ソニー、Eマウント/電動ズーム対応の業務用NXCAMカムコーダ「NEX-EA50JH」


業務用NXCAMカムコーダ「NEX-EA50JH」

 ソニーは、Eマウントを採用したレンズ交換式の業務用NXCAMカムコーダ「NEX-EA50JH」を11月1日に発売する。価格は417,900円。35mm換算で焦点距離29~322mmの光学11倍電動ズームレンズもセットになっている。

 APS-CサイズのExmor APS HD CMOSセンサーを搭載した業務用カムコーダ。有効画素数は動画撮影時で1,360万画素(16:9)、静止画時で1,360万画素(16:9)、1,600万画素(3:2)。被写界深度の浅い映像表現ができるという。画像処理エンジンBIONZも搭載されている。

 レンズ交換が可能で、Eマウントを採用。動画撮影中のオートフォーカス、オート露光、手ぶれ補正が利用可能。民生用カメラのNEXシリーズと同様に、別売のマウントアダプタ「LA-EA2」を介して、Aマウントレンズも装着でき、オートフォーカス制御もできる。Eマウントはフランジバックが短いため、他社の各種マウントアダプタを用い、様々なレンズが装着できるのも特徴。


セットのレンズは光学11倍の電動ズーム

 セットのレンズは光学11倍の電動ズームで、カメラ本体のズームレバーを使い、スローで滑らかなズーム操作が可能。型番は「E PZ 18-200mm F3.5-6.3 OSS」(SELP18200)で、35mm換算での焦点距離は、29~322mm(動画)、27~300mm(静止画)。F値は3.5~6.3。フィルタ径は67mm。光学11倍ながらコンパクトなレンズとなっている。

 なお、カメラ側には最大2倍までの電子ズーム機能も搭載。単焦点レンズを使っている場合でも、電子ズームすることで、ズーム効果の演出ができる。

 ショルダーパッドを収納しており、ハンディスタイルと肩乗せスタイルのどちらにも対応可能。着脱可能なビューファインダと、3.5型で約92.1万画素の液晶モニタも装備。ショルダーパッドの上部には、カウンターバランスやモニタなどのアクセサリを装着するための1/4ネジ穴を2つ用意する。

 ガンマカーブ、ブラックレベル、発色などのパラメーター調整が可能。設定したパラメータは他の設定項目と共に、カメラプロファイルとしてメモリーカードに記録できる。他のカメラに同じ設定を適用し、画質や映像トーンを合わせたマルチカメラ運用が可能。

 動画記録方式は、HD画質モードがMPEG-4 AVC/H.264でAVCHD Ver.2.0準拠。SD画質モードがMPEG-2 TS。音声はドルビーデジタル2ch、リニアPCM 2ch(HD画質モードのみ)。JPEG静止画記録もできる。

 記録メディアはメモリースティックPRO デュオ、SD/SDHC/SDXCに対応。別売の外付けフラッシュメモリユニット「HXR-FMU128」を装着する事で、メモリースティック/SDカードの同時記録もできる。さらに、10月中旬以降に順次発売される、「ミラーリング メモリースティック」の「機器限定モード」に、カムコーダとして初めて対応。これにより、カード内のデータへのアクセスを対応機器に限定でき、PCからアクセスしようとすると、パスワードで保護できる。これにより、メモリーカードを紛失した場合でも、第三者にデータを読み取られるリスクを軽減できるという。

 レンズを省いた本体の外形寸法は142.5×285.5×203mm(幅×奥行き×高さ)。重量は1,720g。内蔵ステレオマイクに加え、XLR音声入力、ヘッドフォン端子、フォーカス/ズーム/録画操作に対応するREMOTE機能なども備えている。



(2012年 9月 5日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]