シャープ、3D対応/無線LAN内蔵AQUOSブルーレイ3機種
-12倍W録/高速起動。モバイル端末へのLAN配信も
起動・ダビング・再生を高速化したという3機種 |
シャープは、BDレコーダ・AQUOSブルーレイの新モデルとして、Blu-ray 3Dに対応し、起動・ダビング・再生を高速化した3機種を4月27日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は1TB HDD搭載の「BD-HDW80」が11万円前後、500GBの「BD-HDW75」が9万円前後、320GBの「BD-HDW73」が8万円前後。
地上アナログを1系統、地上/BS/110度CSデジタルチューナを各2系統搭載したBDレコーダ。BDドライブはBD-R XLの片面3層や4層、BD-RE XLの片面3層メディアも書込みができるほか、Blu-ray 3Dの再生にも対応。また、従来モデル「BD-HDW70」と比べ、BDの読み込み時間を最速で約半分に高速化したドライブメカを採用している。
再生だけでなく、レコーダの起動やダビングも高速化したのが特徴。本体を「クイック起動」モードにしておくことで、電源待機状態からリモコンのボタン押すだけで、番組表や録画リストなを約1秒で表示できる
搭載するトランスコーダーは「新・高速トランスコーダー」となり、最長約12倍の長時間録画を、2番組同時に行なえる。動きが速いものや、精細な風景などに、より多くのデータ量を割り当てる高画質制御技術を新たに導入し、長時間モードでの画質が向上したという。また、2番組同時の長時間モード録画中に、BDビデオの再生や高速ダビングをする事もできる。
さらに、微細化高画質技術も採用。長時間モード録画で起こりやすい映像ノイズや、DVDソフトなどを大画面テレビで表示した際に目立つ映像の粗さを低減。クリアな高精細映像が再生できるとする。
また、DRモードでHDDに録画した番組を、長時間モード画質(HD10/HD09/HD08/HD07/HD06/2倍)に変換し、BDに録画時間の約半分の時間でダビングする「高速トランスコードダビング」機能も搭載。さらに、BDメディアに記録したデジタル放送を、内蔵HDDに書き戻すムーブバックにも対応する。
番組連動データ放送や、サラウンド音声もそのまま記録する「高画質純録り」仕様で、長時間モード録画でも有効。二カ国語音声や字幕も記録できる。
BD-HDW80 | BD-HDW75 | BD-HDW73 |
スカパー! HDチューナからEthernetを介して番組を録画する「スカパー! HD録画」にも対応。本体での2番組同時録画と組合せ、最大3番組同時録画が可能。
録画面では、キーワードの設定で番組表から自動的に録画ができる「キーワード自動録画」機能を搭載。編集時には、動画のサムネイル表示を見ながら、分割・結合・消去ができる「モーションエディター」を備えている。
ネットワーク機能として、IEEE 802.11b/g/nの無線LANを本体に内蔵。アクトビラ ビデオ・フルなどが利用出来るほか、DTCP-IP/DLNAサーバー「ホームネットワーク機能」にも対応。HDDに録画した番組を、別室のホームネットワーク対応AQUOSから視聴できる。同社では「今後発売予定のモバイル端末でも、内蔵HDDに録画した番組をホームネットワーク機能を使い、離れた別の部屋でいつでも視聴できる」としている。
HDMI出力は1系統。CECの「AQUOSファミリンクII」で、テレビなどと操作連携ができるほか、液晶テレビAQUOSと組合せ、液晶パネルの性能を最大限に生かした表示が行なえるという「AQUOS純モード」も用意する。
出力はHDMI、コンポジット、アナログ音声、光デジタル音声を各1系統装備。D端子やS端子は備えていない。入力はコンポジット、アナログ音声を各1系統備える。ほかにも、Ethernetやi.LINK(HDV入力/TS)も各1系統搭載する。
外形寸法は3機種共通で、430×235×58mm(幅×奥行き×高さ)。重量はBD-HDW80が約3.5kg、BD-HDW75が約3.4kg、BD-HDW73が約3.4kg。消費電力と年間消費電力は、HDW80が37W、45.3kWh/年。残りの2機種が35W、43.2kWh/年。待機時消費電力を抑える低消費電力の待機モード「エコモード」や、約3時間操作しないと自動的に電源をオフにする「無操作電源オフ」機能も備えている。
(2011年 4月 8日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]