東芝、テレビ事業は上期赤字に。'11年第2四半期決算


 東芝は、2011年度第2四半期決算を発表した。売上高は前年比2.7%減の1兆5,864億円、営業利益は7.2%増の761億円、純利益は18.8%減の222億円。上期では売上高が5%減の2兆9,125億円、営業損益が23%減の802億円、純利益は19%減の227億円。

 第2半期の営業損益は対前年同期で増益を達成。セグメント別には、デジタルプロダクツ、電子デバイス、家庭電器が増益。社会インフラも堅調に推移し、全セグメントで黒字を達成した。

 デジタルプロダクツの上期売上高は8,628億円、営業損益は39億円。パソコン事業が欧米における伸び悩みや、円高に起因する外貨換算調整などで減収。流通事務機器も減収となり、部門全体が減収となった。損益面では、パソコンがコスト削減の徹底や部材価格の低減などにより増益となった一方、テレビなどの映像事業の国内における価格下落や、地デジ移行完了、欧米における景気動向の影響を受けた。「テレビは上期で100億円台前半の赤字」(代表執行役専務 久保誠氏)という。

 デジタルプロダクツ以外のセグメントの上期業績は、電子デバイスが売上高8,128億円、営業利益430億円、社会インフラは売上高1兆113億円、営業利益254億円、家庭電器が売上高3,066億円、営業利益59億円、その他が売上高1,640億円、営業利益11億円。

 なおタイの洪水被害については、「タイには工場が9カ所あるが、そのうち8カ所が浸水している。HDDに関しては、フィリピン、中国で代替生産する予定」としている。


(2011年 11月 1日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]