ヤマハ、ウーファ内蔵サウンドバー「YAS-101」

-SW内蔵AVアンプのシアターセットも刷新


サウンドバータイプのフロントサラウンドシステム「YAS-101」

 ヤマハは、テレビの前に設置するサウンドバータイプのフロントサラウンドシステム「YAS-101」を9月中旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は26,000円前後。

 さらに、サブウーファを内蔵したAVアンプとサウンドバーを組み合わせた「YHT-S401」と、同じAVアンプとサテライト型スピーカーを組み合わせた「YHT-S351」を9月上旬に発売する。価格はどちらもオープンで、店頭予想価格は「YHT-S401」が55,000円前後、「YHT-S351」が50,000円前後。




■「YAS-101」

YAS-101
 サウンドバータイプのフロントサラウンドシステム。筐体の前面左右に、6.5cm径のユニットを2基搭載するほか、外からは見えないが、筐体内に2基の7.5cm径サブウーファも内蔵。サウンドバータイプながら2.1chシステムとなっており、迫力のある低域再生もできるという。アンプの最大出力は30W×2ch、60Wで合計120W。

 入力端子は光デジタルを2系統、同軸デジタルを1系統装備。デコーダはドルビーデジタル、DTS、AACなどに対応。さらに、入力がステレオでも、バーチャル7.1chのサラウンド再生が可能な「AIR SURROUND EXTREME」機能を備えている。他にも、人の声を聞き取りやすくするクリアボイス機能や、番組とCMの音量差を補正するユニボリュームなどの機能も使用可能。

 テレビの前に設置する形となり、テレビのリモコン受光部を隠してしまう可能性があるため、IRフラッシャー機能を装備。YAS-101が受信した、テレビ用リモコンの信号と同じ信号を、本体背面から再発信することで、背後にあるテレビの操作を妨げないというもの。テレビのリモコンからYAS-101を操作する「テレビリモコン学習機能」も用意する。

 出力として、サブウーファ出力を1系統装備。外部のサブウーファを使用する場合は、内蔵サブウーファはOFFとなる。外形寸法は890×120.5×107mm(幅×奥行き×高さ/スタンドやブラケット有)。重量は4.2kg。消費電力は22W。待機時消費電力は0.5W以下。リモコンや光デジタルケーブルを同梱する。


「YAS-101」を上から見たところ。内部にサブウーファを搭載しているIRフラッシャーを背面の上部に搭載しており、テレビ受光部を塞いでも、テレビリモコンの操作をテレビに届けられる


■「YHT-S401」

YHT-S401
 サブウーファを内蔵したAVアンプと、サウンドバースピーカーをセットにした、3.1chモデル。サウンドバーにはセンターとフロントスピーカーの3chを搭載している。

 同様の構成で2009年に発売された「YHT-S400」の後継となり、新モデルの特徴はAVアンプのデコーダがドルビーTrueHDや、DTS-HD MasterAudioなどのHDオーディオに対応した事。さらに、別売のリアスピーカーを追加するための出力も追加し、5.1chシステムへと拡張できるようになった。


YHT-S401サブウーファを内蔵したAVアンプサウンドバーにはセンターとフロントスピーカーの3chを搭載

 HDMI入力は3系統で、3D映像やARC(オーディオリターンチャンネル)にも対応。HDMIリンク機能にも対応する。

 バーチャル7.1chのサラウンド再生が可能な「AIR SURROUND EXTREME」を搭載。フロントスピーカーで広がりのある再生ができるという。他にも、TV PROGRAM、MOVIE、MUSIC、SPORTS、GAME、STANDARDという6つのサラウンドモードを搭載。EPGの番組ジャンルコードに合わせて自動的に2」と6 つのサラウンドモードを搭載し、電子番組サラウンドモードを設定する「おまかせサラウンド」も装備。

 人間の声を聴き取りやすくする「クリアボイス」や、番組からCMに切り替わった時などの音量差を自動補正する「ユニボリューム」も搭載。ヘッドフォン出力も備え、バーチャルサラウンドヘッドフォン機能も装備する。

付属のリモコン

 サブウーファ内蔵AVアンプの前面にはUSB端子を備え、iPhone/iPodとのデジタル接続が可能。USBメモリ内の音楽ファイル再生にも対応する。対応するiPodは、iPod classic、iPod nano(第3~6世代)、iPod touch、iPhone 3G/3GS/4。

 サブウーファ内蔵AVアンプの入力端子は、HDMI×3、光デジタル×1、同軸デジタル×1、アナログ音声×1。出力はHDMI×1、ヘッドフォン×1を用意。FMチューナも搭載する。

 AVアンプは縦置き、横置きのどちらにも対応。内蔵するサブウーファは13cm径ユニットで、バスレフ型。アンプの最大出力は50W×2ch、100Wだが、5.1ch拡張時は50W×5ch、100Wとなる。外形寸法は435×361×135mm(幅×奥行き×高さ)。重量は7.9kg。消費電力は40W、待機時消費電力は5W以下(HDMIコントロールON時)、0.5W以下(HDMIコントロールOFF時)。

 サウンドバースピーカーには、5.5cm径フルレンジユニットを2基、4×10cm径のフルレンジを1基搭載。エンクロージャは密閉型。外形寸法は800×79.5×84~100mm(幅×奥行き×高さ/スタンド有)。重量は1.5kg。




■「YHT-S351」

YHT-S351
 サブウーファ内蔵AVアンプと、コンパクトなサテライトスピーカーを組み合わせたモデル。サブウーファ内蔵AVアンプ部分は、フロントポート部分のデザインを除き、「YHT-S401」のアンプ部分と同じ。違いはサテライトスピーカーのみとなる。


YHT-S351を使ったシアターシステムのイメージサブウーファ内蔵AVアンプの機能はYHT-S401と同じUSB端子を備え、iPod/iPhoneとのデジタル接続が可能

 サテライトスピーカーは2つのスピーカーを重ねた形状になっており、縦置き、横置きのどちらにも対応するのが特徴。5.5cm径ユニットを2基と、2.5cm径ツイータを1基搭載する。外形寸法は95×105×206mm(幅×奥行き×高さ)。重量は920g。

サテライトスピーカーはキューブタイプ縦置き、横置きの療法に対応する

(2011年 8月 10日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]