ユニスター、QNAP製メディアプレーヤー「NMP-1000P」

-ネットワーク再生やHDD搭載可能。CPU/メモリ強化


NMP-1000P

 ユニスターは、台湾QNAP製のマルチメディアプレーヤー/HDD別売のネットワークHDD用ケース「NMP-1000P」を12月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は35,800円前後。

 2009年に発売した「NMP-1000JP」の後継モデル。HDMI出力端子を備えたネットワークメディアプレーヤーで、LAN内のサーバーやネットワークHDDに収納したビデオや音楽ファイルの再生が可能。共有ファイルやUPnP対応ストレージデバイスを検出できる。

 また、別売の3.5インチシリアルATA HDDを追加することで、HDD内にビデオや音楽などのファイルも蓄積でき、再生できる。HDD搭載時はネットワークHDDとしても動作し、Windows/Mac/Linux OSに向けてファイル共有も可能。BitTorrentダウンロードエンジンも備えている。

 従来からの強化点は処理能力や対応フォーマットの増加で、プロセッサをSigma Designの「SMP8635」から「SMP8643」に強化。メモリも256MBから512MBへ倍増した。さらに、外付けHDD追加用のeSATAのポートが1系統から2系統に増えている。ファイルシステムはNTFS、FAT32、EXT3に対応。

 対応するビデオコーデックは、MPEG-4 AVC/H.264、MPEG-1/2/4、XivD、H.263、WMV/VC-1。ファイル形式としてはMPG、AVI、WMV、M2TS、ASF、MKV、3GPや、ISO、VOB、IFOなどのビデオ再生も可能。新たにBD ISOにも対応した。音楽はMP3、WMA、WAV、FLAC、AC3、OGG、M4A、DTSを再生可能で、M3UやPLS、WPLなどのプレイリスト再生も行なえる。静止画はJPEG、PNG、BMP、GIFに対応する。

 再生ファイルの選択画面では、映画コンテンツをカバー・アートと共に表示する事が可能。インターフェイスのホーム画面の壁紙は、任意の静止画や動画にカスタマイズする事もできる。

 オンラインサービスにも対応しており、FlickrやPicasaで公開した静止画や、インターネットラジオの受信にも対応。天気予報予報を表示する機能も備えている。


背面

 HDDは2TBまでのシリアルATA HDDを内蔵可能。さらに、eSATAやUSBポートも備え、外付けHDDを増設する事もできる。また、DDNS機能もサポート。外出先などから、自宅のNMP-1000Pにリモートアクセスし、ファイルのアップロード/ダウンロードも行なえる。

 HDMIは最高1080/24p出力が可能。音声用DACとしてWolfsonのWM8524を採用。最高24bit/192kHzの音声データにも対応する。

 映像出力はHDMI 1.3a、コンポーネント、コンポジットを各1系統。音声出力はアナログ音声、光デジタル音声を各1系統備えている。本体前面には9文字まで表示可能なVFDディスプレイを備えており、利用モードなどを確認できる。基本操作は付属のリモコンで行なう。ネットワーク端子はEthernetを1系統装備。別売のUSBワイヤレスアダプタも使用できる。

 2TBのHDDを搭載した際の消費電力は16W(待機時9W)。横置き時の外形寸法は204×176.4×62mm(幅×奥行き×高さ)、重量は0.7kg。



(2010年 12月 6日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]