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STAX、真空管ドライバーの中級機を11年ぶりフルモデルチェンジ

SRM-500T

スタックスは、ミドルクラスの真空管ドライバー・ユニットを11年ぶりにフルモデルチェンジ。「SRM-500T」として、3月22日に発売する。価格は132,000円。

一昨年に登場した「SRM-700」シリーズのナンバリングの流れを汲む「SRM-500T」は、真空管式ドライバー・ユニット「SRM-006tS」の後継機種。初段にSTAXカスタムメイドのローノイズDUAL FET、出力段に真空管を採用。「STAXの真空管式ドライバー回路としてすでに完成の域に達した伝統の回路設計を踏襲しながら、電源の効率化を進め、さらなる音質向上を実現した」という。使用真空管は6FQ7/6CG7。

従来の高電圧回路用に加え、新たに低圧回路用の巻線を設けた新設計の電源トランスを採用。低圧巻線を採用することによって電源の効率が良くなり、SRM-006tSなど従来の真空管式ドライバー・ユニットに比べて、省電力化と音質向上を実現した。

また、SRM-006tSに比べて剛性がアップした新シャーシを採用。非磁性アルミを多用したハイブリッド構造とし、振動などの物理的な外来ノイズの影響をさらに抑制。

入力系統はRCAとXLRの排他使用。STAX製品に共通するカスタムメイド二重軸4連ボリュームやRCA入力のパラレルアウト機能も従来機種同様に搭載。また、各種電子部品についても、「音質、性能、環境への考慮も抜かりない」という。

高耐圧双三極管6FQ7/6CG7を出力段に搭載
従来機種に比べて回路のシンプル化と筐体の剛性アップを追求。ノイズ/振動対策を徹底

信号回路にカップリングコンデンサを使用しない完全DCアンプ構成も引き続き採用。真空管回路の持つクリアでスルーレートの高いサウンドと温かみと広がりのある再現はそのままに、「中低域の厚みをブラッシュアップ。アドバンスド・ラムダシリーズ(SR-L300/SR-L500 MK2/SR-L700 MK2)との組み合わせに新たな選択肢が登場した」としている。

周波数帯域はDC~90KHz(SR-L500 MK2 1台使用時)。増幅度は60dB。高調波歪み率は0.01%以下(1kHz/100Vr.m.s.出力時)。入力インピーダンスは50kΩ(RCA)、50kΩ×2(XLR)。入力端子はRCA or XLR(排他使用)。出力はRCAパラレルアウト端子。消費電力は38W、外形寸法は195×376×102mm(幅×奥行き×高さ)。重量は3.4kg。

RCA/XLR入力、RCAパラレルOUT端子搭載