パナソニック、10.1型液晶+地デジ「ポータブルVIERA」
-4チューナ/フォトフレーム対応。BD内蔵「BV200」も
パナソニックは、10.1型/1,024×600ドット液晶を搭載したポータブルタイプの地上デジタルテレビ「VIERA」2モデルを4月23日より発売する。Blu-ray Discプレーヤーを内蔵した「DMP-BV200」と、BDプレーヤーを省いた「DMP-HV100」の2モデルを用意し、価格はオープンプライス。
店頭予想価格は「DMP-BV200」が9万円前後、「DMP-HV100」が6万5,000円前後。ボディカラーはBV200がシルバー(-S)とレッド(-R)の2色、HV100がホワイト(-W)、ブラウン(-T)、オレンジ(-D)の3色となる。
また、地デジチューナを省いたポータブルBDプレーヤー「DMP-B100」も4月23日に発売される。店頭予想価格は7万円前後。詳細については別記事でお伝えする。
BDプレーヤー内蔵のDMP-BV200 | DMP-HV100 |
2009年3月発売の「DMP-BV100」の後継機で、液晶は従来の8.9型から10.1型にサイズアップ。4つのダイバシティアンテナと地上デジタルチューナ、リチウムイオンバッテリを内蔵し、家庭内の様々な場所に持ち運んで、地デジ放送などを楽しむことができる。新たに動画対応の「フォトフレームモード」を追加した点も特徴。加えてDMP-BD200ではBDプレーヤー機能も搭載し、BDビデオやBDレコーダで録画したBD-R/REを再生できる。
パナソニックでは、「アンテナケーブルや電源コードを接続せずに地上デジタル放送を寝室や書斎、ダイニングなど、家の好きなところで楽しめる新たなハイビジョン視聴スタイルを提案していく」としている。
■ 地デジ受信感度を向上。BD200はBD/DVD再生にも対応
ダイポールアンテナとモノポールアンテナの4ダイバーシティアンテナを搭載 |
地上デジタル受信用に、本体背面に4つのアンテナを内蔵した「4ダイバーシティアンテナ」を搭載。アンテナ結線なしに、地デジ放送を視聴できる。従来モデルも4つのチューナを内蔵していたが、新モデルでは指向性の強いダイポールアンテナと無指向性のモノポールアンテナを組み合わせて搭載。これにより感度のさらなる向上を図ったという。
12セグだけでなくワンセグの受信にも対応。12セグの受信感度が悪い場合はワンセグに切り替える自動切り換え機能も搭載している。また、「ワンセグのみ」、「12セグ」のみも選択でき、2地域のチャンネル設定を記録可能。なお、12セグのデータ放送には対応しているが、ワンセグのデータ放送には対応しない。
アンテナ入力端子も備えているため、受信状況が悪い場所ではアンテナケーブルを接続して地上デジタル放送を楽しむこともできる。miniB-CASカードを採用する。500mW×2chのステレオスピーカーを内蔵。ヘッドフォン出力端子を装備する。
リモコン |
さらに、DMP-BV200は、Blu-ray Discドライブを内蔵し、BD/DVD/CDプレーヤーとしても利用可能。地上デジタル放送を録画したBD-R/REディスクやAVCHD、AVCRECディスクも再生できる。新「リアルクロマプロセッサ」などの高画質化技術もDMP-BV200のみ搭載。BD-LIVEにも対応する。なお、BDへの録画機能は備えていない。
DMP-BV200はHDMI出力端子も装備。単体のBDプレーヤー/地デジチューナとしても利用できる。出力解像度は1080p/1080i/720p/480p。ドルビーTrueHDやDTS-HD Master Audioなどのビットストリーム出力も可能となっている。HDMIリンク機能「VIERA Link」にも対応し、VIERAのリモコンからBDプレーヤーとして「DMP-BV200」を操作できる。
バッテリはリチウムイオンで、DMP-BV200が「DY-DB30」が付属。地上デジタル放送/BDは最長3時間30分の連続利用が可能で、充電時間は約5時間。DMP-HV100が「DY-DB15」が付属。最長2時間45分の連続利用が可能。充電時間は約4時間。
■ フォトフレームモードで、写真/動画の混在表示も
フォトフレームモードを搭載 |
また、新たに「フォトフレームモード」を搭載したことも特徴。SDカードスロットを装備し、「HDC-TM700」など同社のハイビジョンムービーで録画したAVCHD動画や、デジタルカメラで撮影した写真再生できる。撮影日順に動画/静止画を混在したスライドショー再生にも対応する。
動画、静止画画面と時計、カレンダーを組み合わせて表示することも可能で、6種類の表示モードを選べる。背景も4色から選択でき、好みの表示形式で動画、写真を楽しめる「動画フォトフレーム」として利用できる。
持ち出し録画対応の「DIGA」でSDカードに録画した持ち出し録画(高画質/ワンセグ)番組も再生可能。USB端子も備えており、デジカメをUSBケーブルで接続して写真を楽しむこともできる
お部屋ジャンプリンクに対応 |
Ethernetも装備するほか、DTCP-IP/DLNAクライアント機能を搭載。DMR-BWT3000/2000/1000やDMR-BW880/780/680などDLNAサーバー機能を備えた同一ネットワーク内のDIGAで録画したデジタル放送番組を、ネットワーク経由でDMP-BV200/HV100から再生する「お部屋ジャンプリンク」を楽しめる。YouTubeの映像再生機能も備えている。
別売の無線LANアダプタ「DY-WL10」を接続することで、無線LAN接続に対応。AOSSやWPSに対応し、無線LANセットアップの簡易化も図っている。
消費電力はBV200が約20W(本体約18W)、HV100が約17W(本体約15W)。外形寸法/バッテリを含む重量は、BV200が262×55.1×200.5mm(幅×奥行き×高さ)/約1,838g、HV100が262×46×200.5mm(同)/約1,333g。リモコンやACアダプタ、miniB-CASカードなどが付属する。
品番 | DMP-BV200 | DMP-HV100 |
液晶 | 10.1型/1,024×600ドット | |
チューナ | 地上デジタル(ワンセグ対応) | |
アンテナ受信入力 | 4アンテナ+4チューナダイバシティ | |
BDドライブ | ○ | - |
HDMI | 1系統 | - |
SDカードスロット | ○ | |
USB | 1系統 (JPEG、MP3、DivX対応) | 1系統 (JPEG、MP3対応) |
スピーカー出力 | 500mW×2ch | |
ヘッドフォン出力 | ステレオミニ | |
Ethernet | ○ | |
バッテリ持続時間 | 3時間30分(明るさ-5) 3時間(明るさ0) 2時間45分(明るさ+5) | 2時間45分(明るさ-5) 2時間30分(明るさ0) 2時間15分(明るさ+5) |
バッテリ充電時間 | 約5時間 | 約4時間 |
消費電力 | 約20W(本体約18W) 待機時4W(クイックスタート入) 待機時0.4W(クイックスタート切) | 約17W(本体約15W) 待機時4W(クイックスタート入) 待機時0.4W(クイックスタート切) |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 262×55.1×200.5mm | 262×46×200.5mm |
重量 | 約1,838g(バッテリ含む) 約1,604g(本体のみ) | 約1,333g(バッテリ含む) 約1,100g(本体のみ) |
(2010年 3月 18日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]