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東芝、4K大画面+6ch全録+オクタコアの「REGZA Z8X」

84/65/58型で「50型以上で4Kは当然」。HybridCastも

 東芝は、4K(3,840×2,160ドット)液晶と6番組同時録画のタイムシフトマシンを搭載した液晶テレビ「REGZA Z8Xシリーズ」を6月下旬より発売する。84型の「84Z8X」と、65型の「65Z8X」、58型の「58Z8X」が用意され、価格はオープンプライス。店頭予想価格は84型が168万円前後、65型が75万円前後、58型が50万円前後。

 REGZAの上位機種「Zシリーズ」の2013年春夏モデルで、4K解像度の液晶パネルを搭載、新開発の映像処理エンジン「シネマ4Kシステム」により、4Kネイティブ解像度の映像だけでなく、フルHDコンテンツ、Blu-rayの映画ソフトなどを高画質に表現するという。

84Z8X
65Z8X
58Z8X

 また、最大6チャンネルの地デジ番組を常時録画できる「タイムシフトマシン」機能を搭載。タイムシフトマシン用HDDは別売となり、同機能の利用にはHDDの購入が必要だが、9月25日までにZ8Xシリーズを購入(一部販売店を除く)すると、容量4.5TB(タイムシフトマシン4TB、通常録画500GB)の専用HDD「THD-450T1」(実売7万円前後)をプレゼントするキャンペーンを実施する。

 '12年秋発売のREGZA Z7/J7シリーズと同様に、録画番組からおすすめを紹介する「ざんまいプレイ」や、番組内の“見たいシーン”だけを検索して、再生できる「みどころシーン再生」などの機能を搭載。クラウドサービス「TimeOn(タイムオン)」に対応するほか、新放送/通信連携サービス「ハイブリッドキャスト(HybridCast)」に業界初対応した。

 東芝の4Kテレビとしては3世代目となるが、今回は最上位シリーズの「X」型番ではなく、REGZAの中核シリーズである「Z」型番「Z8Xシリーズ」として展開する。

 東芝 デジタルプロダクツ&サービス第一事業部 事業部長附 岡田淳氏は、「4Kは特別なテレビと思われるかもしれないが、そうではない。リビングで50型以上は珍しくなくなりつつある。50型以上の大画面では、フルHDでは画素が目立ちやすく本来の魅力を引き出せない。“4K”はスペックありきではなく、リビングで大画面を楽しむため、コンテンツの感動を引き出すため必要な要素。リビングで大画面の感動を楽しむためにこだわった結果、4Kに対応したのがREGZA Z8Xシリーズ」と説明している。

4K+オクタコアの「シネマ4Kシステム」

REGZA Z8Xシリーズ

 液晶パネルは、84/65/58型のいずれも3,840×2,160ドットの4K解像度だが、84型がIPS方式、65型と58型はVA方式となる。3D立体視にも対応し、84/65型はパッシブ型の偏光メガネを使った3Dに対応、58型はアクティブシャッターメガネを採用したフレームシーケンシャル方式となる。3Dメガネは別売。

 120Hzの倍速パネルでLEDバックライトスキャンにより残像感を低減する「4Kアクティブスキャン240」も搭載。映画などの24コマの4K映像を元に補間映像を生成し、毎秒120コマの映像に変換することで映画の雰囲気を保った自然で滑らかな4K映像を実現する。フルHD映像に対しても、新エンジンが生成する補間映像の精度を向上し、滑らかな映像を実現するという。

感動の最大化が4K採用の最大の理由
フルHDの4倍の解像度を持つ4Kパネル
シネマ4Kシステムの目標は、デジタル放送、BD、4Kコンテンツの高画質化

 映像処理回路は新開発の「シネマ4Kシステム」構成。4K映像を司る新開発の映像エンジン「レグザエンジンCEVO 4K」と、メインボードとタイムシフト用基板のそれぞれに「レグザエンジンCEVO」を搭載。CEVO 4Kはクアッドコア、CEVOはデュアルコアCPU搭載のため、「オクタコア搭載の液晶テレビ」となる。

 シネマ4Kシステムでは、「デジタル放送」、「BD映画」、「ネイティブ4Kコンテンツ」を中心に高画質化に取り組んだ。

シネマ4Kシステム。3つの基板で構成される
レグザエンジンCEVO 4K
タイムシフト用基板。地デジ6chチューナなどを搭載
メイン基板のレグザエンジンCEVO
微細テクスチャー復元

