カシオ、水銀フリープロジェクタのラインナップ変更
-「輝度の確保困難」。全機種4月28日発売へ
カシオ計算機は19日、2月26日発売予定だった、水銀フリーで高輝度投映可能なレーザー/LEDハイブリッド光源採用のデータプロジェクタ「グリーン スリム プロジェクター」7モデルのラインナップを変更すると発表。それに伴い発売も4月28日に変更する。
輝度3,000ルーメン対応の「XJ-A255/A250/A155/A150」の4モデルを発売見合わせ、新たに2,500ルーメン対応の「XJ-A245」、「XJ-A240」、2,000ルーメン対応の「XJ-A135」の3モデルをラインナップに追加。既発表の7製品から6製品に製品を入替え、新ラインナップとして、いずれも4月28日より発売する。
新ラインアップと価格は下表の通り。なお、ラインナップ一新/発売日変更の理由について、同社では「量産の過程において、光源ユニットの輝度に個体差が生じ、既定の輝度の確保が困難となり、光源ユニット部の設計変更が必要と判断したため」としている。
追加 | 機種名 | 表示解像度 | 輝度 | USBホスト機能 | 価格 |
○ | XJ-A245 | 1,280×800ドット | 2,500ルーメン | ○ | 260,400円 |
○ | XJ-A240 | - | 228,900円 | ||
- | XJ-A145 | 1,024×768ドット | ○ | 218,400円 | |
- | XJ-A140 | - | 186,900円 | ||
○ | XJ-A135 | 2,000ルーメン | ○ | 186,900円 | |
- | XJ-A130 | - | 155,400円 |
グリーン スリム プロジェクタは、カシオが開発した、レーザーと蛍光体、LEDを組み合わせることで、水銀フリーながら高輝度を実現するという、独自のハイブリッド光源を採用したプロジェクタ。
青色レーザー光を蛍光体で緑色に高効率変換することで、従来の半導体光源では困難だった緑色光の高出力化を実現。この青色レーザー光を蛍光体で緑色に変換した光と、そのままの青色レーザー光、赤色LEDの光を、DLPチップを使ってスクリーンに投写。2,000ルーメン以上の高輝度化を可能にしている。
新たに追加された輝度2,500ルーメンモデルは「XJ-A245」と「XJ-A240」の2モデル。輝度以外の仕様はほぼ共通で、0.65型/1,280×800ドットのDLPチップを採用。コントラストは1,800:1。光学2倍レンズを搭載し、マニュアルフォーカスにも対応する。投映画面サイズは18型~300型、最短投映距離は0.84m。
入力端子はHDMIや、コンポジット、D-Sub 15ピン(コンポーネント兼用)などを搭載。1Wのモノラルスピーカーも内蔵する。XJ-A245だけの仕様として、無線LANやUSB端子を装備する。外形寸法は297×210×43mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.3kg。
また、輝度2,000ルーメンの「XJ-A135」は、0.65型/1,024×768ドットのDLPチップを採用。コントラストは1,800:1。光学2倍レンズを搭載し、マニュアルフォーカスにも対応する。投映画面サイズは15型~300型、最短投映距離は0.84m。
入力端子はHDMIや、コンポジット、D-Sub 15ピン(コンポーネント兼用)などを搭載。1Wのモノラルスピーカーも内蔵する。無線LANやUSB端子を装備(既発表のXJ-A130では非搭載)。外形寸法は297×210×43mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.3kg。
(2010年 2月 19日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]