zionote、SOtMの24/192対応ハイエンドDAC

-USB接続対応。クロックボード追加も可能


SOtM(ソム)製ハイエンドDAC「dAC-200HD」

 zionoteは、韓国SOtM(ソム)製のハイエンドDAC「dAC-200HD」を1月27日に発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は184,000円。また、オプションのクロックボード「sCLK-2224」を搭載したモデル「dAC-200HD+CL」も直販218,000円で販売する。

 なお、このクロックボード「sCLK-2224」は既発売のUSB DDC「dX-USB HD」(直販39,800円)にも取り付け可能で、あらかじめ搭載したモデルとして「dX-USB HD+CL」も同時発売。価格はオープンで、直販価格は73,500円。

 さらに、「dX-USB HD」と、前述の「dAC-200HD」ユーザー向けに、後からクロックボードを取付けるサービスも2月1日より開始する。ボード本体と取付工費、返送送料を含めた費用は4万円。




■dAC-200HD

 日本未発売の、フルバランス回路採用DAC「dAC-200」をベースに、24bit/192kHz対応のUSB DDC「dX-USB HD」の回路も組み込み、電源も内蔵。さらに、ノイズフィルタなどの技術も投入し、各所のブラッシュアップも行なったというDAC。

背面の入出力端子部

 入力として、24bit/192kHz対応のUSB、同軸デジタル、光デジタル、AES/EBUを各1系統装備。USB入力時、OSはWindows XP/Vista/7に対応し、Vista/7は64bitにも対応。Mac OS X 10.6もサポート。USB Audio Class 2.0に対応し、非同期転送、Bit-transparentもサポート。最大24bit/192kHzへのアップサンプリング機能も備えている。

 出力はバランス(XLR)、アンバランス(RCA)を各1系統装備。アンバランス出力はフルバランス出力からアンバランスに変換して出力される。192kHzに完全対応するため、100kHzの出力帯域を実現したという。

 クリーンで安定した電源供給のため、電源ノイズフィルタとデュアルパワートランスフォーマ、ULNR(Ultra Low Noise Regulator)を搭載。電源ノイズフィルタは電源から流入する高周波ノイズを遮断し、パワートランスフォーマはアナログ回路とデジタル回路にそれぞれ別個に搭載することで、電源品質を更に高めたという。また、パワートランスフォーマは通常AC段とDC段が重なって構成されるが、それぞれを完全に絶縁する事で、AC段からのノイズ流入を低減している。

 デジタル入力には外部ノイズの流入を防ぐために、パルストランスフォーマを多用。dX-USB HDと同様に、全てシールドされたパーツを採用し、低ノイズ化を図っている。さらに、高品質のオーディオ専用コンデンサやポリマーコンデンサを採用し、全体のノイズを抑制。高い解像度とダイナミックレンジを達成したとしている。

 DACチップは電圧出力型。構成をシンプルにする事で、「音色をできる限り着色せずに出力信号を生成する」という。さらに、パッシブフィルタを使う事で、D/A変換の過程で発生するノイズも除去している。



■クロックボードも追加可能

既発売のUSB DDC「dX-USB HD」

 オプションのクロックボード「sCLK-2224」も用意。あらかじめボードを搭載したモデル「dAC-200HD+CL」を発売するほか、後から取付けるサービスも実施する。

 ボードを追加する事で、さらに高精度なクロックをUSB回路に供給でき、USB DDC部分の音質が向上するとしている。



(2012年 1月 23日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]