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ソニー、“ハイレゾ”ヘッドフォン「MDR-1R」がケーブル追加でMK2に進化。BTモデルはaptX対応

MDR-1R

 ソニーは、密閉型ヘッドフォン「MDR-1R」と、Bluetoothモデル「MDR-1RBT」、アクティブノイズキャンセリングモデル「MDR-1RNC」に付属ケーブルを変更/追加するなどした、マイナーチェンジモデルを10月25日に発売する。3モデルとも、型番末尾に「MK2」が付く。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「MDR-1RMK2」が25,000円前後、「MDR-1RBTMK2」が35,000円前後、「MDR-1RNCMK2」が40,000円前後。

 「MDR-1R」のユーザーに対してソニーがアンケートを行なったところ、使用場所として「自宅」を挙げる人が多かった事から、MDR-1RMK2には、従来からの1.2mケーブルに加え、室内での利用を想定した3mのケーブルも新たに追加。また、従来モデルはiPod/iPhone/iPad用のマイクリモコンを備えたケーブルも同梱していたが、新モデルではこのマイクリモコンが、Androidにも対応するタイプになった。

 Bluetoothモデルの「MDR-1RBTMK2」は、有線接続にも対応し、付属ケーブルは従来モデルと同じ1.5mタイプ。MK2で強化されたのは、Bluetoothの対応コーデックで、従来はSBC/AACだったが、新たにaptXもサポートした。

 アクティブノイズキャンセリングの「MDR-1RNCMK2」は、従来からの1.5mケーブルに加え、3mのケーブルを追加。1.2mのマイクリモコン付きケーブルも、Androidサポートタイプに変更される。

Bluetoothモデルの「MDR-1RBTMK2」
アクティブノイズキャンセリングの「MDR-1RNCMK2」
1.5mケーブルに加え、3mケーブルも追加された

 なお、線材が不足していることから、ケーブルには従来のPCOCCではなく、OFCが使われている。しかし、各部をチューニングする事で、従来モデルと同等の音質を維持しているとする。

 MK2の変更点は下表の通り。

型番 MDR-1R MDR-1RMK2
ノーマルモデル 1.2mケーブル
iOS用リモコン付1.2mケーブル
1.2mケーブル
3mケーブル
Android/iOS用リモコン付
1.2mケーブル
型番 MDR-1RBT MDR-1RBTMK2
BTモデル 1.5mケーブル
SBC/AAC
1.5mケーブル
SBC/AAC/aptX
型番 MDR-1RNC MDR-1RNCMK2
NCモデル 1.5mケーブル
iOS用リモコン付1.2mケーブル
1.5mケーブル
3mケーブル
Android/iOS用リモコン付
1.2mケーブル

 その他の仕様は、従来モデルと同じ。いずれのモデルも、ユニットの振動板に液晶ポリマーフィルムを採用しているのが特徴。高剛性と広帯域にわたる高い内部損失を両立させた素材で、振動板固有の音を抑え、原音に忠実な再生ができるという。ユニットサイズは、「MDR-1RMK2」と「MDR-1RBTMK2」が40mm、「MDR-1RNCMK2」が50mm。

 ソニーではハイレゾ製品の拡充を進めている。同社が定義する「ハイレゾ製品」は、再生周波数帯域40kHz以上のモデルで、その中でも社内の聴感検査をパスしたモデルと定めている。この記事の中では、「MDR-1RMK2」と「MDR-1RBTMK2」が該当となる。

MDR-1RMK2

 「MDR-1RMK2」は、「HDドライバーユニット」も採用。振動板のハイコンプライアンス化と、軽量ボイスコイルの採用により、レスポンスの早い低域や、超高域再生を実現するもので、周波数帯域は4Hz〜80kHzまでとなる。

 さらに、ハウジング上に通気孔を設けることで、低域の通気抵抗をコントロールする「ビートレスポンスコントロール」も搭載。

 装着性では、低反撥ウレタンフォームを立体的に縫製したイヤーパッドを採用した「エンフォールディングストラクチャー」を採用。パッドが耳を包み込むような形になることで、快適な装着性と高い気密性を実現したという。インピーダンスは24Ω。最大入力は1500mW。感度は105dB。

Bluetoothモデル「MDR-1RBTMK2」

 1RMK2をベースにしたBluetoothヘッドセットで、液晶ポリマーフィルム振動板や、HDドライバーユニットを採用。Bluetooth 3.0に準拠し、プロファイルはA2DP/AVRCP/HFP/HSPに対応。SCMS-Tにも対応する。コーデックはSBC/AACに加え、新たにaptXに対応した。

 NFCに対応しており、対応するスマートフォンをハウジングにタッチすることで、手軽にペアリングができる。

 圧縮音源を再生する際、失われがちな高音域と、微細な音を再現する「DSEE」機能も搭載。デジタルイコライザと、フルデジタルアンプのS-Masterも搭載している。

 電源OFF時は、通常のヘッドフォンとしてスルー出力が可能。電源は内蔵のバッテリを使用し、約30時間の使用が可能。充電所要時間は約6時間。重量は約297g。

ノイズキャンセリングモデル「MDR-1RNCMK2」

 1RMK2をベースとしたNCヘッドフォン。ユニットは50mm径で、振動板は液晶ポリマーフィルム。HDドライバーユニットは採用していない。ビートレスポンスコントロールやエンフォールディングストラクチャーは採用している。

 NCヘッドフォンには、ヘッドフォン内部に配置したマイクが、耳元に近い位置で集音した騒音を、ノイズキャンセリング回路で解析し、逆相の音を出す「フィードバック」方式と、ヘッドフォンの外側に設置したマイクで騒音を集め、キャンセル信号を再生する「フィードフォワード」方式がある。

 MDR-1RNCMK2では、ヘッドフォンの外側と内側の両方にマイクを搭載し、集音した騒音と、プレーヤーからの音楽信号を、DNC(デジタルノイズキャンセリング)ソフトウェアエンジンでデジタル化。フィードフォワード・フィードバックの2つの方式を統合し、騒音を打ち消す、逆相の音を高精度に生成する事で、約99.7%のノイズキャンセリング性能を実現したという。

 環境に合わせてNCモードを切り替える「AIノイズキャンセリング」機能は、フルオートで動作。利用環境に合ったNC処理を自動的に切り替え、適用してくれる。

 バッテリは内蔵のリチウムイオンで、4時間の充電で、約22時間の使用が可能。 再生周波数域は5Hz〜24kHz。インピーダンスは51Ω。最大入力は100mW。感度は103dB(電源ON時)、101dB(電源OFF時)。重量は330g。

(山崎健太郎)