シャープ、Blu-ray 3D対応レコーダ「AQUOSブルーレイ」
-2TB内蔵/実売30万円の「BD-HDW700」など。無線LAN内蔵
シャープは、Blu-ray 3D再生に対応したレコーダ「AQUOSブルーレイ」2機種を7月30日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は2TB HDD内蔵の「BD-HDW700」が30万円前後、1TBの「BD-HDW70」が20万円前後。
1TBの「BD-HDW70」 |
また、新機能として、ヘッドフォンのバーチャルサラウンドに対応した「サラウンド音声出力」端子(ステレオミニ)を装備。ステレオヘッドフォンで臨場感ある再生を楽しめることも特徴となっている。同じく7月30日に、この「サラウンド音声出力」に対応したヘッドフォン2モデルも発売する。そのほか、本体に無線LANも搭載した。
チューナは地上/BS/110度CSデジタルチューナ2基と、地上アナログチューナ1基を搭載。「新トランスコーダー」を搭載することで、高画質録画を実現。アルゴリズム改善や、トランスコード時にノイズ低減処理を組み合わせることで、最長10倍の長時間録画時でも画質劣化を抑えられるという。さらに、「微細化高画質技術」により、長時間モード録画番組で発生しやすい映像ノイズや、DVDアップスケーリング処理時の問題であった粗さを改善するとしている。
新AQUOSブルーレイ | BD-HDW700 | BD-HDW70 |
デジタル放送を2番組同時にAVC変換して録画可能で、2番組同時AVC録画中も、BDビデオディスクの再生や、HDDからBDへの高速ダビングなどが可能。ただし、2番組同時AVC録画中はBlu-ray 3Dの再生は行なえない。また、デジタル放送のデータ放送同時記録「高画質純録り」にも対応し、10倍などの長時間記録モードでも、データ放送やサラウンド音声の同時記録ができる。
EPGからの録画予約に対応するほか、「かんたん番組検索」機能を搭載。番組詳細情報からキーワードを引用して検索したり、番組名が類似する番組を、EPGや録画番組リストから検索できる。
BD-HDW700はインシュレータを装備する |
音声の切り替わりを検出し、自動でチャプタを付与する「おまかせオートチャプター」も搭載。CMスキップやカット編集などに活用できる。録画した番組の1.5倍速早見再生にも対応する。
記録可能な光ディスクは、BD-R/REとDVD-R/RW、DVD-R DL。BDへの直接録画にも対応している。また、録画した地上/BS/110度CSデジタル放送の番組を、対応携帯電話に転送して持ち出せる「高画質 番組持ち歩き」にも対応する。
スカパー! HDチューナからEthernetを介して番組を録画する「スカパー! HD録画」にも対応し、チューナが録画中(2番組同時録画含む)でもスカパー! HDの録画を同時に実行できる。
DTCP-IP/DLNAサーバー「ホームネットワーク」機能も搭載。HDDに録画した番組を、別室のホームネットワーク対応AQUOSから視聴できる。そのほか、アクトビラビデオ・フルにも対応。i.LINK端子も装備し、CATVセットトップボックスとの連動録画に対応する。
さらに、本体に無線LANユニットを内蔵。IEEE 802.11a/b/gに対応し、スカパー! HD録画やホームネットワーク機能などをワイヤレス化できる。なお、この機能はデジタル放送を利用したソフトウェアアップデートで後日利用可能になるとしている。
上級モデルとして高画質/高音質パーツを採用。独自の天面キャビネット防振処理により本体の振動を抑える「アンチバイブレーションキャビネット」や、音響用コンデンサ、アース付き3極電源コードなどを投入している。映像DACは12bit/148.5MHz。
リモコンが付属する |
D4/S映像/コンポジット出力は各1系統、アナログ音声出力は2系統備える。ヘッドフォン出力はステレオミニ。入力端子は、S映像/コンポジット/アナログ音声が各2系統。そのほか、Ethernetやi.LINK(HDV入力/TS)、USBも各1系統搭載する。
外形寸法と重量は、HDW700が434×301×76mm(幅×奥行き×高さ)、約5.5kgで、HDW70が434×301×67mm(同)、約5.4kg。リモコンやHDMIケーブルなどが付属する。
■ バーチャルサラウンド対応ヘッドフォンも
ヘッドフォンは「VR-HSA100」と「VR-HSB10」を用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はHSA100が1万円前後、HSB10が5,000円前後の見込み。BD-HDW700/70との利用を想定したステレオヘッドフォンで、発売日は7月30日。レコーダのバーチャルサラウンド機能「サラウンド音声出力」に合わせた音声特性に設定しており、レコーダのヘッドフォン出力端子に接続することで、臨場感のある音声が楽しめるという。
VR-HSA100 | VR-HSB10 |
いずれもパイオニアと協力して開発しており、同社製ヘッドフォンをベースに3D対応のための音響チューニングを施しているという。
VR-HSB10(左)とVR-HSA100(右) | VR-HSB10 | VR-HSA100。Sound Design by Pioneerの文字も |
「VR-HSA100」はオープン型、「VR-HSB10」は密閉型で、ユニット径はHSA100が50mm、HSB10が40mm。再生周波数帯域は、HSA100が10Hz~30kHz、HSB10が5Hz~29kHz。出力音圧レベルはHSA100が102dB、HSB10が105dB。インピーダンスはそれぞれ45Ω、32Ω。
プラグはステレオミニで、ケーブル長は6m。HSA100のケーブルは編み込みとなっている。イヤーパッドはいずれも低反発ウレタンを採用し、HSA100がジャージ素材、HSB10はレザータイプとなっている。
重量は、HSA100が300g、HSB10が225g。専用のヘッドフォンスタンドやコードストラップが付属する。
(2010年 5月 31日)
[AV Watch編集部 中林暁]