 新開発のレグザエンジンCEVO 4Kでは、4K超解像技術を大幅に強化。「微細テクスチャー復元」は、BDやデジタル放送などで適用され、映像をテクスチャー、エッジ、平坦部にわけ、それぞれを最適に高画質化処理。テクスチャ部に特に4Kに最適化した復元を施すことで、4Kならではの精細感を再現する。

 「輝き復元」は、画像を光沢部分と物体色部分に分離。光沢部分を制御して再合成することで、映像に元々備えていた“輝き感”を再現するという。デジタル放送、BDのほか、4Kコンテンツにも適用される。

 「絵柄解析 再構成型超解像技術」は、映像のエリアごとに精細感に応じて処理を最適化。画面全体の精細感を向上する。1画素毎に周囲の画素を参照し、例えば芝と城壁があるシーンでは、通常、芝生に精細感を合わせると城壁の精細感が過剰になるが、エリアごとの最適な処理を行なうことで、画面全体の精細感を向上できるとする。

輝き復元
絵柄解析 再構成型超解像

 また、デジタル放送のアップコンバート画質にもこだわり、ブロックノイズやモスキートノイズを抑制する「デジタル放送アップコンバートノイズクリア」を搭載。映像全体の鮮明さや文字の視認性向上とともに、ノイズ抑制を図っている。

・高解像度シネマなどBD高画質化に注力

4K映像を90%復元

 HDMIを4系統搭載し、4K映像は最高3,840×2,160ドット/30fpsまでをサポート。HDMIの4K/60pに映像入力ついては、「次世代HDMIの規格策定が終わっていないため、検証できない」としている。

 ただし、4K/2Kの外部入力を表示可能にする東芝製の映像入力アダプタ「THD-MBA1(実売20万円)」用の入力端子を装備。THD-MBA1で4系統のHDMIからのフルHD入力をまとめて同期を取り、1枚の4K映像としてZ8Xシリーズに入力/表示できる。

コンテンツモード

 シネマ4Kシステムでは、デジタル放送や4Kネイティブコンテンツだけでなく、BD映画やアニメの高画質再生を強化。BDのフルHD映像を、超解像技術によりほぼ4Kのクオリティで再現可能で、水平解像度の復元率は約90%としている。

 画質についてはあざやか、オートなどのモードを用意するほか、素材にあわせて最適な画質に調整する「コンテンツモード」を用意する。種類は、「オート」、「高解像度シネマ」、「ビデオ(放送)」、「ゴルフ」、「アニメ(放送)」、「高画質アニメ(BD)」、「レトロアニメ」、「写真」の8つ。

高解像度シネマモード

 通常はオートだが、新たに「高解像度シネマモード」を搭載。これは4Kカメラで撮影、編集した映画や、フィルム撮影で4Kリマスターした映画などのBlu-rayソフトをより美しく再構成するというコンテンツモード。入力画像バッファに非圧縮12bitでキャプチャすることでテクスチャ再現性を向上。クロマフォーマットも4:4:4による高色解像処理を行なうほか、微小なテクスチャ成分の全ての画像部で復元処理を行なう超解像処理を実施。また、非巡回型3次元YNRをオフにすることで、動きに伴うテクスチャボケを低減する。特に肌の質感やディテール表現を向上するという。

 12bit/4:4:4で処理するモードは「高解像度シネマ」のほか、「高画質アニメ(BD)」も用意。こちらはアニメに最適化した高精細化処理を行なう。

高解像度シネマ
高画質アニメ(BD)
ビデオ(放送)
ゲーム対応を強化

 ゲーム対応も強化しており、「4Kゲーム・ターボ」を搭載。4Kゲームのライティング、シェーディングの精度を高め、自然な立体感でゲームが楽しめるという。また、4KゲームやフルHDゲームの低遅延化も図っており、4Kゲームモードでは4K/30fps接続時のフレーム遅延は約0.95フレーム(約31.7ms)、1080/60pゲーム時は約1.1フレーム(約18.3ms)としている。フルHDゲーム表示でも超解像処理による高画質化と低遅延を両立している。

 デジタル一眼レフ写真など、高解像度の写真表示専用の4K表示する「4K写真モード」を搭載。輝き復元や微細テクスチャ復元などの写真に最適化した画質処理を行なう。SDカードスロットやUSBメモリ経由で写真を表示できるほか、ホームネットワークのDLNA対応NASの写真も表示できる。

