三菱電機、3D対応DLPプロジェクタ「LVP-HC7900DW」

約20万円。3Dのクロストークやジャダーを低減


DLPのホームシアタープロジェクタ「LVP-HC7900DW」

 三菱電機は、DLPのホームシアタープロジェクタの新モデルとして、「LVP-HC7900DW」を10月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は208,000円前後。3D視聴に必要な3Dエミッタ「EY-3D-EMT2H」と3Dメガネは別売。3Dメガネは汎用タイプが利用できるが、無線方式には非対応。

 1,920×1,080ドット、0.65型のDMDを採用したDLPプロジェクタ。カラーホイールは6セグメントタイプで、4倍速駆動に対応するほか、2D映像の24p信号専用で6倍速駆動も可能。レンズは1.5倍のマニュアルズーム、マニュアルフォーカスタイプ。50~300型の投写が可能で、100インチを最短で3.1mから投写できる。

 光源は240Wランプ。明るさは1,400ルーメン。可変アイリスを搭載し、コントラスト比は150,000:1(アイリス閉時)。

 3Dの投写に対応しているのが特徴で、クロストークやジャダー、フリッカーなど、3D特有の現象を抑え、シャープでクリアな3D表示を可能にしたという。具体的には、DLPの高速応答性により、クロストークを低減しているほか、3D対応のフレームレートコンバータ(FRC)と合わせ、ジャダーを抑えた。さらに、従来の右左96Hz表示に加えて120Hz変換処理を行なうことで、白色時のチラツキも低減している。なお、ジャダーCUTとフリッカーCUTを同時に使う事はできない。

 FRCとは、動きベクトル解析技術により、前後の映像から新しいコマを生成し、フィルム特有のカタカタ感じを残しながらも、動画のボヤけを抑えた表示を行なうもの。ビデオ映像でも使用でき、動き補間により動画のボケを抑えられる。フル10bitパネルドライバーを2基(DDP3021)搭載するほか、FRC用には「PNX5130」チップを搭載している。

 2D映像を3Dに変換する機能も搭載。動きベクトル解析技術により、人物と背景の位置を識別し、適度な視差を加えることで3D映像ならではの奥行き感を演出するという。

 入力端子はHDMI×2、コンポーネント×1、D-sub 15ピン(アナログRGB/コンポーネント対応)×1。シリアル端子も備えている。

 消費電力は380W(待機時0.5W)。外形寸法は396×328×142mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.7kg。


(2012年 10月 1日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]