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パナソニック、防水の15型無線液晶+レコーダ「DIGA+」

浴室でも迫力のTV視聴。接続/動作性能を強化、10型も

15型液晶モニタとレコーダがセットの「UN-JL15T2」

 パナソニックは、HDDレコーダと防水ワイヤレス液晶モニターをセットにした「ディーガ プラス(DIGA+)」の新機種2モデルを6月15日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15型液晶付きの「UN-JL15T2」が8万円前後、10型液晶付きの「UN-JL10T2」が6万円前後。

 無線LAN接続のモニター部とHDDレコーダ部で構成し、浴室などにモニターを持ち運んでテレビ放送や録画番組の視聴が行なえる「ディーガ プラス」の新機種。従来モデルの防水対応は10型までだったが、新モデルは防水対応で業界最大とする15型も用意。「これまでの防水テレビにはなかった迫力で映像をお楽しみいただける」としている。

 モニター部の解像度は15型が1,354×760ドット、10型が1,024×600ドットで、両機種ともタッチパネル仕様。800mW×2chのスピーカーと、ステレオミニのヘッドフォン出力も備える。防水仕様はIPX6/7相当。常温の水道水で、機器から約3m離れて、内径12.5mmのノズルであらゆる方向から約100L/分の水を3分以上注水した場合や、水深1mに機器を静かに沈め、30分間放置して取り出した後でも動作する。

 従来モデルからの機能強化点として、ワイヤレス通信用アンテナはモニタ/レコーダそれぞれに2本ずつ備え、つながりやすさを向上。さらに、別売で無線LAN中継器「DY-WE10-W」を6月中旬に発売。これまでつながりにくかった場所でも快適に楽しめるという。なお、この中継器は他のDIGAでも利用可能。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15,000円前後。アンテナ取り付け時の外形寸法は70×62×176mmで、重量は約130g。AC電源で動作する。

10型液晶付きの「UN-JL10T2」
モニターを別室に持ち運んで放送/録画番組を視聴できる

 レコーダ部「UN-JS120」の仕様は2機種共通で、HDD容量は320GB。地上/BS/110度CSデジタルチューナを備え、ワイヤレス接続したモニターで、放送中の番組や録画済みの番組を視聴できる。レコーダの内蔵チューナは2系統で、視聴中の裏番組録画も可能。ただし、視聴していない場合も2番組同時録画は行なえない。録画モードはDRのほか、最長15倍の長時間モードも用意する。HDMI出力を備え、リビングのテレビで録画番組を再生しながら、ワイヤレスモニターで別の放送または録画番組を視聴することもできる。

 モニターのタッチ操作で、レコーダの録画予約や再生などの操作が可能。「予約する」アイコンでEPGから録画予約が行なえる。「毎朝定番チャンネル」機能をオンにしておくと、いつも朝に見ているチャンネルを学習。朝の時間帯(5時~10時)にDIGA+の電源を入れると、いつも見ているチャンネルが自動で選局される。

 レコーダにはEthernetを装備。インターネットに接続することで、ワイヤレスモニターでもWebブラウザなどを利用可能。そのほか、DLNA/DTCP-IP機能の「お部屋ジャンプリンク」に対応した別のDIGAの録画番組を、LAN経由でDIGA+のレコーダに転送し、ワイヤレスモニタで視聴することもできる。

「UN-JL10T2」のモニター部
背面にスタンドを備える
録画予約の画面

 同社レコーダのDIGA新機種にも搭載しているデュアルコアプロセッサの「新ユニフィエ」を搭載。従来のDIGA+機種UN-JL10T1/JL19T1比で約2倍の処理速度により、スピーディで快適な操作を実現したという。また、高精度のIP変換と映像信号レベルに応じた画質処理により高画質化。ディテールエンハンサーも備える。

 モニターは無線LANのIEEE 802.11a/b/g/nに準拠。ただし、従来の11a(J52)のみの機器とは接続できない。バッテリを内蔵し、連続使用時間はいずれも約4時間15分(明るさ-5の場合)。充電時間は15型が約3時間45分、10型が約3時間15分。ACアダプタとの接続はマグネットタッチ式で、簡単に充電端子を接続できる。

 外形寸法と重量は15型が387.6×16.9×253.5mm(幅×奥行き×高さ)、約1.42kg、10型が264.0×15.2×181.9mm(同)、約0.69kg。レコーダ用のリモコンや、モニター設置用の吸盤ホルダーなどが付属する。

別売の無線LAN中継器「DY-WE10-W」
ACアダプタとの接続はマグネットタッチ式
モニター設置用の吸盤ホルダー

(中林暁)