キヤノン、フルHD動画/光学35倍ズームの「PowerShot」
-「DIGIC 5」搭載。薄型高倍率ズームの「IXY」も
キヤノンは16日、デジタルカメラ「PowerShot」と「IXY」の新モデルを発表した。いずれも9月23日に発売する。
このうち、フルHD動画撮影にも対応したモデルは光学35倍ズーム搭載の「PowerShot SX40 HS」と、光学12倍ズーム搭載で世界最薄という「IXY 51S」、光学8倍ズームの「IXY 600F」の3製品。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はPowerShot SX40 HSが6万円前後、IXY 51Sが4万5,000円前後、IXY 600Fが3万円前後。
PowerShot SX40 HS | IXY 51S | IXY 600F |
3モデルとも、動画撮影は最大1,920×1,080ドット/24p記録に対応。フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264(MOV)。フルHD以外の撮影モードとして、1,280×720ドットや640×480ドット(いずれも30fps)にも対応する。音声はリニアPCMステレオで記録。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。撮影した動画は、別売HDMIケーブルを介してテレビなどに出力できる。
iFrame、ジオラマ風動画、ハイスピード動画記録にも対応。そのほか、静止画撮影のたびに直前の動画を最大4秒まで記録して、1日の間に録った動画を1ファイルとして保存できる「ムービーダイジェスト」作成機能も搭載している。
■ PowerShot SX40 HS
バリアングル液晶を搭載する |
光学35倍ズーム搭載モデルで、新映像エンジン「DIGIC 5」を採用。従来のDIGIC 4に比べ処理能力が向上しており、従来機種「SX30 IS」に比べて、ノイズ発生のレベルを約1/4(ISO 1600時)に抑えている。また、新採用の「マルチエリアホワイトバランス」により、ストロボ光や水銀灯の混ざった光源下でも適切なホワイトバランスで撮影できるという。
約4.5段分という光学手ブレ補正を搭載するほか、シーンを判断して手ブレを防ぐ「マルチシーンIS」も利用可能。動画撮影時に広角や望遠、歩行の有無などの状況に応じた手ブレ補正が行なわれる。
撮像素子は1/2.3型の裏面照射CMOSセンサーで、有効画素は1,210万画素。35mm換算の焦点距離は24~840mm。開放F値はF2.7~5.8。0cmからのマクロ撮影にも対応する。
新映像エンジン「DIGIC 5」を搭載 |
20.2万画素の液晶ビューファインダと、2.7型/23万画素のバリアングル液晶モニタを装備。外形寸法は、122.9×107.7×92.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は、バッテリ/SDカード込みで約600g。
■ IXY 51S/600F
IXY 51Sのレッド | IXY 600Fのパープル |
IXY 51Sは、光学12倍ズーム搭載で最薄という21.9mmの筐体を採用したモデル。ボディ内のプリズムを移動させ、そこにレンズを収納している。ボディの素材はステンレス。IXY 600Fは光学8倍ズーム搭載モデル。本体の薄さは22.1mmでクラス最薄としている。
カラーは、51Sがシルバー(SL)、ブラック(BK)、レッド(RE)の3色。600Fがシルバー(SL)、ブラック(BK)、パープル(PR)、グリーン(GR)の4色。
撮像素子は1/2.3型、有効1,210万画素の裏面照射CMOSで共通。光学手ブレ補正とマルチシーンISも搭載する。映像エンジンはDIGIC 4。IXY 51Sの液晶はタッチパネル対応で、タッチシャッターも可能。
型番 | IXY 51S | IXY 600F |
撮像素子 | 1/2.3型 有効1,210万画素 裏面照射型CMOSセンサー | |
ズーム | 光学12倍 | 光学8倍 |
35mm換算 焦点距離 | 28~336mm | 28~224mm |
開放F値 | F3.4~5.9 | F3.0~5.9 |
映像エンジン | DIGIC 4 | |
液晶モニタ | 3.2型/46.1万画素 タッチパネル | 3型/46.1万画素 |
外形寸法 (幅×奥行き×高さ) | 99.0×21.9×58.9mm | 95.8×22.1×56.8mm |
重量 (バッテリ/SDカード含む) | 約206g | 約140g |
(2011年 9月 16日)
[AV Watch編集部 中林暁]