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アンカー、1~3月のイヤフォン販売数量シェア1位に。カフェ事業にも参入、食べてみた

アンカー・ジャパンは5月22日、新製品発表イベントの「Anker Power Conference 2025 Spring」を開催し、このなかで2025年1月~3月の完全ワイヤレスイヤフォン販売数量シェアで1位を獲得したことを明らかにした。また新規事業として「Anker Store & Cafe」を東京・汐留にオープンする。

同社は2022年度の売上が350億円、'23年度が494億円と順調に売上を伸ばしており、'24年度は前年比で約50%、一昨年比では2倍以上の成長となった。

アンカー・ジャパンの猿渡歩代表取締役CEOは、この成長の要因のひとつとして「製品の進化と広がり」を挙げる。

「チャージング製品はもちろん、イヤフォン、プロジェクター、ポータブル電源、ロボット掃除機など、ほぼすべてのカテゴリーで急速に成長することができました。特に(完全ワイヤレスイヤフォンの)Soundcore Liberty 4、(プロジェクターの)Nebula capsule 3、(ポータブル電源の)Solic C1000、(ロボット掃除機の)eufy X8は各カテゴリを牽引する代表製品となりました」

「そのなかでもイヤフォンは大きな飛躍を遂げ、販売数量シェアにおいてSoundcoreはついにナンバーワンを獲得することができました。この領域は、国内・海外に著名なブランドがある領域ではありますが、ナンバーワンという目標を達成することができました」

「とくにベストセラーシリーズでもあるLiberty 4は、国内の累計販売台数150万台を突破し、名実ともに市場を牽引する存在になっています」

新規事業として飲食カフェ事業に参入する

さらに猿渡CEOは、Amazonや楽天、直販サイトといったオンラインだけでなく、コンビニエンスストアやドラッグストア、全国に35店舗を構える直営店「Anker Store」などのオフラインも含めた販路の拡大も成長を支える要素だとコメント。さらに「私たちが届けたいのは製品そのものだけでなく、その先にある安心快適といったスマートな暮らしです。その体験をもっと身近に感じて頂ける場所」として、飲食カフェ事業に参入すると発表した。

「Anker Store & Cafe 汐留」イメージ図

飲食カフェ事業の第1号店は「Anker Store & Cafe 汐留」で、5月24日にオープン。場所は東京都港区東新橋一丁目8番8号 カレッタ汐留 B2階。営業時間は平日が8時~21時、週末・祝日が9時~21時。

同社が新たに参入するカフェ事業のテーマは“チャージ”。店内全席にスマートフォンを急速充電できるUSB-CケーブルやLightningケーブルに加え、ワイヤレス充電のQi2規格に対応したテーブルも設置して、「食事中や外出時のちょっとした時間でも充電を手軽にできる」という。

打ち合わせなどに使える個室スペースも用意

また外出先でも静かな環境でミーティングに参加できるように、打ち合わせ用個室を4部屋用意。内訳は1名個室×3、4名個室×1で、「Anker Japan」公式アプリから予約して使用できる。

カフェメニュー

「エネルギーをしっかりチャージできるよう」(猿渡CEO)にカフェメニューも充実。Ankerが独自に調合したスパイスを使ったカレーや、サンドイッチ、コーヒーのほか、オリジナルビール「Anker 休息充電エール」などのアルコール類、おつまみなども揃え、ランチタイムから夕方以降のバータイムまで利用できる。

また店舗にはAnker Storeが併設されており、モバイルバッテリーやUSB急速充電器、完全ワイヤレスイヤフォンなどを購入することもできる。

猿渡CEOは「カフェは誰もがふらっと寄れる存在です。『ここなら充電できる』『ここなら安心できる』。そう思って貰える場所をアンカーで作りたいと考えました。Anker Store & Cafeは日常にスマートにできる、新しい選択肢だと考えています」

アンカー独自スパイスのカレー、一足先に食べてみた

店舗で提供される「バターチキンカレー(甘口)」を試食

オープンに先駆けて、実際に店舗で提供されるカレーを試食したので“ミニ食レポ”もお届けする。店舗で提供されるのは、「チキンカレー(辛口)」と、「バターチキンカレー(甘口)」の2種。今回は後者のバターチキンカレーを試食した。

バターチキンカレーは「濃厚なバターの旨味とトマトの酸味が溶け込んだ、まろやかでリッチながら優しい味わい」が特徴となっており、甘口ながらやや酸味の強い口当たりで食べやすい。チキンも程よい“ホロホロ”加減。辛味はまったくないので、辛さが苦手な人や子どもでも安心して食べられるはずだ。