アップル、iOS 5提供開始。無線LAN同期など機能強化
-Safari/AirPlay、Twitter強化など200以上の新機能
主な更新内容 |
アップルは13日、iPhone/iPod touch用の最新OS「iOS 5」を提供開始した。対応デバイスは、iPhone 3GS/4/4S、iPad/iPad 2、第3/4世代iPod touch。
iOS 5では、200を超える新機能を搭載。Twitterクライアントを内蔵するほか、新機能の「通知」や、メッセージングサービス「iMessage」などを追加、WebブラウザのSafariも機能強化され、iPadではタブ切替に対応。また、AirPlayミラーリングに対応し、iOSデバイスと無線LAN接続したApple TVの双方同時に映像/音声出力できる。
iOS 5以降は自体のバージョンアップもiTunesを利用せずに端末から可能となるほか、iTunesライブラリとの同期も、無線LAN経由で行なえるようになる。またクラウドサービスのiCloudを使い、環境をバックアップしたり、デバイスの復元をする事もできる。
位置情報サービス | Apple IDを設定 | Newsstand | Safariでリーディングリストに追加 |
ツイート機能を内蔵 | Wi-Fi同期に対応 | リマインダー |
主な機能強化点は以下の通り。
- 【通知】
- 画面を上から下にスワイプすると通知センターが表示され、通知がまとめて表示される
- 新しい通知は画面の上部に一時的に表示される
- ロック画面から通知を表示できる
- ロック画面の右側にある通知Appアイコンをスライドして、そのAppに直接移動できる
- 【iMessage】
- 無制限のテキスト、写真、およびビデオメッセージをほかのiOS 5ユーザと送受信できる
- 配信確認や開封確認でメッセージを追跡できる
- グループメッセージングとセキュリティ保護された暗号化
- モバイルデータ通信/Wi-Fi経由で動作(通信事業者によって、通常のSMS扱いの場合もあり)
- 【Newsstand】
- 雑誌と新聞の購読がホーム画面上で自動的に整理される
- 最新号の表紙が表示される
- 最新号をバックグラウンドでダウンロード
- リマインダーによるTo Doリストの管理
- iCloud、iCal、およびOutlookと同期できる
- ある場所に到着または出発するときに、位置情報に基づくリマインダーで通知(iPhone 4SとiPhone 4)
- 【Twitterをビルトインサポート】
- “設定”で一度サインインすれば、カメラ、写真、マップ、Safari、および YouTube から直接ツイートできる
- ツイートに位置情報を追加できる
- Twitterのプロフィールの写真とユーザ名を連絡先に表示
- 【カメラ搭載デバイスのカメラを改善】
- デバイスのスリープ時にホームボタンをダブルクリックすると、カメラショートカットを呼び出せる(iPhone 3GS/4/4S、第4世代iPod touch)
- 音量を上げるボタンで写真を撮影できる
- オプションのグリッドラインを使ってショットを整列できる
- プレビュー画面でピンチして拡大できる
- プレビュー画面でスワイプしてカメラロールを表示できる
- タップしたままにすると焦点と露出をロックできる(露出ロックのサポートはiPad 2と第4世代iPod touchのみ)
- 【カメラ内蔵デバイスの写真を改善】
- 切り取りと回転
- 赤目除去
- 1回のタップで補正できる
- 写真をアルバムに整理できる
- 【メールの改善】
- ボールド、イタリック、または下線付きフォントを使ってテキストを書式設定できる
- インデントを制御できる
- 宛先フィールド内で名前をドラッグして並べ替えることができる
- メッセージにフラグを設定できる
- メッセージにまとめてフラグを付けたり、開封済みまたは未開封にしたりできる
- メール警告サウンドをカスタマイズできる
- S/MIME
- 【カレンダーの改善】
- iPad の年表示および iPhoneとiPod touch の週表示
- タップしてイベントを作成できる
- イベント添付ファイルを表示および追加できる
- 【Game Centerの改善】
- 自分の写真をGame Centerアカウントに使用できる
- 達成項目スコア全体を友達と比較
- 友達のお勧めや友達の友達でGame Centerの新しい友達を見つける
- カスタムのお勧めのゲームで新しいゲームを見つける
- 【AirPlayミラーリング】(iPad 2とiPhone 4S)
- 【iPadのマルチタスキングジェスチャー】
- 4本または5本の指でピンチするとホーム画面に移動
- 上にスワイプするとマルチタスクバーが表示される
- 左または右にスワイプすると App を切り替えることができる
- 【“設定アシスタント”を使ってデバイス上で設定、アクティベーション、構成】
- 【ソフトウェア・アップデートをテザリングなしでワイヤレスに利用可能】
- 【iCloudサポート】
- iTunes in the Cloud(日本では利用不可)
- フォトストリーム
- Documents in the Cloud
- Appとブックの自動ダウンロードと購入履歴
- バックアップ
- メール/連絡先/カレンダー
- iPhoneを探す
- 【ミュージックAppをiPad用に再設計】
- 【1時間ごとの天気予報】
- 【リアルタイム株価情報】
- 【iTunesへのワイヤレス同期】
- 【キーボードの改善】
- iPad用の分割キーボード
- 自動修正の精度が向上
- 中国語と日本語の入力を改善
- 新しい絵文字キーボード
- 自動修正用のユーザ辞書
- よく使う単語のキーボードショートカットを作成できる
- 【アクセシビリティの改善】
- 着信および通知があったときに LED フラッシュを点灯できる(iPhone 4/4S)
- 着信用のカスタム・バイブレーション・パターン(iPhone)
- 体の不自由な人向けの入力デバイスでiOSを使用するための新しいインターフェイス
- 選択したテキストの読み上げることができる
- VoiceOver 用のカスタム要素ラベル
- 【Exchange ActiveSyncの改善】
- ワイヤレスでタスクを同期
- メッセージをフラグ付き、開封済み、または未開封にできる
- オフラインサポートを改善
- GAL サービスからの新しい連絡先を保存
- 【1,500を超える新しいデベロッパAPI】
- 【バグ修正】
(2011年 10月 13日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]