに高い競争力を持つ強い製品群の育成に注力。さらに、個々の製品の競争力強化だけでなく、応用製品ごとにマイコンやシステムLSI、個別半導体をまとめて提供するソリューション提案によるビジネスの拡大に力を注ぐ」としている。
(2009年 12月 15日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]