地デジ日本方式をアンゴラが採用へ

-南部アフリカ諸国に採用を働きかける


 アンゴラ共和国は、同国における地上デジタルテレビ放送方式の規格として日本方式(ISDB-T方式)採用に向けた取り組みを推進することを決定した。

 21日に、森田総務大臣政務官と、アンゴラ共和国サフェッカ通信・情報技術副大臣が総務省で会談し、情報通信技術分野における協力に関する覚書に署名した。

 今回の覚書では、協力範囲として、「情報通信技術分野における政策、規制」、「地上波デジタル放送への移行」、「人材育成等」が含まれている。協力活動は、「情報通信技術サービスに関する政策、制度等における協力」、「デジタル放送移行等に関する技術的協力」、「専門家、技術者等の交流、関係機関間の協力」など。

 総務省では、外務省や関係省庁、放送事業者、メーカー、研究機関等と連携し、アンゴラにおけるISDB-T方式の採用に向けて、専門家を派遣してのセミナー開催、試験放送の実施支援等を行なう予定。

 日本政府はこれまで、南米諸国でのISDB-T採用活動に取り組み、南米では10カ国が採用。南部アフリカ諸国にも働きかけを行なっていた。今後も、日本方式採用国と連携し、南部アフリカ諸国、中南米諸国等に採用を働きかけていくとしている。


(2011年 2月 21日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]