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ソニー/Hawk-Eyeの「3Dストライクゾーン」がWBC中継に採用

Hawk-Eye Innovationsのロゴマーク

 ソニーは、グループ会社のHawk-Eye Innovationsの技術を使った「ストライクゾーン視覚化システム(3Dストライクゾーン)」がTBSテレビで放送予定の「2013ワールド・ベースボール・クラシック」(WBC)中継で運用されると発表した。また、2月28日のWBC最終強化試合 巨人対日本も同システムを使った映像表現を放送予定。

 「3Dストライクゾーン」は、実写とCGを合成して、中継映像中で野球のストライクゾーンを視覚化するもの。Hawk-EyeとTBSテレビが共同で開発した。実際の投手と打者が映る映像にボール軌道とストライクゾーンのCGを重畳させた映像と、ボールの軌道を示すフルCGの2種類を放送に利用。これにより視聴者は様々なアングルからボールの軌道とストライクゾーンを確認できるようになる。

 Hawk-Eyeは競技場に設置した複数のカメラからボールの軌道を独自プログラムで瞬時に解析する技術を有しており、「判定オペレーションサービス」がテニスやクリケットなどのスポーツ大会主催者の公式判定技術として採用されてきた。2012年7月にはFIFA(国際サッカー連盟)も正式採用を決めている。また、判定用途に加え、試合中の各種シーンのCGを現場で生成し、バーチャル・リプレイとして再現、放送事業者へサービスを提供してきた。

 ソニーは、Hawk-Eyeの技術を活かし、採用されるスポーツの幅を拡げる取組みを続けるとともに、スポーツスタジアム向けソリューションビジネスをさらに強化、発展させていくとしている。

(臼田勤哉)