2011年の世界テレビ出荷台数は初の前年割れに
-0.3%減の2億4,770万台。DisplaySearch調査
調査会社のNPD DisplaySearchは14日(米国時間)、2011年の全世界テレビ出荷実績調査を発表した。出荷台数は前年比0.3%減の2億4,770万台で、同社が2004年に調査を開始して以来、初の減少となった。
液晶テレビは前年比で約7%増の2億500万台だが、プラズマは7%減の1,720万台で過去最大の落ち込みとなった。CRTテレビは34%減。出荷台数の低迷の要因については「2011年前半の米国、欧州市場の在庫過多や日本のエコポイント制度終了による急速な需要落ち込み」と分析している。
第4四半期の実績は、液晶テレビが前年比1%増の6,424万台、プラズマが同8%減の520万台、有機ELは同73%減の1,000台、CRTは同43%減の477万台。第4四半期のシェアは、Samsungが26.3%でトップ、以降LG(13.4%)、ソニー(9.8%)、パナソニック(6.9%)、シャープ(5.9%)が続く。
2011年の3Dテレビ出荷は2,400万台。全地域で出荷増となり、特に中国と欧州で増加。第4四半期の北米では9%が3D対応だが、中国は23%、西欧は21%と3Dの人気が高い。
(2012年 3月 16日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]