3D版「攻殻機動隊S.A.C. SSS」がBlu-ray 3D化

-3D BD/2D BDセットで7月発売。新作特典も


攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY -ANOTHER DIMENSION-
※ジャケットとは異なります
(C)2011 士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会

 バンダイビジュアルは、3月26日より劇場公開されている3Dアニメ作品「攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」をBlu-ray/DVD化。タイトルを「攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY -ANOTHER DIMENSION-」(別次元)と変え、7月22日に発売する。

 Blu-ray 3Dで3D映像を収録したディスクを含む「電脳化BOX」と、2D BDのみのバージョン、DVDバージョンの3タイプを用意。「電脳化BOX」は初回限定生産で、価格は12,390円。2D BDは8,190円となる。


 タイトル仕様音声品番価格
3D BD
+
2D BD
攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY
 -ANOTHER DIMENSION- 電脳化BOX
 ※初回限定生産
3D BD×1
2D BD×1
特典DVD×1

110分(3D)
125分(2D)
約60分(特典DVD)

【本編BD】
片面2層
MPEG-4 AVC
16:9
1080p
(2D版は一部1080i)
【3D&2D BD版】
(1)日本語
 (ドルビーTrueHD 5.1ch)
(2)日本語
 (リニアPCMステレオ)
(3)コメンタリ
 (ドルビーデジタルステレオ)
BCXA-0323
 
12,390円
2D BD攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY
 -ANOTHER DIMENSION-
2D BD×1
片面2層
125分予定
MPEG-4 AVC
16:9
1080p
(一部1080i)
(1)日本語
 (ドルビーTrueHD 5.1ch)
(2)日本語
 (リニアPCMステレオ)
(3)コメンタリ
 (ドルビーデジタルステレオ)
BCXA-03228,190円
DVD攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY
 -ANOTHER DIMENSION-
2D DVD×1
片面2層
125分予定
16:9 ビスタ
スクイーズ
(1)日本語
 (ドルビーデジタル5.1ch)
(2)日本語
 (ドルビーデジタルステレオ)
(3)コメンタリ
 (ドルビーデジタルステレオ)
BCBA-41246,090円

 「攻殻機動隊S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D」は、人気テレビアニメシリーズ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の続編として作られたOVA「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society」(SSS)を、3D化したもの。3月26日から、新宿バルト9など、全国9館で上映が開始。神山健治監督自らが立体視化を指揮。全編を立体視化するだけでなく、オープニングを完全新作とするほか、全カット再グレーディングも行なっている。

 初回限定生産の「電脳化BOX」には、3Dの本編映像を収録したBlu-ray 3Dのディスクと、2Dの本編を収録した2D BD、特典DVDの3枚を同梱。3Dディスクには特典映像も3Dで収録しており、「タチコマな日々3D」を3本(新作)、劇場予告も収録。オーディオコメンタリも収録している。

 2D BDには2Dの本編映像と特典映像を収録。特典映像は「タチコマな日々」×1本で、劇場で公開されたものとなる。さらに、初日舞台挨拶、劇場予告、テレビCMも収録。コメンタリも収めている。なお、コメンタリは3Dディスクのものと、2Dディスクのもので、内容が異なる。

 特典DVDには、神山監督インタビュー、立体視化メイキングを収録。さらに、封入特典としてオリジナル版絵コンテと新作パート資料、さらに特製解説書も同梱する。

 2D BD版に収録するディスクは、電脳化BOXに収録する2D BDの仕様と同じ。特典映像やコメンタリも収録する。さらに、封入特典としてブックレットも付属する。DVD版も、特典の収録内容は2D BD版と同じ。ブックレットも同梱する。



■あらすじ

 西暦2034年。長崎出島の難民武装蜂起事件から2年余り。草薙素子が失踪した後、公安9課は隊長に就任したトグサを中心に再建され、荒巻課長の下で20名以上の隊員を抱える組織に発展していた。

 そんな中、「梵」の刺青を入れた男たちが相次いで不審な自殺を遂げる事件が発生。“個人的推論にのっとった捜査方針”を貫くバトーの地道な捜査により、「梵」の刺青は元シアク共和国最高指導者カ・ルマ将軍への忠誠を示すもので、自殺した13人はシアク共和国の特殊工作員たちであることが判明する。

 軍事独裁国家のシアク共和国は、今では国自体が崩壊し、日本はその難民を受け入れたばかりであった。そのシアク共和国の独裁者カ・ルマ将軍の嫡子カ・ゲル大佐が偽造パスポートで国外逃亡を図り、新浜国際空港で逮捕。取り調べに応じたカ・ゲル大佐が無差別テロの計画について供述をはじめると、彼は突如、人質をとって空港に立てこもる。それは茅葺政権にとってアキレス腱となりかねない事態だった…。

 事態の収拾を図るべく、公安9課が立てこもり事件の鎮圧に動き出した。トグサは、バトーの捜査によって13人の刺青男の自殺と今回の立てこもり事件に関連を見い出し、カ・ゲル大佐を追い詰める。ところがカ・ゲルは「傀儡廻が来る!」と謎の言葉を残し、拳銃で自殺を遂げてしまう。そして、その様子を監視する一人の女・草薙素子。彼女は数種類のリモート義体をまるで傀儡のように操り、事件の裏側で密かに暗躍をつづけていたのだった……。

 同シリーズは人間の脳とネットワークを直接接続できる“電脳化”技術が一般化するなど、高度に情報化された近未来を舞台に、犯罪に立ち向かう特殊部隊「公安9課」の活躍を描いた作品。情報量の多いサスペンスタッチな物語と、リアルな銃器描写、AI搭載の思考戦車らが織りなすアクションシーンが魅力となっている。


(2011年 4月 8日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]