ソニー、ウォークマンWが無料で借りられるキャンペーン
-茂木健一郎が「走り×音楽」による脳への効果を解説
脳科学者茂木健一郎さんと、アディダスランニングアドバイザーの市橋有里さん |
ソニーは、防水機能を備え、ランニングでも使えるヘッドホン一体型ウォークマンWシリーズ「NWD-W263」の発売に合わせ、「音楽と走ろう“WALKMAN” supported by adidas」キャンペーンを展開。皇居のそばにあるランナー専用施設「アディダスランベース」を利用すると、「NWD-W263」が無料でレンタルでき、走りながら製品を試用できるというもの。9月10日から実施されており、12月末まで行なわれる予定。
さらに、全国各地のアディダス パフォーマンスセンターでランニングクリニックも予定されている。貸し出しサービスやクリニックの詳細は、専用ページで案内されている。
このキャンペーンを記念し、脳科学者茂木健一郎さんと、1999年世界陸上セビリア大会の銀メダリストで、アディダスランニングアドバイザーの市橋有里さんが9月25日にアディダスランベースにて「走り×音楽×脳」をテーマにしたトークイベントを開催した。
茂木健一郎さん |
ランニングの脳へのメリットについて茂木さんは、「走っているときって頭の中をからっぽにできるでしょう。頭の中をからっぽにしたとき、脳内では『デフォルト・ネットワーク』という部位が活発になるんです。デフォルト・ネットワークは感情や運動、記憶、イメージそれぞれの部位を束ねている中心的部位。ぼーっとしてる時ほど活発になり、非常に広い視野で次の可能性を検討しようとしたり、脳をスタンバイさせるんです。つまり脳のメンテナンスができるということ。脳だけじゃなく、心のメンテナンスにも繋がります」と解説。
さらに、ランニング時に音楽を聴く事でも良い影響があるとのこと。「やはり走るリズムをつくれること、そしてモチベーションをあげられることですね。あとは、『音楽を聴く場』としてランニングがあっても良いかなと思います。このアルバムを聴きたいから走る、という逆の発想で走っても面白い」と語った。なお、ランニングに適した楽曲は「基本的には、好きな音楽を聴くのが一番良い」とのことで、茂木さんの場合は尾崎豊だという。
NWD-W263。4色のバリエーションを用意 |
市橋有里さん |
「現役のときは自分の足音など、体の中からつくりだすリズムで走ってたんですが、引退してから音楽を聴いて走るようになりました」という市橋さんは、「自分でリズムを作りにくくなった時やモチベーションが下がった時に聴いています。聴くことでリズムが作れるし、体調に合わせてテンポを変えられるのも良いですよね」と、音楽×ランニングの利点を紹介した。
ウォークマンWシリーズを使った感想について、茂木さんは「これ、本当に良いですよ! 最初、Bluetoothか何かで飛ばすと思っていたんですが、全部オールインワンで完結しちゃうんですよ。すごく軽いし、3分充電すれば60分使えるし、ドラッグ&ドロップで簡単に曲も転送できちゃう。僕が追い求めていたランニングヘッドホンに出会えた感じ」と絶賛。
市橋さんは「今までコードが煩わしかったけど、それがないからすごく楽で、つけてるのを忘れてしまうくらいです。色も4色展開ですごく可愛いんですよね。ウェアとのコーディネートも楽しめます」と、女性ならではの視点でコメント。
市橋さんによるランニングクリニックの様子。市橋さん指導の下、入念なストレッチをした後は、ウォークマンWシリーズを装着し、皇居を実際にランニングした |
そんな市橋さんに、茂木さんは「今朝、“今日なんでモデルがきてるの?”って思ったら市橋さんだった(笑)。最近、女性の美しさがアスリート基準になってきてると思います。つくられた美しさではない、生き物の輝きとか、躍動感が魅力になってるんです。ランニングもファッショナブルなものになっているし、こういうアイテムがあると女性も走りやすいですよね」と、ランニング用のファッションアイテムとしての魅力もアピールしていた。
(2011年 9月 26日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]