ニュース

ドコモ、フルHD 4機種を含むスマホ8機種発表

フルHDでレコーダの番組視聴。2画面搭載機も

Xperia Z

 NTTドコモは22日、2013年春モデルのAndroidスマートフォン8機種を発表した。1月25日より順次発売。ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia Z」は2月9日発売予定。このモデルを含め、フルHD解像度のディスプレイを備えたモデルが4機種含まれている。

【スマートフォン】

型番
メーカー
ディスプレイNOTTV/
ワンセグ
特徴発売時期
Xperia Z
SO-02E
ソニー
5型フルHD
液晶
-/○DLNA/DTCP-IP
NFC
WALKMANアプリ
2月9日
ELUGA X
P-02E
パナソニック
5型フルHD
液晶
○/○DLNA/DTCP-IP
Miracast
NFC
1月30日
ARROWS X
F-02E
富士通
5型フルHD
液晶
○/○DLNA/DTCP-IP
NFC
1,630万画素カメラ
2月中旬
Optimus G pro
L-04E
LG
5型フルHD
IPS液晶
○/○イン/アウトカメラ同時撮影
3,000mAh電池
NFC
4月上旬
MEDIAS X
N-04E
NECカシオ
4.7型HD
有機EL
○/○DLNA/DTCP-IP
ブルーライトカット
2月下旬
MEDIAS W
N-05E
NECカシオ
4.3型QHD
液晶×2
-/-折り畳み型
2画面
4月中旬
AQUOS PHONE EX
SH-04E
シャープ
4.5型HD液晶-/○DLNA/DTCP-IP
NFC
音声シャッター
1月25日
Ascend D2
HW-03E
ファーウェイ
4.7型HD液晶○/○HDR動画撮影
5秒起動
4月上旬

 全モデルでLTEの「Xi」に対応。受信時最大100Mbpsの通信が可能。OSはAndroid 4.1を採用する。

 5型、1,920×1,080ドットのフルHD液晶を備えたモデルは「Xperia Z SO-02E」、「ELUGA X P-02E」、「ARROWS X F-02E」、「Optimus G pro L-04E」の4機種。

 これに合わせ、DLNA/DTCP-IPに対応した家電連携アプリ「Twonky Beam」も1月31日に機能を拡充予定。新たにフルHDに対応し、BDレコーダに保存されているフルHD番組を転送し、フルHDディスプレイ搭載モデルであれば、そのままの解像度で視聴が可能。アプリは無料だが、動画視聴機能は有料。しかし、ドコモユーザーには1月31日~2014年3月31日までの期間限定で無料提供される。

 なお、BDレコーダだけでなく、NTTぷららの映像配信サービス「ひかりTV」とも連携可能。ひかりTVのSTB「IS1050」と連携し、「ひかりTV テレビサービス」の番組60チャンネル以上(予定)を、スマートフォンで視聴可能。今春提供予定のSTB新機種では、スマートフォンへのムーブも可能にするという。



Xperia Z SO-02E

 薄さ7.9mmの薄型筐体を採用。背面にガラス素材を使い、滑らかな面を実現したという。映像面では、「モバイルブラビアエンジン 2」を搭載。色鮮やかな表示を可能にしているほか、外光下でも見やすい明るさも特徴だという。また、タッチ操作をしやすくするため、センサー層を一体化した薄いディスプレイとなっている。本体カラーはBlack、White、Purple。

Xperia Z。左からWhite、Black、Purple

 カメラは裏面照射型の「Exmor RS for Mobile」を採用。有効画素数は、外側カメラが約1,310万画素、内側が220万画素。明暗差が大きいシーンでも対応できる「HDRビデオ」撮影機能も用意。シーン設定いらずの「プレミアムおまかせオート」も搭載する。

 NFC(近距離無線通信)にも対応。タブレットなどの対応機器にかざすだけで連携ができ、スマートフォンで表示していたWebサイトや写真を、タブレットの「Xperia Tablet Z」の画面で見る事も可能。

