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「ニコニコ超会議2」が、2013年4月に開催予定

−今年の超会議は4億7千万の赤字。町会議で全国へ


2013年にも「ニコニコ超会議2(たぶん)」を開催予定

 ドワンゴは18日、動画サービス「niconico」のユーザーイベントに関しての発表会を開催。夏に全国で実施する小規模イベント「ニコニコ町会議」の情報に加え、今年の4月28日と29日に幕張メッセで開催した、大規模イベント「ニコニコ超会議」の最終赤字額が4億7,081万25円になった事も発表。さらに、2013年にも「ニコニコ超会議2(たぶん)」を開催する予定である事を明らかにした。




■超会議の最終赤字額は4億7,081万25円

超会議の最終赤字額は4億7,081万25円

 「ニコニコ動画のすべて(だいたい)を地上に再現する」事をコンセプトに、4月に開催された「ニコニコ超会議2012」には、2日間で9万2,384人が来場。ネット来場者(会場からの公式生放送視聴者数)は347万766人となった。イベントとしては盛況だったが、開催に伴う赤字は最終的に4億7,081万25円に膨らんだという。

 ドワンゴの夏野剛取締役は、「PR効果などはあまり考えておらず、とにかくユーザー参加型で、皆が楽しめたことが一番重要だった」と振り返る。一方で、実感したイベントの成果として、「メディアにあれだけ報道していただき、特に40代や50代、経営者層などにおいて、あのイベントのおかげで、初めてniconicoを知ったという人も沢山いたと思う。プレミアム会員数の増加にも良い影響があった」と説明。


ドワンゴの川上量生会長

 ドワンゴの川上量生会長も、「あの後、niconicoと組みたいという企業さんの話も多くなった。参加していただいた企業ブースさんも、集客力を実感していただいたようで、提携などもやりやすくなってきた」と語った。

 なお、当初は1億円程度の赤字を見込んでいたという。それが膨らんだ要因について川上会長は、「こういう大規模なイベントをやるのが初めてだったので、どれだけお金をかければ、どれだけのものが出来るのかがわからなかった。盛り上げるために、これも必要、あれも必要だとやっていったら、こうなってしまった」と笑う。

 しかし、2013年4月27日、28日にも同じく幕張メッセで「ニコニコ超会議2(たぶん)」の開催を予定。川上会長は、「今年よりも、もうちょっとマシな形でやりたい。イベントを応援してくれる企業様をきちんと募集したい」と説明。夏野氏も「これから(各社を)地道にまわって、説明していきたい」とした。

 なお、質疑応答で「ヘッジファンドがドワンゴの株を買い占めているという情報についてどう思うか」と問われた夏野氏は、「先見の明があるのか、ないのかわからないが、我々はユニークな会社であるのは事実」、川上会長は、「私は、ドワンゴは株式市場から過小評価されていると思っている。でも、傷物なので、今後どういう風に評価されていくのかわからない」と答えた。




■超会議ならぬ「町会議」が全国をまわる

各地での会場イメージ

 超会議ほどの規模ではないが、小さな“町会議”を全国で開催する事も発表された。「ニコニコ町会議 全国ツアー2012」と名付けられたもので、7月29日〜8月30日にかけ、日本の各地で開催されるお祭りに、niconicoが出張。屋台や即売会などを開催し、集客に協力。お祭りを盛り上げると共に、niconicoで中継も行ない、ネットを通じてお祭りや、地方の魅力をアピールしてもらおうという企画になっている。

 開催地の選定にあたっては、各地方niconicoユーザーから開催希望町を募集。4,400通の応募があり、その中から以下の5箇所で開催が決定した。各地の祭りの詳細は、町会議ツアーのページを参照のこと。


各地のお祭りにniconicoも参加するという形になる
  • 7月29日(日)鳥取県 八頭町 「きらめき祭」
  • 8月5日(日)佐賀県 唐津市呼子町 「水光呼子港まつり」
  • 8月11日(土)北海道 長万部町 「飯生神社例大祭」
  • 8月16日(木)福島県 三春町 「三春盆踊り」
  • 8月30日(木)東京都 八丈島(八丈町) 「離島甲子園」

 各町の会場では、ニコニコ超会議で人気があったコンテンツを、規模は小さくなるが、再現。ニコニコ神社を車載として移動できるようにして、各会場でニコニコ神社をオープンするほか、大道芸が得意な生主(niconicoで生放送を行なっているユーザー)が技を披露、イラストが得意なユーザーが来場者の似顔絵を描いたり、ステージを用意して「町ニコニコのど自慢」(JOYSOUNDが協力)、レッスンを交えて皆で“踊ってみた”に挑戦する企画もあるという。

 他にも、ゴム銃を使った射的コーナー、ニコニコグッズの販売コーナー、超会議で提供されたオリジナルメニューの一部を販売する「ニコニコフード」なども用意。これらの出し物は、各会場によって異なる。

「本当にジワジワくる動画」の予告も流された

 また、お祭り会場の地元の料理を提供する屋台や、地元ユーザーが手製グッズや特産物などを並べる「町ユーザーマーケット」、方言レッスンや町長による地元PRコーナー、地元名産品のグルメ・ショッピングなど、地域PRコンテンツも用意される。会場によっては観光協会の会長が“歌ってみた”に挑戦したり、町役場職員が“踊ってみた”に挑むなどの企画もあるという。

 超会議では、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」から生まれた落語「マギカ調べ」の先行上映が実施されたが、これも各地の町会議で上映予定。さらに、niconico 5周年記念動画「本当にジワジワくる動画」(企画・監修 小山薫堂/企画・演出 片岡K)も会場で上映。各町でniconico新サービスなどの発表も予定されている。


ドワンゴの夏野剛取締役

 町会議の狙いについて夏野氏は、「各地のお祭りは、行けば楽しいけれど、行く機会が無い。我々はライヴの感動を伝えるインフラになりたいと考えており、各地のお祭りは、単純な生放送のコンテンツとしても面白いと思う」と説明。また、「(今回の町会議で訪れる)鳥取県は、niconicoの登録ユーザー数が8万人で、10万人の香港にも負けている、我々にとって課題の県。ネットビジネスが一般化する時に難しいのは、地方や年齢が上の人達だが、この町会議では、そうした部分に一度に、強烈にアピールできる。niconicoが協力した事で、お祭りの動員数が例えば2倍になるかもしれない」と展望を語る。

 川上会長は、「niconicoでは今、将棋の中継が大変な人気になっている。でも、一般の世界ではあまり光が当てられていない。他にも日本の伝統芸能など、(あまり注目されていない分野に)光を当てていけたらなと思っている」とした。


(2012年 7月 18日)

[ AV Watch編集部 山崎健太郎]