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NHK、8Kスーパーハイビジョンで初のショートドラマを制作
中井貴一主演、美女やグルメをSHVで。カンヌに合わせ上映会
(2013/3/26 12:21)
NHKは25日、8Kスーパーハイビジョン(SHV)によるドラマ作品のショートムービーを世界で初めて製作したと発表した。この作品は、5月にフランスで行なわれるカンヌ映画祭に合わせて上映会が行なわれる。
SHVで制作されたドラマ「美人の多い料理店 Beauties A La Carte」は、映画「デトロイト・メタル・シティ」などの李闘士男が監督。究極の料理を口にするために美女を探さなければならなくなった料理評論家の悪戦苦闘を描く。出演は中井貴一、大島蓉子、香椎由宇、箕輪はるか(ハリセンボン)ほか。原案/脚本監修は小山薫堂、 脚本は内田わくわく。
この作品の見どころについては「“美女”や“グルメ”といった、万国共通の魅力が、スーパーハイビジョンの超高画質映像でどう映るか」としている。普段は映画の制作に携わっているスタッフに、NHKの技術スタッフが協力して制作されたという。
5月にフランスで行なわれる上映会では、カンヌ映画祭に集まった世界の映画関係者に対し、次世代メディアであるスーパーハイビジョンをアピールする。
また、作品の一部と制作の舞台裏を、NHK総合テレビの「ここまで来た! 次世代テレビ スーパーハイビジョン」(3月27日午後10時55分~11時20分)でも紹介する。
スーパーハイビジョンは、現行ハイビジョンの16倍の高精細画像と22.2ch音声による次世代テレビのための超高臨場感システム。NHK放送技術研究所が研究・開発を進めており、総務省の「放送サービスの高度化に関する検討会」において、2020年に8Kスーパーハイビジョン放送を導入する目標について合意がなされている。