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楽彼、「AD1955」デュアル搭載のプレーヤー。「澄み切った透明感と濁りのない極自然な余韻を追求」

「E7AD1955」

オリオラスジャパンは、LUXURY&PRECISION(楽彼)より、「数値を超えた音楽性と美しい鏡面仕上げが魅力」だというポータブルオーディオプレーヤー「E7AD1955」を、6月27日に発売する。価格はオープンで、市場想定価格は597,300円前後。

2024年8月に発売したモジュール交換式のポータブルオーディオプレーヤー「E7 AK4497」に、'25年5月に発売したモジュールカード「AD1955DACカード」を組み合わせたモデル。DACチップとしてアナログ・デバイセス製「AD1955」を2基搭載している。

自社開発の音楽専用OS「LE OS」がAD1955×2基のポテンシャルを最大限に引き出し、ディスクリート自動バイアス補正回路により再生環境の変動に対しアナログ段の動作点調整することで、「澄み切った透明感と濁りのない極自然な余韻を追求した」という、史上初のAD1955デュアル搭載ポータブルオーディオプレーヤーだという。

通常モデルの「AK4497」DACカードは「“性能の極限”を追求した」のに対し、このAD1955DACカードでは「唯一無二のサウンドを徹底して追求した”至上の調音”」がコンセプト。高級据え置き機にも搭載されてきた多ビットSigma-Delta方式特性に、IV変換やLPF設計を丁寧に調整することで、柔らかくも芯のある音、“清らかで品がある”独特の音色を実現した。

AD1955チップ周辺に、ディスクリート自動バイアス補正回路を配置。この補正回路がゲイン設定・出力モード・ヘッドフォン負荷・周囲温度といった再生環境の変動を常時モニタリングし、アナログ段の動作点をリアルタイムで自動調整する。

そのため環境に左右されず、自動的に最適化されることで、常に濁りのない理想的なトーンバランスと精緻な音像定位で「AD1955独自の音色」を楽しめる。

自社開発のLE OSは、「既存のオペレーティングシステムでは音質に関わる根幹の悪影響を抑制できないためオーディオ再生に特化した」というシステム。原点であるオーディオ再生に焦点を当て、音楽再生機器として余分なものを排除することで、強力なMCUが音楽再生に際して卓越したパフォーマンスを発揮。オーディオ専用に最適化された軽量設計がデジタル処理ノイズを最小にし、「無音の静寂を確保する事で楽曲の立ち上がりから余韻までを自然に表現」するという。

2基のAD1955の全出力チャンネルをフルに活用し、IV変換・LPF・音量制御・バッファアンプなど全回路が完全稼働する設計を採用。3.5mmシングルエンドでも、4.4mmバランス出力と同格の情報量とダイナミクスを引き出せるとのこと。

複数の電圧出力からラインアウトを選択可能。限定モデル「P6Pro10th Limited」の経験も活かし、EA4アンプとの最適化を図った専用ラインアウトを採用しており、通常のラインアウトと切り替えることで、E7とEA4を組み合わせれば、「据え置き機を超えるような音の厚みと繊細さ、音像表現」も楽しめる。

Bluetooth 5.0に準拠し、コーデックはSBC、AAC、aptX、aptX HD、aptX LLをサポートする。

USB DAC対応フォーマットはPCM最大192kHz/24bit、DSD 128。対応ファイル形式はAPE/AAC/ALAC/FLAC/WAV/MP3/DSD/ISO/AIFF/SACD-ISOほか。

本体の仕様は通常の「E7 AK4497」と同様で、3,5mm端子、4.4mmバランス端子、USB Type-C端子を搭載。バッテリー駆動時間は96kHz再生時、シングルエンド接続で約8時間、バランス接続で約6時間。ストレージとして最大1TBのmicroSDカードを利用できる。