 WALKMANアプリも搭載。カナル型(耳栓型)のヘッドセット「MH-EX300AP」も付属する。

 IPX5、7の防水、IP5Xの防塵性能も搭載。テレビはワンセグチューナを用意。NOTTVには非対応。

 CPUは1.5GHzのクアッドコア「APQ8064」で、メモリは2GB。ストレージメモリは16GBで、microSD/SDHC/SDXCカードスロットも用意。最大64GBまでのカードが利用できる。3Gの連続待受時間は約480時間、LTEでは約420時間。外形寸法は約139×71×7.9mm(縦×横×厚さ)。重量は約146g。



ELUGA X P-02E

ELUGA X P-02E

 金属フレームを採用する事で、5型ディスプレイ搭載ながら、横幅約68mmを実現。ディスプレイの縁は約3mmとなっている。カラーはBlue、Green、Black。IPX5、7の防水と、IP5Xの防塵機能も搭載。

 また、3月に発売されるMiracast対応「ワイヤレスディスプレイアダプター」(EB-L70181)と連携が可能。このアダプタとテレビをHDMIで接続した上で、アダプタとELUGA X P-02Eを無線LANで接続。P-02Eのディスプレイに表示されているdビデオやNOTTVなどの映像を、ワイヤレスでテレビに表示できる。一部制限はあるが、著作権保護されたコンテンツも表示できるのが特徴。

 映像面では、モバイルPEAKSエンジンを搭載。サウンドと共に振動させ、臨場感のある再生を行なう機能も備えている。

 カメラは外向きが裏面照射型CMOSの有効1,320万画素。内向きはCMOSの約130万画素。撮影写真をシェアできるオリジナルウィジェット「ELUGA CLIP」も搭載する。

 バッテリは2,320mAhで、消費電力を抑えるエコナビを搭載。卓上ホルダとおくだけ充電パッドを組み合わせ、おくだけ充電が可能。ワンセグやNOTTVを見ながら充電する事もできる。

 パナソニックのスマート家電とも連携でき、調理家電と繋がってレシピを検索したり、ヘルスケア商品と連携して健康管理、エアコンの運転状況確認も可能。

 CPUは1.5GHzのクアッドコア「APQ8064」で、メモリは2GB。ストレージメモリは32GBで、microSD/SDHC/SDXCカードスロットも用意。最大64GBまでのカードが利用できる。3Gの連続待受時間は約400時間、LTEでは約370時間。外形寸法は約139×68×9.9mm(縦×横×厚さ)。重量は約152g。



ARROWS X F-02E

ARROWS X F-02E

 5型フルHD液晶搭載ながら、横幅69mmに抑えた筐体が特徴。カラーはBlackとWhite。ディスプレイにはSuper Clear Panelを使っており、屋外でも視認性が高いという。ワンセグとNOTTVにも対応する。IPX5、8の防水と、IP5Xの防塵機能も搭載。

 年齢に合わせ、見やすい色味に補正する「あわせるビュー」も搭載。端末を持っている間はバックライトをOFFにしない「持っている間ON」や、通話相手の声を聞きやすくする「スーパーはっきりボイス4」など、ユーザー補助機能を充実させている。

 カメラは、外側に有効約1,630万画素の裏面照射型CMOSを搭載。内側は約130万画素のCMOS。CPUはクアッドコアのTegra 3、1.7GHz。メモリは2GB、ストレージは32GB。microSD/SDHC/SDXCカードスロットも用意。最大64GBまでのカードが利用できる。

 3Gの連続待受時間は約620時間、LTEでは約400時間。外形寸法は約140×69×10.3mm(縦×横×厚さ)。重量は約157g。



Optimus G pro

Optimus G pro

 5型のフルHD IPS液晶を搭載。ガラス面に直接タッチセンサーをプリントする新技術を採用。ガラス面に直接画像が表示され、液晶がガラス面に近いため、浮き出るような表示を可能にしたという。さらに、ガラス面とタッチセンサーを一体化することで、高感度のタッチ性能を実現している。

