シャープ、業界最薄最小の地デジチューナユニット

-シリコンチューナICに集積。世界の各方式に対応


8月30日量産開始

サンプル価格:2万円


VA1N2WF2121の特徴

 シャープは、液晶テレビやレコーダなどに向けた業界最薄/最小サイズの地上デジタル/アナログ放送用受信チューナユニット「VA1N2WF2121」を発表した。8月30日より量産開始し、サンプル価格は2万円。

 チューナ回路を構成する部品を半導体に集積させたシリコンチューナICを新たに開発することで、同社従来品(VA1E2ED2001)より約5割薄く、約7割の小型化を実現。外形寸法は30×29.6×5mm、容積は4.44cc。

 コイルやフィルタなどの回路部品を半導体に集積させることで、搭載部品を約300点から約80点に減少。さらに、高周波技術と高密度実装技術により、小型化を図った。これにより、AV機器のコンパクト設計や多チャンネル対応などを実現するという。


シリコンチューナ化で受信感度も向上小型/薄型化でAV機器の省スペース設計に寄与

 また、全世界の地上デジタル放送方式(5方式)と地上アナログ放送方式(15方式)の受信に対応。各放送方式に対応した個別の受信回路の設計が不要で、設計や生産効率化に貢献するという。また、シリコンチューナIC化により、雑音指数を4.5dB(従来は6.0dB)に下げ、受信性能を向上。電波状況が良くない地域における視聴環境向上に貢献するという。

 受信周波数はVHF/UHFとCATVフルバンドで、45~862MHz。消費電力(typ.)はデジタル放送受信時が0.93W、アナログ放送受信時が0.99W。

全世界5つのデジタル放送方式や15のアナログ放送方式に対応

(2010年 6月 28日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]