 REGZA Z7シリーズなどと同様に、室内環境に合わせ、最適な画質に自動調整する「おまかせドンピシャ高画質」も搭載。背景の色(壁紙・カーテンの色など)に合わせて画質を自動調整する機能も備えている。

4K写真モード
写真再生

 また、画面の表示面積を縮小し、消費電力を抑える「ミニ画面モード」を搭載。84型では42型相当、65型では32型相当、58型では29型相当の小画面表示を行なうことで、通常よりも約30%消費電力を削減する。リモコンに「ミニ画面」ボタンを備えており、ニュースや天気予報のチェック時など、大画面表示が不要な場合、この機能の活用を推奨している。

リモコン
蓋の中に「ミニ画面」ボタン
ミニ画面モード

6ch同時録画の「タイムシフトマシン」

タイムシフトマシンを搭載

 チューナは、最大6チャンネルの地デジ番組を常時録画できるタイムシフトマシン用と通常録画用に別れている。タイムシフト用は地上デジタルが6系統、通常録画用は地上デジタルが3系統、BS/110度CSデジタルが2系統。なお、タイムシフト、通常録画ともに対応のUSB HDDを別途追加する必要がある。

 タイムシフトマシン機能用のHDDは、東芝製「THD-450T1」と「THD-250T1」のほか、バッファローやアイ・オー・データなどから発売されている。

 THD-450T1は、タイムシフトマシン用の4TB HDD(2TB×2)と通常録画用の500GBのHDDを統合しており、合計容量は4.5GB。店頭予想価格は7万円前後。地デジ6チャンネルを約80時間録画できる。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は7万円前後(9月25日までのZ8Xシリーズ購入で無料プレゼント)。タイムシフトマシン用に2台のHDDを内蔵し、USB 3.0ケーブル 2本で接続。1系統あたり3チャンネルづつ録画する。THD-450T1/THD-250T1は背面のVESAマウント部に装着できる。

THD-450T1
3本のUSBケーブルで接続
VESAマウントで背面装着
過去番組表

 タイムシフトマシンの録画形式は、MPEG-2 TSのストリーム記録で、「レグザサーバー」のようなMPEG-4 AVC/H.264長時間録画には対応しない。録画した番組は、「過去番組表」からアクセスして、自由に視聴できるほか、リモコンの「ざんまいプレイ」ボタンを押すことで、タイムシフト録画されている番組から、現在視聴中の番組やユーザーの好みに関連性の高い番組を画面上でおすすめする「ざんまいプレイ」に対応する。これにより、自分では気づかなかった興味がありそうな番組を発見できるとする。

 ざんまいプレイボタンを押すことで、視聴中の番組に関連する番組を右側に「ほかにもこんな番組」と表示。例えば、ゴルフの視聴中にゴルフのレッスン番組を探したり、海外のゴルフ中継を探したりなどの使い方ができる。

 ニュースで話題になっている用語や、人物名に関するキーワードを抽出して番組検索できる「急上昇ワード」、利用者の視聴履歴を学習し、いつも見ている番組をリストアップする「いつもの番組」、ユーザーの視聴履歴から独自に番組をおすすめする「あなたへのおすすめ番組」、「新番組」、「ジャンル専用リスト」などの抽出方法も用意される。また、ネットワークに接続することで、REGZAユーザーによる人気の番組をリストアップする「みんなのおすすめ番組」も利用可能になる。

ざんまいプレイ
ざんまいプレイの概要
番組表からの通常録画も

 タイムシフトのほか、地デジ3系統、BS/110度CS 2系統のチューナを装備し、別売USB HDDを利用することで通常の録画も可能。新たに最大4TBまでのUSB HDDに対応した。地デジ番組を視聴しながら別の2番組を録画する「地デジ見ながらW録」に対応。録画した番組に自動でチャプタを付与する「Wマジックチャプター」も利用でき、シーン検出/音楽検出により見たい場面を選んで再生できる。

 通常録画の形式はMPEG-2 TSのストリームで、MPEG-4 AVC/H.264の長時間録画は非対応。ただし、バッファローの「レコロング」対応USB HDDにも対応しており、同HDD利用時ではHDDにAVCトランスコーダを搭載しているため、AVC長時間録画が行なえる。

TimeOn

 レグザクラウドサービス「TimeOn」にも対応。ネットワークを経由して取得した番組のメタデータを元に、番組内の任意のシーンだけを検索できる「みどころシーン再生」などを実現する。

