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iFI-Audio、24bit/192kHz USB DDC「iLink」

フォノイコライザ「iPhono」も

 キングインターナショナルは、英iFI-AudioのUSB DDC「iLink」とフォノイコライザ「iPhono」を5月11日より発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はiLinkが39,800円前後、iPhonoが64,800円前後。

 iFI-AudioのiFI microシリーズの新製品で、輸入・発売はキングインターナショナル、販売はトップウイングが担当。広報と製品サポートはオフィスENZOが担当する。

iLink

iLink

 iFI microシリーズの24bit/192kHz対応USB DDCで、USB入力からの同軸デジタル音声出力が可能。アシンクロナス伝送に対応する。デジタル伝送におけるジッターの影響に着目し、ジッターを排除する「JET(Jitter Elimination Technology)」を搭載。可聴帯域のジッターを重点的に取り除き、ジッターの測定値は「他社DDC製品の約3分の1という測定限界に近い値」とする。

 前面にNormalとHighの2種類の同軸デジタル出力端子を装備。Highは定格より高い出力電圧が最適なDAC(シーラス・ロジックCS8412/14/16)などでの利用を想定しており、切り替えではなく、独立させることでインピーダンス・マッチングの整合性を担保しているという。その他の絶縁、純正バランス回路、起動時間などにおいて、SPDIFの伝送プロトコル(オプティカル、BNC/RCA、XLR)を注意深く分析し、再設計しているとする。

 対応OSは、Mac OS X、Linux、Windowsで、WindowsはASIOドライバのインストールが必要。MacとLinuxはOS標準ドライバで動作する。消費電力は2.5W。外形寸法は67×168×28mm(幅×奥行き×高さ)、重量は265g。

iPhono

iPhono

 外形寸法68×158×28mm(幅×奥行き×高さ)、重量198gのフォノイコライザー。MM/MCカートリッジに対応し、それぞれに独立した入力を各1系統(RCA)装備する。出力は1系統
(RCA)。

 iPhonoは、Class A TubeState増幅(Aクラス管球アンプ式増幅)を基本に設計。バイポーラー・デバイス、J-FET、アドヴァンスト・ディスクリート・コンポーネントの3つを用いており、「歪みが低減し、ダイナミックレンジが改善され、優れたトランジェント特性が得られたことで、アナログ LP のコレクションが生き返る」としている。

 ゲインを66dBまで調節することができるほか、MMカートリッジとMCカートリッジに対して個別に負荷を設定できるため、カートリッジにあわせた調節が可能。また、RIAA(標準)のほか、eRIAA、IEC、eRIAA+IEC、DECCA、Columbiaの6種類のイコライザーカーブ切り替えに対応する。電源はACアダプタ。

MC、MMで独立入力
出力端子。イコライザの切り替えも

(臼田勤哉)