アキュフェーズ、純A級パワーアンプ「A-46」
A-46 |
アキュフェーズは、純A級のステレオパワーアンプ「A-46」を6月下旬に発売する。価格は63万円。
2006年発売の「A-45」の後継モデル。定格出力は45W×2ch(8Ω時)、90W×2ch(4Ω時)、180W×2ch(2Ω時)、360W×2ch(1Ω時)。ブリッジ接続でモノラルアンプとしても利用でき、その場合の出力は180W(8Ω時)、360W(4Ω)、720W(2Ω)となる。
全高調波歪率はステレオ時で0.05%(2Ω時)、 0.03%(4~16Ω時)。モノラル時は0.05%(4~16Ω時)。S/Nは、115dB(GAINスイッチMAX)。
信号経路はインスツルメンテーション・アンプ方式。入力からパワーアンプ段までの信号経路をフルバランス伝送化し、機器内で発生する雑音を除去する能力やひずみ率を改善。周囲の環境変化にも強いとしている。回路方式には、「MCS+(Multiple Circuit Summing-up)回路」を採用。並列動作させる部分を電流-電圧変換部のA級ドライブ段まで拡張することで、低ノイズ化を図っている。
増幅段には、パワーMOS FETをチャンネルあたり、6パラレル・プッシュプル駆動で採用。入力インピーダンスが高く、ドライブ段に与える負荷を軽減するほか、熱の変動にも強い安定した動作が可能だという。外装がヒートシンクを兼ねており、発生した熱を効率的に放熱できる。
背面 |
増幅方式は、出力信号を電流の形で帰還するカレント・フィードバック増幅回路を採用。位相回転が発生しにくく、位相補償の必要がほとんど無いため、少量のNFBで諸特性を大幅に改善でき、立ち上がりに優れ、音質面でも自然なエネルギー応答を得ることができるという。
電源部には大容量のトロイダル・トランスを搭載するほか、整流器を通過した脈流を、直流に変換するアルミ電解コンデンサには。47,000μFの大容量タイプを2個使用している。バランス、アンバランスの各入力を装備し、スピーカーターミナルはYラグやバナナ・プラグに対応する大型なものを装備する。
消費電力は410W(電気用品安全法)/200W(8Ω負荷定格出力時)。外形寸法は465×464×211mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は31.9kg。
(2011年 5月 13日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]