東芝、無線LAN内蔵SDカードの規格策定フォーラム設立

-カメラ同士で画像を送受信。他メーカーへ参加呼びかけ


無線通信機能内蔵型SDカード。容量は8GB

6月29日設立

 東芝は、Wi-Fi準拠の無線通信機能を内蔵したSDカードの普及促進を図る、無線LAN内蔵フラッシュメモリカード共同規格策定フォーラム(仮称)を29日に設立すると発表した。東芝が幹事会社となり、同規格の共同提案社であるシンガポールの電子部品メーカー、トレック2000インターナショナルが参加。今後はデジタルカメラメーカーなどに広く参加を呼びかけていくという。

 無線通信機能内蔵型SDカードは、Wi-Fi準拠の無線LAN通信機能を内蔵したもので、SDHC対応のスロットを持つデジタルカメラなどで使用可能。通信機能を持たない機器でも、対応SDカードを挿入した機器間で無線通信が可能で、デジカメで撮影した画像データを対応機器同士で相互に送受信できるという。

利用イメージ。カメラ同士に無線LAN対応SDカードを挿入する事で、画像データのやりとりができる。カメラからPCを介して直接ネットへ画像アップロードも可能
 これにより、対応SDカードを挿入したデジカメ同士で画像データが送受信でき、記念写真を相手のカメラに送信するといった使い方が可能。無線LAN環境があれば、デジカメからインターネットに画像を直接アップロードしたり、インターネットに画像データをアップロードするだけでなく、ダウンロードすることもできる。

 対応フォーマットはJPEGとRAW。カードのメモリ容量は8GB。通信規格はIEEE 802.11b/gに準拠しているが、2011年発売予定の次世代モデルでは802.11b/g/nに準拠する予定だという。



(2010年 6月 22日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]