ニコン、フルHD動画対応のミラーレス「Nikon 1 J2」

-クリエイティブモード追加。液晶を高画素化


Nikon 1 J2(1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6装着時)

 ニコンは、レンズ交換式デジタルカメラ「Nikon 1」Jシリーズの新モデル「Nikon 1 J2」を9月に発売する。価格はオープンプライスで、ボディのみの店頭予想価格は65,000円前後。

 レンズキット2種類も同じく9月に発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「1 NIKKOR VR 10-30mm F3.5-5.6」が付属する標準ズームレンズキットが75,000円前後、同レンズに加え「1 NIKKOR VR 30-110mm F3.8-5.6」も付いたダブルズームキットが85,000円前後。

 カラーは、ボディ単体がブラックとホワイトのみだが、標準ズームレンズキットはレッド、ホワイト、ピンクの3色。ダブルズームキットはレッド、ブラック、ホワイト、シルバー、ピンク、オレンジ(数量限定)の6色。

ブラックホワイトレッド
シルバーピンク数量限定のオレンジ

 「Nikon 1 J2」は、13.2×8.8mmの撮像素子「ニコンCXフォーマット」と、Nikon 1マウントを採用するミラーレスデジタル一眼カメラの新モデル。CMOSセンサーの有効画素数は1,015万画素。従来モデル「J1」と同様に、フルHD動画撮影にも対応する。

 J1からの変更点は、4つだった撮影モードに「クリエイティブモード」を加え、夜景ポートレートなど全8種類の撮影効果を簡単に設定できるようになったこと。また、レンズのズーム操作によるカメラ電源オン/オフ切り換えも行なえる。液晶モニタのサイズはJ1と同じ3型だが、画素数を92万画素に向上(従来は46万画素)させた。なお、上位モデルのV1とは異なり、EVFは搭載しない。そのほか、ボディには金属を取り入れて高級感を持たせている。

 J1と同様に、動体への追従性に優れた位相差AFと、低輝度に強いコントラストAFの両方を備えた「アドバンストハイブリッドAFシステム」を備え、動画撮影中のAFも可能。また、「スーパーハイスピードAF CMOSセンサー」も搭載し、撮像面位相差AFによる世界最速とするAFや、73点のAFフォーカスポイント数を実現。画像処理エンジン「EXPEED 3」も搭載し、フルHD動画撮影中の高解像度静止画撮影時などの高速処理に対応。

背面(ホワイト)

 動画の記録モードもJ1と同じで、1,920×1,080ドット(60iまたは30p)、1,280×720ドット/60pが選択できる。ファイル形式はMOVで、圧縮方式はMPEG-4 AVC/H.264。スローモーション動画も撮影可能で、640×240ドット/30p、320×120ドット/30p。

 「モーションスナップショットモード」も引き続き搭載。シャッターボタンを押すと、静止画とその前後の僅かな時間を高解像度のスローモーション動画として記録し、0.4倍速のスローモーション動画と静止画を合わせた形で再生できる。

 記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード。HDMI出力にも対応する。外形寸法は、約106×29.8×61mm(幅×奥行き×高さ)、重量は本体のみが約237gで、バッテリ/SDカード込みで約280g。撮影した静止画、動画からオリジナルショートムービーが作れる自動動画編集ソフト「Short Movie Creator」や、画像管理ソフト「ViewNX 2」を同梱する。



■ 標準ズームレンズや防水ケースも発売

 Nikon 1マウント用の交換レンズ「1 NIKKOR 11-27.5mm F3.5-5.6」も9月に発売。35mm換算で焦点距離30~74mm相当の標準ズームレンズで、価格は25,200円。カラーはブラックとホワイトの2色。

 さらに、「Nikon 1 J1」「Nikon 1 J2」(1 NIKKOR VR 10-30mm f/3.5-5.6対応)に装着して水中撮影できるウォータープルーフケース「WP-N1」も8月24日に発売。価格は77,700円。

標準ズームレンズ「1 NIKKOR 11-27.5mm F3.5-5.6」J1/J2対応の防水ケース「WP-N1」


(2012年 8月 9日)

[AV Watch編集部 中林暁]