 みどころシーン再生は、タイムシフト録画番組だけでなく、USB HDDへの通常録画番組でも利用可能。検索にヒットしたシーンはリスト表示され、シーンをリモコンで選ぶだけで再生開始する「シーンドンピシャ再生」が行なえる。好きなアーティストの名前などのキーワードで検索すると、複数の録画済み番組から該当シーンを抽出。番組名や概要をプレビュー付のシーン一覧で表示し、関連するシーンの頭出しが出来る。

 番組のシーンデータは、パートナー企業が制作し、東京、東海、大阪地域のテレビ放送や、キー局の番組のデータが生成される。この情報は手入力で編集、作成されているため、番組終了後数時間で利用可能になる。また、「いま最も見られているシーン」を抽出して、トップ30を表示する機能も搭載。リモコンには「気になる! 」ボタンを装備。録画番組視聴中にこのボタンを押すと、シーンのリスト(タグリスト)を右側に表示し、すぐにそのシーンを再生開始できる。

TimeOn
みどころシーン再生
シーン検索

 さらに、興味のあるキーワードを選択することで、、クラウド情報を利用して関連番組を率先して録画する。「おまかせ録画コミュニティ」にも対応。気になる番組コミュニティに参加して、関連番組をおまかせ録画するほか、自分で番組コミュニティを作って録画したい番組を設定することもでき、友人の招待も可能となる。

おまかせ録画コミュニティ
おまかせ録画設定

HybridCastに初対応

ハイブリッドキャスト(HybridCast)に対応

 また、NHKが2013年中に開始を予定している新放送/通信連携サービス「ハイブリッドキャスト(HybridCast)」に業界で初めて対応。ハイブリッドキャストのスタートにあわせて、放送波やサーバーダウンロードによるバージョンアップで対応する。

 ハイブリッドキャストは、テレビやスマートフォン、タブレットなどの端末において、テレビ放送とWebが連携した多様なアプリケーションの実現や、放送/通信連携を活用した新たなコンテンツ展開を目指したサービス。最新ニュースのネット経由での配信や、オンデマンド番組連携、番組の進捗にあわせた詳細情報の提供などが予定されている。

 ハイブリッドキャストは、IPTVフォーラム技術仕様の「放送通信連携システム仕様(ver.1.0)」と「HTML5ブラウザ仕様(ver.1.0)、「事業者間メタデータ運用規定(ver.1.0)」から構成され、対象となるアプリケーションは、HTML5で記述されたWebコンテンツ。ハイブリッドキャストについては、5月30日より開催予定のNHK技研公開でも紹介される予定。

 TimeOnやハイブリッドキャスト以外のネットワーク機能も充実。VODサービスは、アクトビラ、TSUTAYA TV、ひかりTV、T's TV、スカパー! オンデマンド、もっとTVなどに対応。YouTubeも視聴可能となっている。

 また、「クラウドメニュー」を用意しており、写真を友人や離れた場所の家族と共有できる「クラウドアルバム」や、離れた場所の両親などとメッセージのやり取りができるという「伝言ボード」、日常の予定や番組予約状況が確認できる「カレンダーサービス」などの機能を搭載している。

 レグザリンク・シェア(DLNA/DTCPサーバー)や、DLNAコントローラ/レンダラーに対応する。

スピーカーも強化

 84/65型のスピーカーは、片側2つ、合計4つのバスレフスピーカーで、出力は合計40W(58型は20W)。片側2つのスピーカーをパラレル配置し、それぞれのスピーカーを駆動する専用アンプを配置(58型は左右1つづつ)。

84/65型では合計4つのスピーカーをインビジブル配置
新開発のユニット
サウンド機能の概要

 スピーカーはアンダースピーカー型で、ボディ下面にユニットを配置。「大画面と同様に設置の省スペース化が重要で、スピーカーはインビジブル(狭額縁内のスピーカー配置)化が必須。そのあめ、複数ユニットの搭載やアンプ、音声処理などで大画面にふさわしい音にこだわった」という

 ユニットは新開発の幅35mmフルレンジを採用。振動板にマイカコーティングを施し、20kHzまで素直に伸びる高域再現性を実現した。振動を抑制することで、f0(最低共振周波数)を抑えて、量感ある低域再生を実現するという。屈折型ポートを備えたバスレフボックスを搭載して、低域再生能力を強化している。