 日本初という、内向き・外向きカメラによる同時撮影に対応。「ペットや子供を録画しながら、自分の表情も録画できる」という。録画時に被写体にズームすると、ズーム対象の音声を拡大するオーディオズーム機能も用意する。

 カメラは、内向き・外向きどちらの裏面照射型CMOSで、有効画素は外向きが約1,320万画素、内向きが約240万画素。

 CPUは1.7GHzのクアッドコア「APQ8064」で、メモリは2GB。ストレージメモリは32GBで、microSD/SDHC/SDXCカードスロットも用意。最大64GBまでのカードが利用できる。待受時間などは未定だが、3,000mAhの大容量バッテリを内蔵する。外形寸法は約139×70×10mm(縦×横×厚さ)。重量は約160g。本体カラーはPlatinum、White、Indigo Black。



フルHD以外のモデル

 フルHD以外のスマートフォンで特徴的なのは「MEDIAS W N-05E」。4.3型、540×960ドットの液晶ディスプレイを2つ搭載しており、1つの画面だけで、通常のスマートフォンのように使えるほか、2つのディスプレイを並べて5.6型相当の大画面を活用。片方のディスプレイでSNS、もう片方でメモをするなどといった使い方もできる。半分閉じて、机などに設置すると動画が視聴しやすいスタイルとなる。

 カメラは外向きのみで、裏面照射型の有効約810万画素CMOSを搭載。CPUはデュアルコアの「MSM8960」1.5GHz。メモリは1GB、ストレージは16GB。microSD/SDHCカードスロットを備え、32GBのカードまで利用可能。

 カラーはBlackのみ。バッテリは2,100mAh。外形寸法は約136×64×12.2mm(縦×横×厚さ)。重量は約183g。待ち受け時間は3Gが約630時間、LTEが約460時間。

MEDIAS W N-05E。2画面を並べる事もできる
MEDIAS X N-04E

 「MEDIAS X N-04E」は、4.7型、解像度720×1,280ドットの有機ELを搭載。輝度の強い青色光を約30%カットして目を守る「ブルーライトカットモード」を搭載。使わない時に電池消費を抑え、約0.6秒ですぐに起動できるスタンバイモードや、ウェイクアップ/スリープキーなども備える。

 同梱の専用チャージャーと組み合わせ、置くだけ充電に対応。バッテリは1,980mAh。IPX5、8の防水と、IP5Xの防塵機能も搭載。外形寸法は約136×68×10.4mm(縦×横×厚さ)。重量は約155g。待ち受け時間は3Gが約430時間、LTEが約350時間。カラーはBLUEとWHITE。

AQUOS PHONE EX SH-04E

 「AQUOS PHONE EX SH-04E」は、4.5型のS-CGシリコン液晶を搭載。解像度は720×1,280ドット。カラーはPink、White、Black。IPX5、7の防水と、IP5Xの防塵機能も搭載。カメラは裏面照射型CMOSで、外向きが有効約1,310万画素、内向きが約120万画素。併用可能な光学/電子手ブレ補正や、声でレリーズできる「Voice Shot」にも対応し、ブレを防げるという。CPUはクアッドコアのAPQ8064 1.5GHz。2GBメモリ、16GBストレージを内蔵し、microSD/SDHC/SDXCカードスロットも装備する。

Ascend D2 HW-03E

 「Ascend D2 HW-03E」は、4.7型で720×1,280ドットの液晶ディスプレイを搭載。高感度タッチセンシング技術を備え、濡れたてや、タッチパネル上に水滴があっても誤動作なく操作ができるという。IPX5、7の防水と、IP5Xの防塵機能も搭載。お風呂やキッチンでの使用も想定している。ワンセグとNOTTVに対応する。

 Xiは最大112.5Mbpsに対応。電源OFFから約5秒の高速起動も可能。カメラは外向きに、有効約1,310万画素のExmor RS CMOSを搭載。レンズも明るいものを採用。暗所での撮影に強いという。HDRビデオ撮影機能も搭載する。

(山崎健太郎)