パナソニック、3D+USB HDD/SD録画の「VIERA」中級機
-WチューナのGT3と42型で15万円のST3。ネットも強化
VIERA GT3シリーズ(下段)と、ST3シリーズ(下段) |
パナソニックは、プラズマテレビの中級機「VIERA GT3シリーズ」と、スタンダードモデル「VIERA ST3シリーズ」を3月11日より発売する。
GT3シリーズは、50型の「TH-P50GT3」と46型の「TH-P46GT3」、42型の「TH-P42GT3」の3モデルを、ST3シリーズは46型の「TH-P46ST3」、42型の「TH-P42ST3」の2モデルをラインナップする。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はGT3シリーズが19~29万円前後、STシリーズは42型が15万円前後、46型が20万円前後。
型番 | サイズ | 特徴 | 店頭予想価格 |
TH-P50GT3 | 50型 | ブラックパネルII コントラスト500万:1 USB HDD/SDカード録画 | 29万円前後 |
TH-P46GT3 | 46型 | 24万円前後 | |
TH-P42GT3 | 42型 | 19万円前後 | |
TH-P46ST3 | 46型 | コントラスト200万:1 USB HDD/SDカード録画 | 20万円前後 |
TH-P42ST3 | 42型 | 15万円前後 |
TH-P50GT3 | TH-P46GT3(左)とTH-P42GT3(右) | TH-P46ST3(左)とTH-P42ST3(右) |
GT3シリーズ、ST3シリーズのいずれもフレームシーケンシャル方式の3D表示に対応したプラズマテレビ。パネル解像度は1,920×1,080ドットで、GT3シリーズは「ブラックパネルII」を搭載し、ネイティブコントラスト500万:1を実現。ST3シリーズは200万:1となる。
いずれも新蛍光体の採用や新しい電極構造の採用などにより、2010年の同社PDP比で約15%発光効率を向上させている。さらに、GT3シリーズのブラックパネルIIでは、予備放電レス発光により、深い黒の沈み込みを実現。また、前面に低反射ブラックフィルターを採用し、外光の映り込みを抑えながら前面ガラスでの反射を無くすことで、明所コントラストを向上している。
なお、最上位モデルのVT3シリーズでは、フィルターの光学特性などを高めた「低反射ディープブラックフィルター」を採用。さらに明所コントラスト性能を高めている。
スタンダードモデルでも3Dに対応 | GT3シリーズは、ブラックパネルIIを搭載 |
VT3シリーズと同様に、2重像(クロストーク)の低減を中心とした、3D高画質化技術も導入。明るいシーンでの輝度変化を感じにくいという人の視覚特性を利用した新発光制御を採用。クロストークが発生しやすいシーンで、人の視覚で明るさ感を同等に確保できる範囲で発光を抑え、映像が右目から左目など切り替わった際に、片側の目の映像で知覚されないよう制御する。さらに、中間色を信号レベルで制御して調整する「適応型クロストークキャンセラー」も追加、前の残光が映像信号に加わり、2重像が発生すると予測されるシーンで、残光の量を予測。残光分を引いて補正した映像に残光分の信号を加えて表示信号を生成し、クロストークを抑制する。
3Dは、放送で利用しているサイドバイサイド方式や、トップアンドボトム方式などにも対応。新たに3D信号を入力した際に、3D方式をVIERAが自動判別して切り替える「3D方式自動認識機能」を搭載した。
また、2D-3D変換機能も搭載。3Dソフトの映像の奥行きを調整できる「3D奥行きコントローラー」や、24p収録の映像を3D化する際に自然な中間フレームを生成する「3Dシネマスムーサー」などの機能も搭載する。
映像処理回路も新開発の最大18bitのデジタル信号処理を導入。階調表現力を高めている。視聴環境の明るさやコンテンツにあわせて、映像シーンごとに明るさや黒レベルを制御するAI機能も搭載。暗部補正システムも搭載し、明るい環境でも暗い環境で見たときと同じ見た目になるように補正するという。
放送やBlu-rayだけでなく、SD放送やDVD、アクトビラ ビデオ・フル、ゲームなどの低解像度のコンテンツについても、高解像度化処理を導入。多くのコンテンツで精細感の高い映像を楽しめるという。
総合出力20Wの2.1chスピーカーを装備。また、フロントスピーカーのみで、仮想的にサラウンド実現する「バーチャル3DサラウンドシステムII」も搭載している。
チューナはGT3シリーズが地上/BS/110度CSデジタルダブルチューナと地上アナログチューナ。ST3シリーズが地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログを各1系統。番組表はG-GUIDEで、最高19チャンネルの表示が選択可能な「インテリジェントテレビ番組ガイド」に対応。1カ月先までの注目番組を写真付きでチェックできる「注目番組」機能や、ジャンル検索機能などを装備している。
