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JBL、Lightning/BT/DJ対応の一体型スピーカー

ONBEAT RUMBLE。スピーカーと別にモニター出力

JBL ONBEAT RUMBLE

 ハーマンインターナショナルは、Lightning端子を備え、Bluetooth受信にも対応し、DJアプリとの連携機能も備えたJBLブランドのスピーカー「JBL ONBEAT RUMBLE」を5月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は47,000円前後。

 上部にLightningコネクタを備え、iPod/iPhoneに加え、iPadも搭載可能。対応モデルはiPhone 5、第4世代iPad、iPad mini、第5世代iPod touch、第7世代iPod nano。なお、Lightning端子は使用しない時には収納できる。

 Bluetooth 2.1+EDRに準拠。プロファイルはA2DP、AVRCPに対応。通信距離は約10m。

上部に備えたLightning端子は収納できる
iPad miniを乗せたところ
iPadを乗せたところ

 背面にステレオミニのアナログ音声入力と充電用USBポートを装備。Lightning端子でiPhone 5の音楽を再生しながら、iPadを充電するといった使い方も可能。ただし、このUSB端子は充電専用で音楽再生はできない。

 iOS用のDJアプリと親和性が高いのが特徴で、iOS 6から対応したマルチオーディオ出力に対応。AlgoriddimのDJアプリ「djay」(iPhone版85円/iPad版450円※4月22日時点のセール価格)を使い、DJプレイをする際に、アプリのモニター・スプリット機能をONにすると、ONBEAT RUMBLEのスピーカーで音を出しながら、ONBEAT RUMBLEのヘッドフォン端子から次曲など、別の音をモニタリングできる。

 ホームパーティーなどでDJプレイをする時に活用できる機能。なお、ヘッドフォン出力はあくまでモニター用出力になっているため、ヘッドフォンを接続していても、スピーカーから音が出る。

背面に充電用USB端子も装備。底面にはサブウーファを搭載する
AlgoriddimのDJアプリ「djay」

 低音再生にもこだわっており、低音を強調させる「BASS」モード、高音域を際立たせる「CLUB」の2つのイコライジングパターンを用意。筐体はバスレフで、ポート効果を最大限に引き出すという独自のスリップストリーム・ポートテクノロジーも採用する。

背面にバスレフポートを装備
イコライジングボタンも備えている
インシュレータで底面がわずかに浮いており、低面に備えたサブウーファの音がここから出てくる

 ユニット構成は、64mm径のフルレンジ×2基に加え、114mm径のサブウーファを底面に1基搭載。アンプの出力は、フルレンジ用が11W×2ch、サブウーファば28W。再生周波数帯域は50Hz~20kHz。

 外形寸法は453×223×169mm(幅×奥行き×高さ/Lightningカバー閉時)。重量は3.3kg。

音を聴いてみる

 iPadも搭載できる大きめの筐体を採用している事もあり、量感のあるしっかりした低域再生が可能。一般的な「iPodスピーカー」から連想するよりも本格的なワイドレンジ再生を可能にしている。その反面、横幅に対して奥行きは抑えられているため、棚やラックのフリースペースにも気軽に設置できそうだ。

 ボリュームを上げていっても、低音がボンついたり、輪郭がボヤける事はなく、タイトで重みのある低い音がベースラインを骨太に描写している。DJアプリを利用する際も、ビートの輪郭がわかりやすさが活きてきそうだ。

 また、低音を強調するばかりでなく、高域のクリアさは維持されており、JBLらしいヌケの良いサウンドにまとまっているところが好印象。ポップスやジャズなど、幅広い音楽に対応できそう。iPadなどで映像を再生する再も、迫力があって良い。

 さらに、「BASS」や「CLUB」のイコライジングモードをONにしても、低域やエッジの強調は適度なところで抑えられており、クリアさに変化はない。常用可能なイコライジング機能と感じられる。

 音量を上げてもメリハリの効いた、安定感のある再生音を実現しているため、複数人が家を訪れた時に利用したり、日頃の生活でBGM的に音楽を楽しむような使い方もできそうだ。

(山崎健太郎)