ボーズ、代官山で「VideoWave II」など新製品を紹介
-NCヘッドフォンからカーオーディオまで。入場無料
ボーズは26日、東京・代官山にある「代官山 T-SITE GARDEN GALLERY」において、同社製品を一堂に集めた「Discovery Days by Bose」を開始した。26日の16時~19時、さらに7月27日(金)~29日(日)の10時~19時まで(最終日は18時まで)オープンしており、無料で入場できる。
会場は、蔦屋書店などを含む代官山の新名所「代官山 T-SITE GARDEN」の中にある。7月13日に発表された、ディスプレイ単体でサラウンドサウンドが楽しめる「VideoWave entertainment system」の新モデル「VideoWave II entertainment system」が、8月17日の発売に先駆けて先行展示され、音質も含めて体験できるようになっている。
Discovery Days by Boseの会場 |
さらに、バッテリを内蔵したポータブルBluetoothスピーカー「SoundLink Wireless Mobile speaker」シリーズや、ノイズキャンセリングヘッドフォンシリーズ、ホームシアターシステムなどの家庭用AV機器の現行製品を展示。音質なども体感できるようになっているほか、カーオーディオのボーズ・サウンドシステムを搭載した車も用意し、カーオーディオも含め、同社の製品や技術が総合的に体験できるスペースとなっている。
また、イベント名にあるように、ディスカバリーチャンネルと共同で開催するイベントとなっており、これらの機器でディスカバリーチャンネルのコンテンツが視聴可能。
■VideoWave II entertainment systemを体験
初日の26日には、プレス向けに、新製品「VideoWave II entertainment system」を紹介するイベントも開催された。
新製品「VideoWave II entertainment system」。左が55型、右が46型 |
「VideoWave II entertainment system」は、液晶ディスプレイと、接続端子などを備えたコンソール、iPod/iPhone用Dock、クリックパッドリモコンで構成するシステム。LEDバックライトを採用したディスプレイの内部に、6個のウーファと、独自の低音再生技術「ウェーブガイド・スピーカー・テクノロジー」、高域をビームのように放出し、壁などに反射させる事で広がりのある再生を可能にする「PhaseGuide sound radiator technology」などを搭載。
内部の写真。オレンジ色に縁取りされている部分が、、6個のウーファと、独自の低音再生技術「ウェーブガイド・スピーカー・テクノロジー」 | 上部の左右に内蔵されているのが、高域をビームのように放出し、壁などに反射させる事で広がりのある再生を可能にする「PhaseGuide sound radiator technology」 | センター用のツイータは下に向けて搭載されている |
こうしたユニット&技術により、ディスプレイ内蔵のスピーカーだけで、迫力のある重低音や、ディスプレイの外側に定位する音像などを実現。別途シアタースピーカーやAVアンプを加えず、ディスプレイ単体でクオリティの高いサウンド再生を可能にしている。
従来モデル(682,500円)は46型のみだったが、より大型なモデルを求めるユーザーの声を反映し、55型も追加。46型もリニューアルし、計2サイズでの展開となる。価格は46型が525,000円、55型が630,000円で、46型で比較すると、従来モデルより価格も抑えている。なお、この価格にはボーズ専任の設置サービスの価格が含まれており、本体のセットアップ、周辺機器の接続、設置部屋に合った音場に補正するADAPTiQの設定を行なってくれる。
新モデルの特徴は、液晶ディスプレイのバックライトにLEDを採用した事。また、額縁部分の素材もプラスチックから、アルマイト素材(上下部)やソフトタッチペイント仕上げ(左右部)にするなど、質感を向上させた。新たに追加される55型も、LEDバックライトを採用した事で、サウンド機能を背面に搭載しつつも、厚みを抑える事ができたという。また、コンソールに接続するiPod用Dockは、新たにiPhoneにも対応する。
接続端子などを備えたコンソール | iPod/iPhone用のDockも備えており、オーディオシステムとして使うこともできる | コンソールの背面 |
プレス向けのデモでは、虫の声などが響く森の中のサウンドや、3DCGアニメの短編などを上映。サウンド面のクオリティは、従来の「VideoWave entertainment system」を踏襲しているとのことだが、上空で鳴るカミナリの、厚みのある音と、低域の量感は、ディスプレイ搭載のスピーカーとは思えないクオリティが体験できた。
また、反射を利用した「PhaseGuide sound radiator technology」により、虫の声の音像も、ディスプレイが置かれたゾーンの、横の壁に明瞭に定位。「ここで鳴いている」と指で指し示せるほどの定位感で、バーチャルサラウンド的な機能ではあるが、定位の明瞭さ、音場の広さなどで大きな特徴があると感じられる。
製品の詳細は既報の通り。チューナは搭載しておらず、BDレコーダなどとの連携を想定。接続した機器を、一元的に操作するための「クリックパッドリモコン」付属。画面のUIを見ながら、クリックパッドリモコンで選択する事で、様々な機器の操作ができるのも特徴となる。
55型を横から見たところ。多数のユニットを内蔵しながら、奥行きも抑えている | 額縁部分の質感も向上させた | 接続機器を一元的に操作できるクリックパッドリモコン |
■Discovery Days by Boseの展示
ディスカバリーチャンネルのコンテンツをボーズのヘッドフォンで楽しめる | マルチメディアスピーカー「Companion 20 multimedia speaker System」 | サウンドバータイプのホームシアターシステム「Lifestyle 135 home entertainment system」 |
Audi A1に採用されている5.1chサラウンドのカーオーディオも体験できる。ダッシュボード中央に8cm径のミッドレンジ、左右Aピラーに1.9cm径ツイータ、左右ドアに8cm径のミッドレンジと20cm径のウーファなど、合計14個のスピーカーを搭載。磁気回路はネオジウム。これらを5.1chディスクリートサラウンドデコーダを内蔵したデジタルアンプでドライブしている |
(2012年 7月 26日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]