ソニーとGoogle、Android採用ハードウェア開発で協力

-モバイル機器などでも採用。クラウドサービスも


5月20日(米国時間)発表


 ソニーとGoogleは20日(米国時間)、Android OSをベースとしたハードウェアの開発のための戦略的提携を発表した。

 Googleが推進するLinuxベースのオープンソースOSであるAndroidと、ソニーが培ってきたAV商品に関する技術力やデザイン力を組み合わせ、ホーム、モバイル、パーソナルの各商品領域において、Androidベースのハードウェア開発を検討していく。

 ソニーは多くの機器でのAndroid採用を検討し、商品開発プロセスの最適化を図るとともに、「進化を続けるユーザー体験の提供を目指す」とする。第1弾製品として、「Sony Internet TV」を米国で今秋発売。その他のホーム、モバイル製品についても、「Androidに適した製品を検討し、採用を進める」としている。

 ソニーのハワード・ストリンガーCEOは「ソニーの有するデザイン力、設計・開発力と、GoogleのAndroidとの組み合わせにより、お客様に新しく、感動的なインターネット上のユーザー体験を提供する。提携により、ソニーは資産および商品領域全般にわたり、接続性とインターネットとの融合を実現した新たな世界を創造する」と語っている。

 また、Googleはソニーとの提携により包括的なプラットフォームを作り上げ、AndroidをCE(コンシューマエレクトロニクス)業界全体に普及指させることを目指す。

 さらに、両社はコンテンツにいつでもどこでもアクセスできる商品やサービスの実現に向けても協力。「今後、新しいクラウドベースのユーザー体験の実現に向け、ソニーが有する多様なエンタテインメント資産の活用も視野にいれた提携を検討を行なう」としている。


(2010年 5月 21日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]