シャープ、10倍録画/スカパー!HD対応のBDレコーダ
-320GBで約8万円のシングルチューナモデル
シャープは、10倍長時間録画やスカパー! HD録画に対応したBlu-rayレコーダ「AQUOSブルーレイ」の新モデル「BD-HDS55」と「BD-HDS53」を5月24日に発売する。価格はともにオープンプライスで、店頭予想価格は500GB HDD搭載のHDS55が9万円前後、320GB HDD搭載のHDS53が8万円前後。
4月24日発売のBD-HDW55/HDW53をシングルチューナ化し、低価格化したBDレコーダ。チューナ以外にも、ポータブル機器用の動画ファイルを作成する「高画質番組持ち歩き」機能などが省略されている。
スカパー! HDや長時間録画対応、ネットワーク機能強化などを図ったレコーダで、HDD容量以外の主な仕様は共通。地上/BS/110度CSデジタルチューナと、地上アナログチューナを1基搭載。従来モデルと同様に、MPEG-4 AVC/H.264トランスコーダーを内蔵し、ハイビジョン解像度のままAVC録画が可能。「新トランスコーダー」を搭載することで、録画画質を向上し、アルゴリズムの改善や、トランスコード時にノイズ低減処理を組み合わせることで、最長10倍の長時間録画を可能とした。
ダブルチューナモデルの「HDW55/53」とは異なり、2番組の同時録画には対応しないが、AVC録画しながらのBDビデオディスク再生や、HDDからBDへの高速ダビングなどのマルチタスク動作が可能。また、デジタル放送のデータ放送同時記録「高画質純録り」に対応し、10倍(HD10)などの長時間記録モードでもデータ放送の同時記録のON/OFFが選択可能となっている。いずれの録画モードでも音声形式はAACのまま記録される。
EPGからの録画予約に対応するほか、「かんたん番組検索」機能を搭載。番組詳細情報からキーワードを引用して検索したり、番組名が類似する番組を、EPGや録画番組リストから検索できる。
音声の切り替わりを検出し、自動でチャプタを付与する「おまかせオートチャプター」も搭載。CMスキップやカット編集などに活用できる。録画した番組の1.5倍速早見再生にも対応する。
記録可能メディアは、BD-R/REとDVD-R/RW、DVD-R DL。BDへの直接録画にも対応している。BD-REディスク上での編集に対応し、HDDと同様にチャプタ分割/結合や、シーン消去が可能。また、BD-REディスクでは、ディスクに書き込んだ予約情報を、対応のBDレコーダ内蔵AQUOSやAQUOSブルーレイに引き継いで予約が行なえる「マイディスク予約」に対応。1枚のBD-R/REディスクに、毎日/毎週予約も含め8番組の予約設定が行なえる。
ネットワーク関連機能も強化。スカパー! HDチューナからEthernetを介して番組を録画する「スカパー! HD録画」に対応し、チューナが録画中でもスカパー! HDの録画を同時に実行できる。
DTCP-IP/DLNAサーバー「ホームネットワーク」機能も搭載。BD-HDS55/53のHDDに録画した番組を、AQUOS DX3など別室のホームネットワーク対応AQUOSから視聴できる。なお、BDビデオ再生中や、スカパー! HD録画中は、ホームネットワーク機能の利用はできない。
アクトビラビデオ・フルにも対応。i.LINK端子も装備し、CATVセットトップボックスとの連動録画に対応する。
HDMI出力は1系統で、液晶テレビAQUOSのリモコンでレコーダを操作可能にする「AQUOSファミリンクII」に対応。専用のGUI「ファミリンクパネル」でレコーダの操作が行なえる。HDMI以外の出力端子は、D4、S映像、コンポジット、光デジタル、アナログ音声を各1系統装備。入力端子はS映像、コンポジット、アナログ音声を各1系統備えている。i.LINKやEthernetも搭載する。
消費電力は30W(待機時0.8W/エコモード時間0.2W)。年間消費電力量はHDS55が41.1kWh/年、HDS53が40.3kWh/年。外形寸法は434×301×67mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約4.4kg。
(2010年 4月 22日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]