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DSD/FLACネットワーク再生対応のIntegra 9.2ch AVアンプ「DTR-60.5」

DTR-60.5

 オンキヨーは、カスタムインストール向け「Integra」シリーズの9.2ch AVアンプ「DTR-60.5」を8月上旬に発売する。価格は341,250円。

 最大230W×9ch(6Ω)、定格150W×9ch(同)のアンプを内蔵し、ネットワークオーディオ再生や4Kアップスケーリング機能なども備えたAVアンプ。THX Select2 Plus認証も取得している。TI/バーブラウンの24bit/192kHz対応DACを全チャンネルに搭載する。

 無線LANとEthernetを内蔵し、DLNA 1.5に対応。DSDやFLAC、WAV、Apple Lossless、ドルビーTrueHDなどのファイルをネットワーク経由でストリーミング再生できる。そのほかの再生対応ファイルは、MP3、WMA、WMA Lossless、Ogg Vorbis、AAC。インターネットラジオにも対応し、radiko.jpやTuneIn Radio、AUPEO!が利用できる。

 iPhone/iPod touch、Androidアプリの「Integra Remote」とも連携可能。無線LAN経由でiPhoneなどからDTR-60.5を操作できる。Bluetooth 2.1 + EDRにも対応し、スマートフォンなどの音楽をワイヤレスで受信して再生できる。対応プロファイルはA2DP 1.2とAVRCP 1.3。

 HDMI入力は9系統で、うち1系統はフロントに装備。4Kアップスケーリングも可能なマーベル製のビデオコンバータ「Qdeo」を搭載。4Kパススルーや3Dにも対応する。MHLもサポートし、接続した対応スマートフォン/タブレットの動画や静止画を表示できる。接続機器の映像をPinP(子画面)表示できるInstaPrevueもサポートする。HDMI出力は2系統装備。

 32bit DSPを搭載。3段インバーテッドダーリントン回路を全チャンネルへ採用するほか、正確なクロック波形を作り出してデジタル信号のゆらぎを排除するPLL(Phase Locked Loop)方式のジッタークリーナーも搭載する。

 そのほか、圧縮音源ファイルを高品位に再生するミュージックオプティマイザーや、付属の測定用マイクで、スピーカーを自動セットアップするAudyssey MultEQ XT32、小音量でもサラウンドを楽しめるAudyssey Dynamic EQ、急に音量が変化した場合でもダイナミック感や明瞭度を損なわずにボリュームコントロールを自動的に行なうAudyssey Dynamic Volumeなどを搭載する。

 デジタルプロセッシングクロスオーバーネットワーク機能も搭載し、フロント2chスピーカーのクロスオーバーネットワークを通さずに、ダイレクトにスピーカーユニットを駆動することも可能。なお、この機能を利用するには高域/低域のスピーカー入力端子を独立して設けたバイワイヤリング対応スピーカーが必要。ネットワークを持たないチャンネルデバイダ―対応スピーカーを利用すれば、HPF/LPFを通さずダイレクトにスピーカーユニットへ信号入力できる。

背面

 HDMI以外の入力端子は、映像がコンポーネント×2、コンポジット×5、音声が同軸デジタル×3、光デジタル×3、アナログ(RCA 2ch)×7。PHONO×1。映像出力はコンポーネント/コンポジット各1。マルチチャンネルプリアウト(11ch)や、サブウーファプリアウト×2、ヘッドフォン×1も備える。

 別室に音声信号を配信するZone機能(Powered Zone2/Zone3 Audio、Zone2/Zone3 Pre Out)を搭載。Zone2にはトーンコントロール(Bass/Treble)、バランスコントロールも備える。メインルームと別室へ同時に音声信号を配信できるWhole Houseモードも利用可能。

 赤外線受光ユニットと接続してリモコン操作を可能にするIR端子を2入力、1出力装備。他の機器と電源連動する、プログラム可能な12Vトリガーも3系統備え、ディレイもセッティングできる。そのほか、EthernetとRS-232Cも装備。

 40局を登録可能なFM/AMチューナを内蔵。消費電力は685Wで、無音時は115W、待機時は0.1W、ネットワークスタンバイ時は9W(RI HD:ON、映像信号無しの場合)。外形寸法は435×427.5×198.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は18kg。プリプログラム対応リモコンが付属する。

(中林暁)