アキュフェーズ、ステレオパワーアンプ最上位機「P-6100」


P-6100

 アキュフェーズは、AB級パワーアンプの新モデル「P-6100」を12月初旬より発売する。価格は945,000円。

 2008年発売のモノラルパワーアンプ最上位機「M-6000」のステレオバージョン。M-6000の基本設計を継承するほか、インスツルメンテーション・アンプ方式や新MCS+回路、カレントフィードバック増幅回路などを搭載し、低雑音化を図ったステレオパワーアンプ最上位機となる。

 パワーアンプ段は、パワーMOS FETをチャンネルあたり8パラレル駆動とし、1Ωの超低インピーダンス負荷下で700W出力の安定駆動を実現。定格連続平均出力は700W/ch(1Ω)、440W/ch(2Ω)、220W/ch(4Ω)、110W/ch(8Ω)。

 P-6100をモノラルアンプとして利用するブリッジモードも備えており、ブリッジ接続時には、1,400W(2Ω)、880W(4Ω)、440W(8Ω)を実現する。

 インスツルメンテーション・アンプ構成を導入し、信号入力段を含めたアンプ全体でバランス構成としている。独自のMCS+(Multiple Circuit Summing-up)回路やカレント・フィードバック増幅回路を採用。アンプ回路やNFBの見直しにより、アンプの出力インピーダンスを小さくし、ダンピング・ファクター改善している。

 プリント基板には「ガラス布フッ素樹脂基材」を採用。銅箔面に金プレートを施し、音質向上を図っているという。また、大型のトロイダル・トランスと大容量フィルター・コンデンサ(56,000μF×2個)により強力な電源部を構成したという。

 フロントパネルは15mm厚で、シャーシやリアパネルなども強固な構造体を採用。前面には大型のパワーメーターを採用するなど、アキュフェーズ伝統のデザインを継承している。スピーカー端子は2系統備えており、Yラグやバナナプラグにも対応。バイワイヤ接続も対応する。

 フロントパネルには、ゲイン切替スイッチを装備。MAX、-3dB、-6dB、-12dBの4種類のゲインが選択できる。

 S/N比は120dB。全高調波ひずみ率は0.05%(2Ω負荷)/0.03%(4~16Ω負荷時)、IMひずみ率は0.01%。周波数特性は定格連続出力時が20~20kHz(+0 -0.2dB)、1W出力時が0.5~160kHz(+0 -3.0dB)。入力端子はBALANCE/UNBALANCEを各1系統装備。外形寸法は465×499×221mm(幅×奥行き×高さ)、重量は42.1kg。


(2010年 10月 12日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]