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フジテレビ、F1を11年ぶり地上波放送。5年間の国内独占放送・配信権

(C)FujiTelevision Network, Inc.

フジテレビジョンは、モータースポーツの世界最高峰「Formula 1」の日本国内における独占オールライツ契約を締結した。契約期間は2026年から'30年までの5年間で、国内における放送・配信に関する権利を独占的に保有。CS/ネットで放送・配信するほか、11年ぶりに地上波放送も行なう。

フジテレビはF1日本GPが初開催された1987年に中継を開始して以来、モータースポーツの魅力を伝えてきた。今回の契約により、5年間の日本国内独占放送・配信権がスタートする2026年は、フジテレビにとってF1中継40年目の大きな節目となる。

そんな'26年シーズンは、動画配信サービス「FOD」でF1のライブ配信を初めて実施。3月にオーストラリアで行なわれる開幕戦を皮切りに、3月27日~29日のF1日本GPを含む全24戦のフリー走行、予選、スプリント予選、スプリント決勝、決勝の全セッションを、CS放送の「フジテレビNEXT ライブ・プレミアム」、インターネットチャンネル「フジテレビNEXTsmart」、「FOD」でライブ中継する。

このうちFODでは、F1公式のストリーミングサービス「F1 TV」との連携も開始する。これまで日本では提供されてこなかった「F1 TV Pro」と「F1 TV Premium」が、FODとのパートナーシップにより日本で展開される。

F1コンテンツを視聴できる「FOD」の新サービス「F1 TV」の詳細は後日発表される予定。海外で提供されているF1 TV Proは、F1全セッションのライブ配信のほか、各マシンの車載カメラ映像、チーム無線、F2やF3といったサポートレースの中継も視聴できるサービス。またF1 TV Premiumは、4K/HDRの高画質でF1 TV Proのコンテンツを楽しめるサービスとなっている。

新契約に伴って、地上波放送も復活する。地上波では、厳選したレースを最大5戦、ダイジェストで放送する。なお、地上波での放送予定日(24戦中最大5戦)も後日発表する。

そのほか、CS放送やFODでは、レースが行なわれない週末のコンテンツも拡充。レースを振り返る「F1 GPニュース」や、オフシーズンに1年間を総括する「FORMULA 1 総集編」、貴重な過去の名シーン番組などをラインナップする。

フジテレビジョンの清水賢治代表取締役社長は「真のコンテンツカンパニーをめざし、社内に『F1ブームアップ委員会』を発足し、全社一丸となりF1コンテンツの拡充に取り組んでまいります」とも明かしている。

2026年シーズンのF1では、ホンダ・レーシング(HRC)が、アストンマーティンF1のパワーユニットサプライヤーとしてシリーズに復帰。またアメリカ拠点のチーム、ハースF1のタイトルスポンサーとしてTOYOTA GAZOO Racing(TGR)が参画する。

なお、今シーズン唯一の日本人ドライバーとして参戦している角田裕毅は、2026年シーズンのレギュラーシートを獲得できなかったため、来季はレッドブル・レーシングのテスト・リザーブドライバーを務める。

清水賢治(株式会社フジテレビジョン 代表取締役社長) コメント

フジテレビとFormula 1の歩みは、日本のモータースポーツ文化の発展とともにあり、1987年の中継開始以来、アイルトン・セナ選手とアラン・プロスト選手による歴史的名勝負から現在に至るまで、数々の興奮と感動をお届けしてまいりました。

このたび、2026年からの5年間にわたり、F1の日本国内独占放送・配信契約を締結できましたことを、誠に光栄に思います。真のコンテンツカンパニーをめざし、社内に『F1ブームアップ委員会』を発足し、全社一丸となりF1コンテンツの拡充に取り組んでまいります。

長年F1を支えてくださるファンの皆さまの情熱に応えるとともに、これからF1に触れる新たな世代にも、F1のすべての瞬間をお届けしてまいります。日本のF1歴史をともに歩んだフジテレビが、再びその歴史を前進させる役割を担えることをうれしく思います。

アン・ホームズ(Formula 1メディア権利・放送担当最高責任者)

フジテレビとの関係を継続できることを大変嬉しく思います。フジテレビは、Formula 1が日本で初めてレースを開催した当初から共に歩んできた放送パートナーであり、これまでの長年にわたる多大なご尽力に心より感謝するとともに、その揺るぎないコミットメントに深く敬意を表します。

F1は現在、世界的に大きな成長を遂げ、より幅広く多様な視聴者層にリーチしていますが、その成長を長期的なパートナーであるフジテレビと共有できることを嬉しく思います。

フジテレビが今後もF1の魅力を日本の皆様にさらに革新的かつ進化したかたちで届けてくださることを確信しており、より多くのファンの皆様がF1の世界に触れてくださることを楽しみにしています。