USB HDDやSDカードへの録画に対応 |
別売のUSB HDDやSDメモリーカード(SDHC/SDXC対応)への録画機能を搭載。GT3シリーズは、番組録画中の裏番組視聴に対応。ST3シリーズはチューナが1系統のため、番組録画中の裏番組視聴はできない。
USB HDD/SDへの録画はMPEG-2 TSのストリーム録画のみ。なお、最上位モデルのVT3シリーズなどでは、MPEG-4 AVC/H.264での長時間録画に対応しているが、GT/ST3シリーズでは対応しない。
録画番組のシーンの切り替わりを自動的に検出し、自動的にチャプタを作成する「オートチャプター」にも対応。なお、USB HDDに録画した番組は、DLNA/DTCP-IPを使ったネットワークダビングに対応したブルーレイDIGAにダビングできる。SDカードに録画した番組は、録画したVIERAでのみ視聴可能で、ほかの機器やVIERAでは視聴できない。視聴中にリモコンの「静止」ボタンを押すと、画面メモをSDカードに記録できる。
HDMI入力端子は3系統装備しており、VIERA Linkに対応。DIGAやラックシアターとの連携するほか、HDMI 1.4の「コンテンツタイプフラグ」に対応し、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ、DIGAの録画番組のジャンル情報などにあわせて、最適な画質に調整する。
「テレビdeネット」機能 |
HDMI以外の入力端子は、D4×1、コンポジット×2、アナログRGB(D-Sub 15ピン×1)、アナログ音声×2を装備。出力端子は光デジタル音声×1、ヘッドフォン×1。
Ethernetも装備し、VIERA Linkによるドアホンやセンサーカメラとの連携に対応。さらに、DTCP-IP/DLNAの「お部屋ジャンプリンク」機能により、別室のDIGAに録画した番組やムービー、デジカメ写真などをVIERAで視聴できる。
また、「テレビdeネット」機能は、新しいユーザーインターフェイスに一新。アクトビラやTSUTAYA TV、YouTube、Skypeなど従来から対応している各サービスに加え、3月にはひかりTVやClub Panasonic、Twitter、Picasa Web Albumsなどに対応。さらに、4月以降にはTradiko.jp、Yahoo!オークション、Ustream、Dailymotion、Facebook、AccuWeatherに対応する。
【GT3シリーズ】
品番 | TH-P50GT3 | TH-P46GT3 | TH-P42GT3 | |
サイズ | 50V型 | 46V型 | 42V型 | |
解像度 | 1,920×1,080ドット | |||
消費電力 | 415W | 380W | 350W | |
年間消費電力量 | 154kWh/年 | 145kWh/年 | 128kWh/年 | |
スピーカー | 14×3.5cm×2(フルレンジ) | |||
音声最大出力 | 総合20W | |||
入力端子 | HDMI×2、D4×1、コンポジット×2、アナログRGB(D-Sub 15ピン×1)、 アナログ音声×2 | |||
出力端子 | 光デジタル音声×1、ヘッドフォン×1 | |||
その他の端子 | Ethernet、USB×3 | |||
外形寸法 (スタンド含む 幅×奥行き×高さ) | 1,204×335×779mm | 1,118×335×730mm | 1,020×320×675mm | |
重量 (スタンド含む) | 約30.5kg | 約27.5kg | 約24kg |
【ST3シリーズ】
品番 | TH-P46ST3 | TH-P42ST3 | |
サイズ | 46V型 | 42V型 | |
解像度 | 1,920×1,080ドット | ||
消費電力 | 365W | 335W | |
年間消費電力量 | 155kWh/年 | 143kWh/年 | |
スピーカー | 16×4cm×2(フルレンジ) | ||
音声最大出力 | 総合20W | ||
入力端子 | HDMI×2、D4×1、コンポジット×2、 アナログRGB(D-Sub 15ピン×1)、 アナログ音声×2 | ||
出力端子 | 光デジタル音声×1、ヘッドフォン×1 | ||
その他の端子 | Ethernet、USB×2 | ||
外形寸法 (スタンド含む 幅×奥行き×高さ) | 1,126×324×737mm | 1,023×288×671mm | |
重量 (スタンド含む) | 約31.5kg | 約26.5kg |
(2011年 2月 3日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]