地デジのアンテナ工事が遅れても、BSで一時視聴可能に

-難視対策BS放送の適用範囲を拡大。約半年間


 総務省とデジタル放送推進協会(Dpa)は31日、地デジの難視聴地域などに向けて行なっている、難視対策衛星放送の一時利用を、新たにアンテナ工事の遅れなどでアナログ放送の停波に間に合わない世帯でも可能にすると発表した。申込みは6月1日~7月31日の期間で受け付ける。

 対象となるのは、アンテナ工事の遅れなどで、7月のアナログ放送停波時に地上デジタル放送が受信できない世帯や、非世帯施設。申請が受理されると、その居住地などで視聴できる放送と同系列の東京地区の地上デジタル放送の番組を一時的に無料で視聴できる。

 視聴可能となるテレビ(視聴制限が解除できる機器)は1世帯3台まで。視聴可能期間は約半年間で、終了すると自動で視聴制限(スクランブル)がかかる。BSデジタルの受信に必要なBSアンテナや対応テレビ/チューナは、各自で用意する必要がある。なお、画質はSDとなり、データ放送は利用できない。

 申込みは、所定の申込書を、地デジ難視対策衛星放送受付センターに送付する。申込書は、同センターからの郵送のほか、自治体や家電販売店、デジサポ(総務省テレビ受信者支援センター)でも入手できる。

 なお、4月より先行実施している、東日本大震災の被災地(岩手県、宮城県及び福島県並びにその周辺)における難視対策衛星放送の一時利用については、申込受付期間が当該地域における地アナの停波期日までとなっており、視聴期間は「必要により延長可能」としている。



(2011年 5月 31日)

[AV Watch編集部 中林暁]