スタックス、新発音体と真空管採用のイヤスピーカー

-「SRS-4170」。半導体DCアンプの「SRS-3170」も


 スタックスは、イヤースピーカー「SRS-4170」と「SRS-3170」を11月1日より発売する。価格はSRS-4170が139,650円、SRS-3170が96,600円。


■ SRS-4170

SRS-4170

 「SRS-4170」は、新Λシリーズの「SR-507」と同じ発音体を採用したイヤースピーカー「SR-407(Signature)」と、真空管を出力段に採用したドライバユニット「SRM-006tS」を組み合わせたイヤースピーカーシステム。

 SR-407は、従来の特徴を活かしながら、樹脂ケースでパッケージ化を実現した新しいサウンドエレメント(発音体ユニット)を採用。PC-OCC導体の特製幅広低容量平行ケーブルと、金メッキプラグの採用により、ドライバユニットからの信号ロスを抑え、クリアで歪み感の無い再生が可能という。

 周波数特性は7Hz~41kHz、感度は101dB/100V r.m.s.、インピーダンスは144kΩ/10kHz。ケーブル長は2.5m。ケーブルを除く重量は340g。

 SRM-006tSは、出力段に真空管を採用したドライバーユニット。2系統のRCA入力と1系統のXLR入力を装備するほか、二重軸4連ボリュームを備えている。XLRフルバランスのソースにも対応し、3系統の切り替えが可能。入力から出力までカップリングコンデンサは一切使用しておらず、SR-407をフルバランス駆動できるという。

 SR-407使用時の再生周波数特性はDC~80kHz/+0、-3dB。定格入力レベルは100mV/100V出力、最大入力レベルは30V/ボリューム最小時。増幅度60dB(1,000倍)。入力インピーダンスは50kΩ(RCA入力)/100kΩ(XLR入力)。消費電力は49W。外形寸法は195×380×103mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.4kg。


■ SRS-3170

SRS-3170

 上位機種と同じ新素材「スーパーエンプラ」のダイアフラムを採用したイヤースピーカー部の「SR-307」と、ドライバユニット「SRM-323S」を組み合わせたシステム。

 SR-307は、PC-OCC導体の低容量平行ケーブルと金メッキプラグを採用し、信頼性を確保。SRM-323Sと組み合わせることでコンデンサ型の自然なサウンドステージを楽しめるという。周波数特性は7Hz~41kHz、感度は101dB/100V r.m.s.、インピーダンスは132kΩ/10kHz。ケーブル長は2.5m。ケーブルを除く重量は340g。

 SRM-323Sは、半導体式DCアンプを採用したドライバーユニット。出力段にバイポーラトランジスタのエミッタフォロワー回路を搭載し、駆動力を高めると共に、高域のダイナミックレンジを拡大。電源の強化により、余裕のある駆動を可能にしているという。入力端子はRCA×1。

 SR-307使用時の再生周波数特性はDC~60kHz/+0、-3dB。定格入力レベルは100mV/100V出力、増幅度60dB(1,000倍)。入力インピーダンスは50kΩ。消費電力は30W。外形寸法は150×360×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.9kg。



(2010年 10月 8日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]