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中高生の21%が「今後も違法ダウンロードを利用する」

−'10年の著作権法改正の認知は半数。オリコン調査


 オリコンは17日、映像/音楽の違法ダウンロードに関するインターネットアンケートの集計結果を発表。その中で、'10年1月の著作権法改正の認知が半数に留まっていることや、今後の違法ダウンロードの利用意向が上昇していることなどを明らかにした。

 今回の調査は、'10年1月の著作権法改正を受けて行なった前回アンケートより1年が経過したことから、再度同じ内容について尋ねたもの。改正に対する認知度や、違法ダウンロード経験の有無、今後の違法ダウンロード利用意向について質問している。調査期間は1月17日〜20日。対象は中高生、大学生、20代社会人、30代、40代の男女各100名、合計1,000名。

'10年の著作権法改正を「知っていた」のは昨年と同様の約半数に留まっている

 '10年の著作権法改正では、著作権者等の許諾を得ずにインターネット上にアップロードされた音楽や映像を、違法と知りながらダウンロードすることは、私的使用目的であっても違法となること(ダウンロード違法化)を定めている。

 この改正について「知っていた」と答えたのは全体で50.5%と、前回(51.6%)とほぼ変わらない結果になった。世代別では、前回最も高かった「40代」を抜き、「専門・大学生」が60.0%でトップ。最も低いのは「30代」で40.0%だったが、どの世代も約半数が「知っている」と回答した。「法改正の認知経路」については、「インターネットのWEB サイト」(37.4%)、「新聞記事」(26.1%)の順で高かった。前回最も高かった「TV番組」は約15ポイント下落の23.4%となった。



■ 違法ダウンロードの経験者、利用意向は上昇

昨年1年間のダウンロード経験の有無と、ダウンロードした機器

 昨年1年間の「違法ダウンロード経験」は、全体で80.8%が経験なし、経験者は19.2%と、昨年とほぼ変わらなかった。しかし、世代別で見ると「中高生」が前回の25.5%から34.0%と約10ポイント上昇した。

 今回は、経験者に対して「ダウンロード機器」についても調査。「パソコン」と回答したのが88.5%で最も多く、「携帯電話」(スマートフォン除く)は28.6%だった。また、経験者に対して尋ねた「ダウンロード頻度(回数)」では、「月に1曲以上」(「月1曲程度」〜「月に11 曲以上」の合計)との回答が全体で50.5%と前回の44.5%から微増した。

 世代別では「月1曲以上」ダウンロードしている割合が昨年最も高かった「中高生」が、前回の66.6%から減少し57.3%となったが、その他の世代で「専門・大学生」(43.1→43.8%)、「20代社会人」(38.7→48.7%)、「30代」(31.2→57.9%)、「40代」(27.6→40.0%)と、全て上昇した。「30代」と「40代」については利用経験者の数は減っているが、「専門・大学生」、「20代社会人」の若年層については、利用経験者/頻度ともにアップするという結果になった。

「今後、違法配信をダウンロードすると思いますか」の問いへの回答。中高生の2割が利用意向を示している

 「今後の違法ダウンロード利用意向」については、前回同様に全体の約7割(68.3%)が「利用しない」と回答した。一方で「以前よりは減ると思う」の回答も合わせると、12.6%が今後も利用する意向を示した(前回は12.1%)。世代別では、中高生の約2割(21.0%)に利用意向があり、前回(21.5%)同様に最も高かった。

 こうした結果を受けてオリコンでは、「法律改正から丸1年が経った今回の調査においてもまだ高い利用意向を示す、中高生などの若年層への啓発活動が、引き続き今後の課題となる」としている。

 昨年1年間の、違法ダウンロード経験の「ある人」、「ない人」別の今後の利用意向については、「利用経験者」の意向が前回同様高く、「以前よりは減ると思う」も合わせると約半数(47.9%)となった。この結果は前回の36.9%から11ポイント上回っており、違法ダウンロード経験のない人の利用意向(4.2%)と比べ高い割合となった。



(2011年 2月 17日)

[ AV Watch編集部 中林暁]