 また、レグザエンジンCEVOによるサウンド制御も行なっており、FIRフィルタによる周波数軸補正や時間軸補正により、応答レスポンスを改善。ギターやドラムのアタック音などの表現力を高めている。また、スピーカーの前面空間を測定する3次元測定と、そこから抽出されたデータを時間軸解析することで、聴覚心理に基づいたサウンド補正(4次元補正)を行なう。これにより、ピーク成分を打ち消し、リスニングエリアの広い、心地良い音を再現するという。

 音像補正技術も搭載。不明瞭な音像定位を改善し、スピーカーの位置ではなく、画面から音が聞こえるよう、補正を行なう。

狭額縁化してインビジブルスピーカーを採用
スタンド部
65Z8X

 入力端子はHDMI×4、D5×1、コンポジット×1。光デジタル音声出力×1やアナログ音声出力、ヘッドフォン出力も装備する。USBはタイムシフトHDD用×2と通常録画HDD用×1、汎用端子×1の4系統。Ethernetも装備する。

 消費電力は84型が630W(待機時0.3W)、65型が424W(待機時0.3W)、58型が264W(待機時0.3W)。年間消費電力量は84型が437kWh/年、65型が317kWh/年、58型が239kWh/年。

 外形寸法/重量は84型が191.6×45.0×119.5cm(幅×奥行き×高さ)/78.0kg、65型が146.3×37.4×94cm(同)/49.5kg、58型が130.6×37.4×85.7cm(同)/36.5kg。

4Kは「次世代ではない」。37型買い替えを狙う

 東芝 デジタルプロダクツ&サービス第一事業部 事業部長附 岡田淳氏は、「4Kは特別なテレビではない」と切り出し、REGZA Z8Xシリーズの事業展開について説明した。

 40型以上の薄型テレビでは50型以上の大型サイズの市場が伸長しており、'12年度下期には、40型以上のうち1/4以上が50型以上となったという。'12年度には国内30万台規模であった50型以上の市場は、'13年度には39万台、'14年度には52万台、'15年度には64万台と大幅な拡大を予測。一方で、50型後半になると画素の大きさが目立ち、大画面ならではの迫力が損なわれることを指摘した。商品企画を担当する商品統括部 TV商品部 日本担当 参事の本村裕史氏は、「そもそもフルHDは50インチを最大値として企画されたもの。55型ぐらいまではフルHDでもいいが、それ以上のサイズでは4Kが求められてくる」と語る。

40型以上の1/4が50型超え
50型以上の市場拡大を見込む

 販売戦略としては、2008〜10年頃に37型以上を購入した層を中心に買い替えを促す。岡田氏は、「37型からの買い替えの約半数が50型以上を選択している」こと、そして「'08〜10年度には約1,000万台の37型以上のテレビが販売された」ことから、この買い替え市場は「500万台規模」と予測。

 この購入見込み層に対し、2013年度は「テレビの本質の画質にこだわり、4Kラインナップを揃えていく。4Kは特別なテレビと思われるかもしれないが、そうではない。リビングに50型が当たり前になりつつあり、そのリビングで最高の体験が楽しめるものを出していきたい。それが4K REGZA。Z8Xという、“特別なフラッグシップ”ではないシリーズで出すのもそうした思いを込めている」とした。

2008年-10年の37型以上テレビの買い替え需要を狙う
50型以上の買い替え需要は500万台規模
東芝 D&S社 商品統轄部 TV商品部 本村裕史氏(左)

 商品企画担当の本村裕史氏は、Z8Xシリーズについて、「4Kありきの製品ではない。50型を超えるとフルHDだと“感動指数”が薄れる。それは50型後半になると画素の大きさが気になってしまうから。4K化することで、50型を超えてもコンテンツの感動を最大化できる。それがZシリーズを4Kした理由で、4Kは決して“次世代のテレビ“ではない」と強調。新映像処理エンジンのシネマ4Kエンジンで「デジタル放送/地デジがキレイに」、「BDコンテンツを最高画質に」、「4Kコンテンツをさらに美しく」を目指し、とくに地デジの画質にこだわったことをアピールした。

 なお、9月25日までのZ8Xシリーズ購入で、タイムシフトマシン対応USB HDD「THD-450T1」をプレゼントするキャンペーンを実施。また、パラマウントのBDソフト50本の中から3本をプレゼゼントとするキャンペーンも9月25日まで行なう。詳細は同社ホームページで案内している。

(臼田勤哉)