三菱、500GB HDDとBlu-ray内蔵の液晶テレビ2シリーズ

USB HDD対応「A-BHR3」など。iPhoneリモコンアプリも


左から40型、32型、発売中の26型。外観は両シリーズ共通

 三菱電機は、液晶テレビ「REAL」の新機種として、HDDやBlu-rayドライブを搭載した「A-BHR3シリーズ」と、「BHR35シリーズ」の40型と32型を8月21日に発売する。

 価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、A-BHR3シリーズの40型「LCD-A40BHR3」が17万円前後、32型「LCD-A32BHR3」が13万円前後、BHR35シリーズの40型「LCD-40BHR35」が16万5,000円前後、32型「LCD-32BHR35」が12万5,000円前後。

 なお、両シリーズの26型は7月21日より発売されている。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「LCD-A26BHR3」が12万円前後、「LCD-26BHR35」が11万5,000円前後。

 いずれもテレビ本体に500GBのHDDとBlu-ray Discドライブを内蔵し、録画できるモデル。「A-BHR3シリーズ」は別売USB HDDへの録画も行なえることが特徴。40型/32型のパネル解像度は1,920×1,080ドットで、120Hz倍速駆動対応(26型は1,366×768ドット)。パネル内部からの光の拡散を抑え、色再現性を高めた光沢処理の「DIAMOND Panel」を使用している。バックライトはLEDのエッジライト。3Dには対応しない。

 地上/BS/110度CSデジタルチューナを各3系統搭載し、2番組同時録画中に他のチャンネルを視聴可能。AVC長時間録画(最長12倍)での同時録画についても、録画後の自動変換により行なえる。なお、3番組同時録画には対応しない。「おすすめ自動録画」や、別途チューナ利用の「スカパー! HD録画」も行なえる。HDDに録画した番組の再生時に、盛り上がったシーンだけを自動再生する「見どころ再生(スポーツ/音楽)」にも対応。

 HDDからBD/DVDにダビングできるほか、BDへの直接録画も行なえる。BDのトレイは前面に装備。USB HDD対応の「A-BHR3」は、最大8台のHDDを登録可能。内蔵HDDの残量が少なくなった時に、録画番組を接続したUSB HDDへ自動でムーブする機能も備える。

 iPhone/iPod touch/iPadアプリ「REAL Remote」から無線LAN経由で操作することも可能。App Storeでアプリを無償配布しており、同一LANに接続することで操作できる。対応端末は、iPhone 3GS/4/4S、第3~4世代iPod touch、iPad/iPad 2のiOS 5以降。

 高音質化機能として、ステレオ音声をワイドに再現するという「DIATONEサラウンド 2.0」や、スピーカーユニット内で生じる音の乱れをデジタル補正する「DIATONEリニアフェイズ」、重低音を強化する「DIATONE BASS」などが利用できる。さらに、A-BHR3シリーズには圧縮音声で欠落した高域情報や位相情報などを予測補間してクリアに再現するという「DIATONE HD」も搭載。内蔵スピーカーはフルレンジ2個で、アンプ出力は10W×2ch。

 入力端子はHDMI×2、コンポジット×2、アナログ音声×2。アナログ音声出力や光デジタル音声出力、ヘッドフォン出力も各1系統装備する。EthernetとUSBも装備(BHR35のUSBはUSB HDD録画非対応で入力のみ対応)。

付属のグット楽リモコン

 アクトビラやTSUTAYA TV、GIGA.TVの映像配信に対応。DLNA/DTCP-IP対応のサーバー機能も備え、HDDに録画した番組を別室の対応テレビやPCなどで視聴できる。SDカードのAVCHD動画や写真などをHDDに取り込んで再生可能。

 リモコンは、大きめの「予約」、「見る」、「残す」(ダビング)ボタンを備えた「グット楽リモコン」で、簡単に操作できるという。リモコンから本体を左右各30度までスイーベルするオートターンにも対応。リモコンに節電ボタンも備え、テレビやHDDの節電メニューを呼び出して設定できる。

 消費電力と年間消費電力量は、両シリーズとも40型が120W、110kWh/年、32型が97W、83kWh/年。待機時消費電力は0.1W(主電源OFF時0.02W)で共通。スタンドを含む外形寸法と重量は、40型が94.7×35.3×65.4cm(幅×奥行き×高さ)、19.6kg。32型が75.3×32×53.7cm(同)、12.8kg。



(2012年 7月 23日)

[AV Watch編集部 中林暁]