サエク、ShureイヤフォンSEシリーズ用交換ケーブル

-SE535/425/315/215対応。音質レビュー付


SHC-100FS
SEシリーズに取り付けたところ

 サエクコマースは、Shureのイヤフォン「SEシリーズ」で使用できる交換用イヤフォンケーブル「SHC-100FS」を6月17日に発売した。0.8mが11,235円、1.2mが12,600円、1.6mが14,700円。対応イヤフォンはSE535/425/315/215。

 導体素材にPCOCC-Aを採用。ノイズに強く、セパレーション特性を向上させるという左右独立ツイストペアケーブル構造とすることで、より広い帯域再生と高SN、高解像度の再生を可能にするという。

 音の傾向についてサエクでは「SEシリーズの特徴でもある音楽のディテールや音像のイメージをこれまで以上に感じていただけるだけでなく、イヤフォンでは高い空間再現力も実現した」という。

 耳掛け部分はフレキシブルに曲がる構造を採用しており、純正ケーブルと同様の、耳の裏に引っ掛けるようにする装着が可能。




■実際に聴いてみる

 SE535で聴き比べてみた。環境は「第6世代iPod nano」+「ALO AudioのDockケーブル」+「ポータブルヘッドフォンアンプのiBasso Audio D12 Hj」を使用している。

 SAECのケーブルに交換すると、純正ケーブルにあった、広域にあるキンキン/カンカンしたアーマチュア独特の金属的な響きが消え、自然な音になる。「坂本真綾/トライアングラー」で違いが顕著だ。他の楽曲でも、女性ヴォーカルのサ行で違いがわかりやすい。クラシックの弦楽器も変化が良く出ており、弦の響きにしなやかさが加わった印象だ。音色の自然さだけでなく、響きが広がる音場も若干広くなったようだ。広域、低域ともに制約が外れ、レンジが広くなった感覚も味わえる。

 下位モデルで、シングルアーマチュアの「SE315」や、ダイナミック型の「SE215」で交換してみると、音場がスッキリした印象。個々の音の定位や、細かい音の動きがよくわかるようになった。変化の幅はSE535の方が大きく、わかりやすいと感じた。

 

SE135に装着したところケーブルの接続端子SE535、SE315、SE215で聴き比べた


(2011年 6月 20日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]